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audiobook.jpで気になった本を溜め込んだ1ヶ月、機能派じゃなかった僕の変化

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先月末、audiobook.jpのマイライブラリを整理してたら、「気になった本を保存する」動作を1ヶ月続けた結果、リストが20冊近くまで膨らんでました。
1ヶ月前から意識的に「気になったらとりあえず保存する」運用を始めて、SNSや書店でタイトルを見た本を片っ端からライブラリに追加していった結果です。ライブラリを開いた瞬間、それが「読書リスト」というより「消化しなきゃいけないタスクリスト」に見えて、少し息が詰まった夜でした。僕はもともと「サブスクの機能は最小限で使う派」だったのに、いつの間にか使いこなす側に回ってて、その結果として本を「消費対象」で扱ってる自分に気付いた瞬間でした。
今日は、機能派じゃなかった僕がaudiobook.jpの保存機能を1ヶ月試してみて、機能とサービスとの距離感を再考した話です。

過去のnoteで、audiobook.jpの記事は数本書いてきました。ただ、機能の使い方そのものを主題にした記事は書いてなかった。書評系の記事は「何を読んだか」に寄りがちで、「サービスの機能をどう使うか」の話は書きそびれてた領域です。今日はその欠けたピースを、機能を1ヶ月試した末の実感からまとめる記事です。

結論を先に書くと、機能は「使いこなす」じゃなく「気付いた時に手放す」も選択肢だった、というのが1ヶ月の末の実感です。ここから、1ヶ月の中身の話に入ります。

自己紹介はざっくり

前回も書きましたが、名古屋出身、東京で独り暮らしのWebフリーランス3年目です。
audiobook.jpは7ヶ月継続中で、Audibleと二重契約で回してます。もともと「サービスの機能は最小限で使う派」で、audiobook.jpも「聴きたい本を検索して聴く」の基本動作だけで運用してきました。ライブラリの保存機能を意識的に使い始めたのが1ヶ月前で、それまでは存在は知ってたけど使ってなかった側の機能です。

余談: 「サブスクの機能は使いこなすべき」って、本当ですか?

本題に入る前に、ちょっとだけツッコませてください。

サブスク系や自己啓発系の発信に「サブスクは機能を使いこなしてこそ元が取れる」「機能を使わないのはお金の無駄」みたいな、使いこなし原理主義、たまに見ますよね。
僕、これに対しては半分は同意するけど半分は雑だなと思ってます。

確かに、サブスクの料金を払ってる以上、機能を使うほど1回あたりのコストが下がる、という計算は成立します。1500円のサブスクを月10回使えば1回150円、月30回使えば1回50円、みたいな話。この計算式で見ると「使いこなし派」の主張は正しい。
ただ、この計算式には「機能を使うこと自体のコスト」が入ってません。「あとで聴く」に本を追加する時間、追加した本をリストで管理する意識のリソース、消化しきれずに溜まった本を眺めた時の罪悪感、これらは全部見えないコストで、1回あたりのコスト計算には出てこない。1ヶ月使ってみて実感したのは、機能を使いこなす側に立った瞬間から、この見えないコストが積み上がる、ということでした。使いこなし派の主張は、機能を使うコストがゼロという前提で組まれてる節があります。

保存リストに20冊溜まった夜の、消化タスク感

1ヶ月試してみて、一番強く感じたのが「消化タスク感」でした。
気になった本をライブラリに追加する動作は、確かに便利です。SNSで気になった書名を見た時、audiobook.jpアプリで検索して、保存しておく。この一連の動作が数秒で完結するのが、機能の作りとしては優秀です。ただ、この便利さの副作用として、僕の「気になった本リスト」が急速に膨らんでいきました。1ヶ月で20冊近くまで溜まったのは、その動作の便利さの結果です。
具体的に何が溜まってたかというと、岡本太郎『自分の中に毒を持て』、松浦弥太郎の暮らし系エッセイ数冊、岸見一郎『幸せになる勇気』、あたりに加えて、SNSで話題になったビジネス書がいくつか。ジャンルがバラバラなラインナップで、リストを見返しても「なぜこれを保存したんだっけ」の本が半分くらい混ざってました。まあ、TODOアプリでも似たことやらかしてるので、これは僕の性格の話でもあります。

