リゾルト714、2年間履き続けてわかったこと。春夏に育てるデニムの話
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街を歩くとき、いつもポケットにはRICOH GR IIIが入っている。コンパクトなボディに28mmの単焦点レンズ。気になった風景をさっと取り出して撮る——そのスタイルがすっかり自分の一部になっている。
そしてそのGR IIIを、短時間だけジーンズのポケットに入れることもある。「ポケットに収まるカメラ」と「ポケットに収まるカメラを入れられるジーンズ」。どちらも、日常に溶け込みながらも、使えば使うほど味が出る道具だと思っている。
今日は、そんなジーンズの話をしようと思う。春夏に向けて、2年間履き続けているリゾルト714のことを。
リゾルトというブランドを知ったきっかけ
リゾルトを知ったのは、ブランドの成り立ちからだった。
ドゥニームといえば、日本のレプリカジーンズブームを牽引した存在だ。ヴィンテージデニムの復刻に誰よりも真剣に向き合い続けたブランドで、その創業者である林芳亨さんが新たに立ち上げたのがリゾルト。その背景を知ったとき、「これは本物だ」と直感的に思った。
ただ、すぐに買ったわけではない。しばらく気になりながらも、なんとなく距離を置いていた。それが購入に踏み切ったのは、3つの理由が重なったからだ。

714を選んだ3つの理由
ひとつめは、色落ちの美しさ。リゾルトのデニムは、履き込んでいくうちにアイスブルーへと変化していく。派手な色落ちではなく、自然に、じわじわと育っていく感じ。その過程ごと愛せるジーンズだと思った。写真を撮るように、変化を記録しながら楽しめるアイテムでもある。
ふたつめは、シルエット。リゾルトはヨーロッパのスタイルを意識して作られていて、細すぎず太すぎず、大人が履いたときに様になる形が特徴だ。定番の型番は4つあるが、714は股上が深く、もっとも履きやすいと感じた。体にすっと馴染む安心感がある。
みっつめは、経年変化への信頼感。「自然に洗濯していっても良い色落ちをする」という評判は、デニムを長く育てたい人間にとって非常に重要なポイントだ。ケアを楽しみながら育てていける——そういうジーンズだと思った。

2年間、春夏に履き続けて
購入からおよそ2年が経った。春夏を中心に履いてきたので、洗濯を繰り返しながら自然に色落ちが進んでいった。現在の状態は、自分がイメージしていた最終形の、おそらく半分くらい。まだ途中だ。でも、その「途中」がすでに格好いい。
リゾルトは洗濯しても色落ちの品質が落ちないどころか、むしろ洗うたびに表情が深まっていく。デニムは洗わないと生地が傷む原因になるともいわれているが、リゾルトに関しては清潔感を保ちながらエイジングを楽しめるという両立ができている点がありがたい。
オンスもそこまで厚手ではないため、春夏の気候にちょうどいい。履き心地は柔らかく、体への馴染みが非常によい。「ジーンズを履いている」という感覚が薄れるくらい、自然に体に溶け込んでくる。GR IIIを握って街を歩くとき、足元のストレスがないのは思った以上に大事なことだと気づいた。

お手入れについて
リゾルトのデニムは、日常的な洗濯を前提として作られている。「デニムは洗わないほうがいい」という考え方もあるが、リゾルトに関しては積極的に洗うことが推奨されている。洗うたびに色落ちが均一に進み、きれいなアタリが出やすくなる。
洗い方のポイントはいくつかある。まず裏返して洗うこと。表面の色落ちを均一に保つためと、生地への摩擦を減らすためだ。洗剤はデニム用か、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使うと色の抜けすぎを防げる。柔軟剤は生地が柔らかくなりすぎるという理由で使わない人も多い。乾燥は陰干しが基本。直射日光に当て続けると色が均一に抜けすぎてしまうことがある。
乾いたらすぐに形を整えて畳むか、ハンガーにかけておく。シワがついたまま放置すると跡が残ることがあるので、乾燥後のひと手間が大切だ。
それほど難しいケアではない。普段着として気軽に洗いながら、自然に育てていくのがリゾルト流だと思っている。

リゾルトならではの安心感
リゾルトのもうひとつの魅力は、レングス展開だ。自分の足の長さに合わせてレングスを選べるので、裾上げ(カット)をする必要がない。オリジナルのシルエットをそのまま活かして履けるというのは、デザイナーの意図を尊重することでもあるし、自分のスタイルを崩さないためにも大切なことだ。
また、リゾルトはモデル数が絞られている。定番4型というシンプルな構成は、迷わなくていいという安心感につながる。「また同じものを買い足したい」と思ったとき、いつでも同じ型番を手に入れられる——この定番としての継続性が、長く付き合えるブランドの証だと思う。
GR IIIも、毎年のように新モデルが出る世界ではなく、一つの道具を長く使い続けることに価値があるカメラだ。リゾルト714にも、同じような感覚を覚える。道具として信頼できる、という感覚。

購入できる場所について
リゾルトは全国にいくつか直営店があるほか、セレクトショップでも取り扱いがある。実際に試着してサイズ感やシルエットを確かめてから買うのが理想だが、オンラインでも購入が可能だ。
楽天市場にも正規取り扱い店舗があり、型番・サイズ・レングスを選んで購入できる。初めて買う場合はサイズ選びが少し悩ましいが、普段履いているジーンズのウエストサイズを基準に選ぶと外れにくい。714は股上が深めなので、ウエストはジャストサイズかやや小さめを選ぶのがおすすめではあるが、私はややルーズめが好きなので、ルーズなフィット感で2サイズ、3サイズアップで履いている。
これから先も、ずっと
まだ色落ちは道半ばだ。これからの春夏でどんな表情になっていくか、想像するだけで少し楽しみになる。
街を歩きながらGR IIIでスナップを撮る。そのとき足元にあるのがリゾルト714だったりする。どちらも、使い続けることで育っていく道具だ。新しいものに飛びつくより、一つのものを長く使い続けることの豊かさを、最近あらためて感じている。
ジーンズに求めるものは人それぞれだけれど、「一本を長く育てる」という楽しみ方をしたいなら、リゾルト714はその期待に十分に応えてくれる。2年履いてみて、改めてそう思っている。
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