AIの未来を先読みする2027と2041
AIは、気づけば驚くほど成長していて、最近では毎日のように新しいニュースが入ってくるようになっています。
世間的には2022年11月のChatGPT3.5で大きく話題になりましたが、当時はまだ粗削りなところもあって「AIって言ってもこんなもんか」と思っていた人も多かった様子でした。
でも最近のAIを触ると、「えっ?少し前まで全然使えなかったのに、もうこんなことまでできるようになってるの?」と驚くレベル。
この成長スピードの速さから、「AIが成長した未来がどうなるか?」がいたるところで話題になっています。
未来はわかりませんが、それでも、AIが発展した未来について考えることは、わたしたちの将来を考えるうえでも大事なことです。
そこで今回は、直近の未来を予測する「AI2027」というレポートと、さらにその先を予測する『AI2041』という書籍についてご紹介します。
たった2年でそこまで進む?「AI2027」が語る未来
「AI2027」というレポートは、元OpenAIの研究者であるダニエル・ココタイロ氏らが中心となって発表した、2025年から2027年までのAIの急速な進化とその影響について予測したシナリオです。
▼「AI2027」※英語▼
ふだんAIにあまり関心がない人からするとよくわからない単語が多くありますが、「AI技術者が、2年後までに人間より頭の良いAIができていろんなことが起きるよ」と書いてくれているのがこのレポート。
もう少し説明すると、つぎのような内容です。
超知能AIの登場予測: 2027年末までに、人間の知性を大幅に超えるAI(汎用人工知能:AGI、さらにその先の人工超知能:ASI)が登場する可能性があると予測。
詳細なタイムライン: 四半期ごとの技術進展の予測や、AIエージェントの進化、計算資源の数値などが具体的に示されている。
競争と減速のシナリオ: AI開発競争が加速する「競争」シナリオと、リスクを考慮して協調的に開発を停止する「減速」シナリオの2つの可能性が提示されている。
社会への影響: 雇用、経済、地政学など、社会の様々な側面への影響が議論されている。特に、ホワイトカラーの仕事、特にプログラミングの自動化が急速に進むと予測されている。
このレポート・予測は、AI研究者や政策専門家の間で大きな議論を呼んでいます。
そして、詳細な内容や提起されたリスクについて、評価する声もあれば、懐疑的な意見もあるのも事実。
でもこのレポートは、「こういった議論を誘発するのが目的だった」という話があるので、ある意味十分な成果をあげていると言えます。
では、わたしたちの未来はどうかかわってくるでしょうか?
実際にどうなるかはわからないものの、たった2年でAIが人間の知能を超えるかもしれないという予測が現実のものになれば、わたしたちが今している仕事が大きく変化していくことは必然。
ということは、こういった変化に対応できるように、あるいは早く変化をキャッチアップしておけるようにしておく必要がありそうです。
このレポートでは途中で二つのシナリオ分岐があって、「安全性を重視する場合」と「進化の速度を優先する場合」のふたつを提示しています。
この二つのシナリオから、「わたしはどうすれば良いか?」「最善の行動はなにか?」を考えておくと良いかもしれません。
▼わかりやすい要約▼
たった20年でSFの世界が現実に?『AI2041』が描く未来
これは、約20年後の2041年の近未来を舞台に、AIが私たちの社会や生活にどんな影響を与えるのかを、10のSF短編小説と、それぞれの物語に関連するAI技術を解説している本です。
教育、医療、都市、仕事、エンターテインメントなど、各章で異なるテーマが取り上げられていて、AIがもたらすかもしれない未来のいろいろなシナリオが、SFストーリーとして紹介されています。
小説なので読みやすくて、さらに未来のAIの可能性を具体的にイメージできるのが面白いところ。
「フィクションの未来」だと思っていたようなものも、意外と実現の可能性があることに驚くものばかりです。
それぞれのストーリーの後にAI研究者の李開復氏による専門的な解説もあるので、「AIについてもっと知りたい」という方にもうれしい一冊。
物語の中では、「AIはどんなことを実現できるのか?」というワクワクする内容だけでなく、倫理的な課題や潜在的なリスクについても触れられています。
たとえばひとつの未来では、単純作業がAIによって消えた時代で、失業者を再訓練して新たな職種へ送り込む転職あっせん産業が生まれる可能性が描かれています。
社会の役に立ちたいという人間の希望は?危機に瀕するのはどんな職種?ポスト自動化時代に人間はなにをすればいいのか・・・?
これは、「AIに仕事を奪われる」という最近の話題にダイレクトに答えている、ひとつの未来。
わたしたちのこれからを考えるヒントがあるかもしれません。
2つの視点からなにを見る?
「AI2027」は、近い将来に起こりうるかもしれない技術的なブレイクスルーと、それに伴うリスクについて警鐘を鳴らしています。
一方『AI2041』は、少し先の未来を舞台に、AIがわたしたちの生活のさまざまな側面にどのように浸透していくのかを、魅力的な物語を通して示してくれています。
どちらも、これからの未来を大きく左右するAIを起点にした未来予測。
楽観的な未来もあれば、注意しなければならない側面もあります。
AIが進む未来、あなたは何を考え、どう行動するでしょうか?
▼たった2年で大きく進むAIの未来▼
▼SFが現実になる?20年後の未来▼
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