__を知る権利の話
※note創作大賞用 漫画原作部門への投稿です
あらすじ(?)
前世を知る権利が30代以上にはある。多感な若い時期から前世を知ってしまうのは成長に影響を与えると想定され、現世を自暴自棄に過ごす若者を発生させないように30歳以上と決められている。
ただ前世を知るといっても〇〇年生まれ〇〇など個人を特定することはできず、同様に前世の配偶者や子孫を特定することもできない(存在していたかどうか自体を知ることは可能)
もちろん知らないまま過ごす人も一定数存在する
前世を知ることによる影響を複数紹介する
【ケース1899】
Aは女性として生まれた。とくに若いころは性別について違和感はなく人形で遊び、スカートをはき、髪も伸ばしている。恋愛対象も男性である。
30歳以上になり、前世を知る権利を申請した。とくに深い理由はない。
結果、「前世だけでなく、前々世もその前もその前もほぼ男性ですね」
と言われて、「あ~~~」
と靄が晴れた気がした。
どうやら、過去世はAに対し少し思考回路に影響を与えていたようである。
10代後半以降は戦国武将などが好きだったし、仕事で成果を上げるのも得意だった。女性の友達もいるがキャッキャするのは苦手だし意味のない会話をだらだら続けることも苦手だった。
フェミニストの一部の過激な思想もちょっと理解ができなかった。(これは前世関わらず同じ女性でも分断されていそうではある)
この結果を知ってどう活用すればいいかを相談すると解析士は
「あくまで個人的な意見ですが、現世は女性として生きるのをもっと楽しめばいかがでしょう」
と回答した。
このご時世「〇性として」という発言は、炎上しかねないがAは素直に納得した。
思考回路が男性寄りだからといって、別にマイノリティとして生きてきたわけではない(今回、完全に体と心の性別が別で生まれた人の苦労を想像だけでなく体感として少し理解できた)。多様性という言葉も「いろんな人がいるよね」と解釈する以外ないと思っている。つまり女性っぽい女性がいてもいいのだ。
思考を変えるのは簡単ではないがAは女性として楽しく生きることにした。
【ケース1900】に続く?
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