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【移動販売】なぜキッチンカー経営は長く続かないのか?数字に表れない独特の事情と現在地【入門⑯】

以前、独自に 移動販売・キッチンカー の 廃業率 の元となるデータを 保健所 で調べ。実際の数字でも、長く経営する方が少ない現実をお伝えしました。
ただ、移動販売を辞めたからといって、全てが廃業・撤退という訳ではないという事も
これは、移動販売という特殊な業態の為、数字だけでは見えにくい面もあり、そこをしっかりと理解していないと間違った解釈をしてしまいます。
データはあくまで数字。その数字のウラをしっかりと読み取る事も重要。
※画像は、飲食系専門誌 にてライターをしていた時に自分が寄稿した文

移動販売というのは 飲食業 です。そもそも、飲食業という業態そのものがとても 廃業率が高く、その中で より廃業率が高い のが 移動販売
ただ、以前も書きましたが、飲食業の中でもジャンルによって廃業率の差が大きく分かれ、流行り廃りにも多少左右されますが、その差の理由の一つに、参入障壁 があります
これは、どの業界でも似た傾向があり。手軽に始める事が出来れば、当然廃業する方も増える という訳です

そして、移動販売は参入障壁が特に低く、初期投資は飲食業としては圧倒的に低く(自分は85万) おまけに、全くの 素人でも開業 できます。だからこそ、自分のような人間 でも普通に起業できた訳です

自分は当初、固定店舗を持つお店での起業を考え、近隣のほぼ全ての不動産屋を回りましたが、親の居ない孤児に店舗を貸してくれる所は無く。次の選択肢として、移動販売という 車だけ で営業できる業態で起業する事になりました。今思えば、この決断こそが全ていい方向へと向かった訳なので、人生って本当に解らないモノです。

元々、移動販売との出逢い は高校の時で。かなり離れた地域の高校に通っていたのですが、高校の近くで クレープの移動販売 をされている方が居て。そこに頻繁に通い、とても仲よくして貰い。車内にまで乗せてくれ、卒業してからも定期的に通っていたのですが

とても気さくな方で。半年の間に何故か2回も骨折したので、記念にサインして貰った

その後、その方は 固定店舗 になり、今度は自分が移動販売を起業。経営が少し落ち着いた頃、相棒でもある移動販売車でクレープ屋さんに向かい、起業を報告。それからまたしばらくして、偶然自分が出店している所を見掛けたらしく、今度はクレープ屋さんが 突然自分のお店に来店、たこ焼きを買ってくれました
その時の出店先は、クレープ屋さんの地元でも自分の地元でもなく、お互い全く関係の無い場所。本当に 予想外の場所での再会 でした。自分が初めて移動販売でクレープを買い。その何十年か後に、当時お客として来店していた人の移動販売でお客としてたこ焼きを買うという、お互いの立場がそのまま入れ替わるなんて、何とも言えない不思議な感覚。これも、移動販売という仕事をしたからこそ訪れた奇跡。クレープ屋さんとは、本当にいろんなエピソードがあり、ここでは書ききれないので、いつかまた書きたいと思いますが
この方のように、移動販売としては廃業ですが、その後、固定店舗として開業する例もあり。また、自分のように車輛を買い替えた場合も、数字的には廃業1新規1となってしまいます。ここが、移動販売のデータを読みづらくしている大きな理由

あと、本業(固定店舗)の副業として移動販売をされてる場合も、数字としては1ですが、ほぼ稼働していない事もあったり、大手企業のイベント用(吉野家さんや調理器メーカが所有するイベント用等)として、単体の売り上げに関係なく、営業許可を更新し続ける事もあり、そこも大事な所
 

数字よりも、その数字の信憑性と読み取る能力こそが大事。とはいえ、自分は物凄く数字が苦手。とてもゆっくりですが、地道に勉強中

よく ”データ(数字)が大事” ”データ(数字)を集めろ!” と言う方がいますが。そもそも、そのデータは何処からのモノなのか、本当に信用できるモノなのか。一次情報 なのか、二次情報 なのか。50% という数字があったとしても、40%からの50%なのか、60%からの50%なのかによっても、その数字の持つ意味は大きく変わるので。連続性を持って、継続的に数字を追っているのかも重要。そして、ただ数字を沢山集めただけでは意味が無く。それぞれの数字との関係性や因果関係、情報発信者の意図・背景(調査依頼者との利害関係)まで推測した上で、自分なりの答えが出せる事が理想。自分はまだまだ未熟でその域まで達していない為、日々勉強中。あ、そういえば 料理 も似た所があって。まずはいい素材集めないとダメで。でも、せっかくいい素材を沢山集めても、その素材を生かした 調理 が出来なけば全て台無しになってしまう。そして、その料理は どのような素性の人間 が調理し、誰 に対し 何の為 の料理なのか。そこも凄く大切ですよね

まぁイロイロと細かい数字の誤差はあれど、廃業する(更新をしない)件数が多い事は確かで。実際に数字として現れている事と、約20年に渡り定期的に保健所の担当の方からのリサーチでも、新規での許可申請に比べ、圧倒的に更新率が低い 事を実感しているとの事
そして、ごく稀に同業者の方と会い、経営年数を聞くとその多くが 5年以内 で、10年を越える方は本当に僅か
そして、多くの同業者の方から『20年もやっている人に初めて会った』とか『あなたのお店は知っています』『買った事あります』と。中には『あなたの移動販売を見て、自分も始めた』という方も居て、自分よりも先輩に会う事はほぼありません。実際、自分が開業時に居た同業者の方は殆ど廃業していますからね
ですが、これからはちょっと大きな変化がいくつかあり、明るい兆しがとても多くなったので、次回はそこを詳しく書いてみたいと思います。

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移動販売25年。自由な野良人・たこハシロウ 社会的弱者、特に両親を亡くした子供達を移動販売を通して支援できる仕組みを作ろうと日々学び行動をしていました 過去には、児童養護施設でたこ焼きを食べて貰ったり、施設出身の子供達へ起業のアドバイス・支援等をしていたので、その為の活動資金の足しにできればと思っています

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