DeepSeekショックは投資チャンスだった!?
2025年になって1か月も経たないころ、AI業界を揺るがす大きな出来事がありました。
それは、「DeepSeekショック」。
DeepSeekショックとは、DeepSeekという企業が、既存のAI企業よりも大幅にコストを抑えたAIモデルを発表したことで、AI関連企業の株価が暴落した現象のことです。
でもじつは、このDeepSeekショックが起きたとき、AIをある程度理解している人たちは冷ややかな目で市場を見ていました。
文系で、とくにITの講座も受けたことのないような、決して「AI技術に詳しい」とも言えないわたし。
そんなわたしでさえ疑問に思ったこのDeepSeekショックについて解説します。
本当にAI関連企業は未来がない?
冒頭にも書いたように、DeepSeekが低コストにもかかわらずその当時の最先端AIモデルと同じレベルのAIを発表したことから、「NVIDIAが作ってる最先端半導体なんていらないんじゃないの?」とAI関連株が大きく売られた・・・・というのがDeepSeekショックの内容です。
でも、AI業界を少しでも知っている人なら、このDeepSeekショックでAI関連株が売られたことに疑問を感じていました。
その理由は2つ。
①AIのゴールはいまじゃない
1つ目の理由は、現在のAI性能がゴールではないから。
もし、今のAI性能が最終的な目標なら、より安いコストで同等の性能を発揮できるAIモデルが作れるのは素晴らしいことです。
でも、AIはまだまだ発展途上。
DeepSeekのような手法で既存のAI企業が同じコストをかければ、今よりもずっと性能の高いAIモデルが作れる可能性を秘めているということです。
つまり、DeepSeekショックは「これまでのAI企業はダメだ」という話ではなく、「既存のAI企業が同じ規模で同じことをしたら、もっとすごいものが作れるかもしれない!成長速度が加速するかも!?」という、むしろポジティブな解釈になります。
もちろん、「DeepSeekは最新の半導体を裏ルートで入手した」という情報も出て来てはいます。
でも、実際はもう少しコストが高かったとしても、DeepSeekが予想以上に大幅なコストダウンをしたことには変わりないはず。
だから、わたしはむしろAIの成長速度アップに期待してワクワクしています。
②最先端AIは二番煎じで作れない
2つ目の理由は、最先端のAIはDeepSeekのような方法では作れないからです。
DeepSeekの手法は、「蒸留」と呼ばれる技術を使っていると言われています。
これは、既存のAI企業が作ったAIモデルをベースにして、新しい低コストのAIモデルを作るというもの。
でも、蒸留はあくまで二番煎じの手法です。
最前線を走るAIがないと、蒸留はできません。
つまり、低コストAIがトップを走ることはありえないということです。
投資家はスーパーマンではない
前述した通り、DeepSeekショックで機関投資家がAI企業を売却し、株価が暴落しました。
でもこれは、機関投資家がAIに対する知識不足を露呈しただけと言えるかもしれません。
投資家は、何でも知っているスーパーマンではないんです。
事態を悲観して一度は売却したものの、この記事に書いてある内容を理解すれば、早めに買い直すこともできたはず。
でも、株価のより戻しはそこまで早くなかったことからみると、機関投資家のAIに対する理解不足や情報収集力の低さが垣間見えた出来事だったと言えるかもしれません。
少し前には、ManusというAIエージェントも話題になりました。
AI関連では日々新しいニュースがどんどん出て来ているので、知らぬ間に株価が暴落したり、急騰したりすることが起きています。
もちろん、「AIの性能が上がったところでAIを作っている企業が儲かるわけではない」「AIを使ったキラーアプリケーションがまだ出て来ていない」など、いろいろな意見はあると思います。
でも、ニュースの内容をしっかりと理解することで、DeepSeekショックのように個人投資家にとってはむしろ投資チャンスになることもあるかもしれません。
AIの中身を学ぶには、小説を読むというのもひとつの方法です。
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