問題は、この20冊を眺めた時の感覚が「読書の楽しみ」より「消化タスク」寄りに振れることでした。1冊聴き終えてリストから消す動作が、書店で1冊買って読み終えた時の満足感より、TODOアプリのチェックボックスを消す動作に近い。同じ「本を1冊読む」動作なのに、機能で管理してる時としてない時で、心の中の位置付けが違ってました。
数字好きでリスト管理癖があるタイプなので、リストの20冊が「20という数字」として頭に居座り続ける。この居座りが、本の中身より、リスト管理に脳みそ持ってかれてる感じでした。

1ヶ月経って、保存機能から距離を置いた

1ヶ月の実験の結果、保存機能から意識的に距離を置くことにしました。20冊近く溜まってたリストのうち、明らかに聴きたい5冊だけ残して、残りは思い切って空にしたのがこの前の話です。全消しじゃなく5冊残す判断にしたのは、独立3年目のフリーランスとしては極端に振り切るより、中間解で運用する方が身体に合うと分かってたからです。
リストを削った後の感覚は、想像以上に軽かったです。SNSで気になった書名を見た時、以前は保存する動作が入ってたのが、今は「気になったな」で通り過ぎる動作に戻ってます。もし本当に聴きたい本なら、次の日にまた検索し直せばいい。1日で忘れる本は、そもそもそこまで本気で聴きたい本じゃなかった、と機能から距離を置いてから分かりました。

これは「気になった本を全部聴きたい」の完璧主義に対する反論でもあります。気になった本の8割は、その時の気分やSNSの流れで一時的に興味が湧いただけで、1日経てば忘れる程度の熱量です。この8割を保存リストに追加して膨らませるより、その場で忘れて、本当に残った2割だけを検索し直す方が、本との出会いの質が上がる。1ヶ月機能を使い倒してみて、逆に手放す選択肢の効きが見えました。

興味があれば、こちらから

「audiobook.jpの機能をもっと使いこなしたい」「オーディオブックの管理機能を試してみたい」「サブスクの機能との距離感を見直したい」みたいな30代の方、まず基本機能だけで1ヶ月試して、それで十分ならそのまま、というのが個人的にはおすすめの入り方です。

audiobook.jpは、月額制のオーディオブック聴き放題サービス。
基本の聴取機能に加えて、ライブラリ管理系の機能もあります。無料体験期間があるので、まず基本機能で1週間試してみて、そこから追加機能に手を伸ばすか判断すると、機能との相性が見えてきます。

ちなみに、これは1ヶ月機能を使ってみた僕の個人的な運用の話ですが、audiobook.jpの機能を最初から全部使いこなそうとしない方が、続きやすいです。基本の聴取機能だけで1〜2ヶ月使って、そこで「もっと使い勝手を上げたい」の動機が出てからでも遅くない。逆に、契約直後に全機能を試そうとすると、僕みたいに1ヶ月後に手放す羽目になります。機能とサービスは、必要に応じて追加する形が、独立で案件のコンテキストスイッチが多い僕みたいなタイプには特に合う気がします。

機能疲れは、意識のリソースを削る隠れコスト

最後に、自分用の整理。

「あとで聴く」機能を1ヶ月試してみて、改めて気付いたのは、機能を使いこなそうとする姿勢自体が、意識のリソースを削る隠れコストになってた、ということでした。
「あとで聴く」に本を追加する時、「これは追加すべきか、そのままスルーすべきか」の判断が発生します。この判断は毎回数秒だけど、月に何十回も発生すると、意識のリソースが機能の管理側に流れていく。本来なら本の中身に向けたい集中力が、機能の管理に取られる構造でした。機能を手放したのは、この隠れコストを消すための判断でした。

20代の頃の僕は、「便利な機能は全部使うのが得」派でした。SNSも、家計簿アプリも、リマインダーも、全部の機能を試して、使いこなす側に立ちたい素朴な向上心があった。ただ、独立して意識のリソースが有限な生活に振り切ってから、「機能を使わない側に立つ」選択肢の重要性が見えてきました。
30代になって、「機能は必要な分だけ使う」頭のねじの向きに切り替わってきました。全機能を使いこなす姿勢は、独立初期の頭のリソースを削るだけで、案件の集中モードに繋がらない。これは、独立3年目までの試行錯誤で辿り着いた副産物です。

ちなみに、「あとで聴く」以外のaudiobook.jpの機能は、また別のタイミングで試すかもしれません。ただ、次に試す時は「使い倒す」より「1週間だけ試して手放す」的な短期実験の形にする予定です。機能との距離感は、契約時に固めるより、使いながら微調整する方が長続きするな、と1ヶ月の実験で辿り着いた結論でした。

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