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写真と動画、それぞれの「切り取り方」について考えた

気づけば、手元にある道具がずいぶん充実してきた。

RICOH GR III、Nikon Zf、FUJIFILM X-E5。スチル撮影のメイン機たちに加えて、昨年末にはDJI Osmo Pocket 3を手に入れた。そしてついに、DJI Osmo Action 6も加わった。

先日購入し、届いた日のうちに開封して、少し触ってみた。まだ全然使いこなせていないけれど、手にしたときの感触と、これからへの期待感は確かにあった。

道具が揃った、という充実感。それと同時に、写真と動画という二つの表現についてあらためて考えるきっかけになった。今日はそのことを少し書いておきたいと思う。

写真は「瞬間」を切り取るもの

写真を始めて、もう17〜18年になる。

最初は何も分からないまま、ただシャッターを押していた。それがいつの間にか、光の読み方、構図の感覚、撮る対象への向き合い方、そういうものが少しずつ身についてきた。上手くなろうと意識して練習したというより、撮り続けているうちに気づいたら変わっていた、という感覚に近い。

写真の本質は「その瞬間を切り取る」ことだと思っている。シャッターを押した一瞬に、すべてが凝縮される。光、構図、空気感、その場にいた自分の感情まで。それが一枚の静止画に封じ込められる。

だから写真は、撮って出しでも結構いける。編集はあくまで補正であって、素材そのものに力があれば最小限で済む。撮る瞬間に集中できる、という意味で、写真という表現はわたしの性格に合っているのかもしれない。

自転車で移動する日々の中にも、撮りたい瞬間はたくさんある。多摩川沿いの朝の光、路地の風景、季節の変わり目に気づく何気ない景色。GR IIIをポケットに忍ばせておけば、その瞬間を逃さずに済む。カメラを持って出かけるというより、カメラと一緒に生活している、という感覚がずっと続いている。

写真は日常のリセットボタンでもある。忙しい訪問の合間に一枚切る。それだけで、少し呼吸が整う気がする。私の仕事は感情を使う仕事だから、こういう小さなリセットが、積み重なって大切になってくる。

動画は「連続した時間」を切り取るもの

一方で動画は、少し違う。

写真が「一瞬」なら、動画は「連続した時間」を切り取るものだと感じている。素材が積み重なって初めて何かになる。1カットだけでは成立しにくいし、カットとカットをつなぐ編集という工程が、写真には必要のなかったスキルとして立ちはだかってくる。

正直に言うと、その編集という作業が、いまの自分にはまだ少しストレスに感じる部分がある。素材を撮ることは楽しくても、つなぐことへの慣れがまだ足りていない。どのカットを活かすか、どのタイミングでつなぐか、BGMはどうするか、テロップは入れるべきか。考えることが写真の比ではないくらい一気に増える。

撮影した素材がそのままハードディスクの中に眠っている、という経験をしたことがある人は少なくないと思う。撮ること自体は楽しいのに、編集という次のステップに踏み出せずに止まってしまう。そういう感覚が、正直いまはまだある。

でも、それはやっていくうちに変わっていくものだとも思っている。

写真だって最初はそうだった。何も分からなかった。露出の意味も、構図の基本も、何一つ分かっていなかった。それでも撮り続けているうちに、少しずつ感覚がついてきた。気づいたら、光の入り方を見て自然に設定が手を動いているようになっていた。

動画も同じはずだ。まずはたくさん撮ること、完成させることより撮ること自体に慣れること。編集の負荷を気にするより前に、素材を積み上げることを優先する。そこから始めようと決めた。

Osmo Action 6が加わった意味

Osmo Pocket 3はすでに持っていた。ジンバルによる安定化は動画初心者にとって本当にありがたくて、歩き撮りでも滑らかな映像が撮れる。コンパクトで持ち出しやすく、日常の記録にとてもよく馴染んでいる。

それでもAction 6を追加したのには、いくつかの理由がある。

いちばん大きかったのは、防水・耐久性能だ。仕事柄、雨の日でも自転車で動く。天気に関係なく使える道具が欲しかった。防水仕様のアクションカメラは、日常のタフな場面にそのまま持ち込める安心感がある。傘を差しながら撮るわけにはいかないし、急な雨でバッグの中にしまう手間もない。ただ持っていればいい、という気軽さは思った以上に大きい。

もうひとつは、フォルムへの好みだ。正方形に近いコンパクトなボディが、なんとなく好きだった。機能的な理由だけでなく、持っていてテンションが上がるかどうかというのは、道具選びにおいて意外と大切な要素だと思っている。デニムや革小物もそうだけれど、使い続けるためには「好きだ」という感情が必要だ。

開封したとき、思ったより小さかった。手のひらに収まるサイズで、ずっしりとした重さはない。バッテリーを装着して、付属品を確認して、電源を入れてみた。画面が明るく立ち上がり、タッチ操作でメニューを触ってみる。直感的に分かる部分もあれば、まだ何が何だかよく分からない設定もある。

試してみたい機能はたくさんあるけれど、最初から全部マスターしようとは思っていない。まずは日常の中でカメラを向けてみること。自転車での移動中、子どもたちと過ごす休日、雨の日の路地。そういう場面で自然に取り出せるようになれば、それでいい。

道具が揃うと、やれることより「やってみよう」が増える

道具が揃うと、撮れるものが増えるというより、やってみようという気持ちの土台が安定する気がする。表現の選択肢が広がる、という感覚に近い。

GR IIIで日々のスナップを撮り続け、Zfで少し気合を入れた撮影をして、X-E5でオールドレンズの描写を楽しむ。そこにPocket 3の滑らかな動画が加わり、今度はAction 6の機動力と耐久性が加わった。写真と動画、それぞれのアプローチで創作を楽しめる環境が、ようやく整ったという感覚がある。

写真は一枚で完結する表現だ。でも動画は、複数の瞬間をつないで初めて何かになる。創作を続けていると、自分でも気づいていなかった視点や感性に出会うことがある。写真を撮り始めて17〜18年、そういう経験を何度かしてきた。動画という新しい表現を加えることで、また違う自分の一面に気づけるかもしれない。クリエイティブな部分というのは、やり続けることでしか見えてこないものだと思っている。

動画初心者として、まずは楽しみながらやっていく。完成度より継続。うまさより回数。それだけを意識して、しばらく撮り続けてみようと思っている。

#DJI #OsmoAction6 #カメラ好きな人と繋がりたい #アクションカメラ #動画初心者

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