「引き出さない」才能の伸ばし方
「子どもの可能性を引き出すには、
どうすればいいですか?」
親として、教育者として、
あるいはコーチとして、
こうした問いを耳にすることがあります。
でも私は、少し違う視点を持っています。
それは
そもそも、引き出す必要なんてない。
ということです。
子どもは自分で育つ力を持っている
子どもは本来、
自分の内側に「育つ力」「伸びる力」
を持っています。
だから、
大人が「伸ばそう」「引き出そう」
と意図的に手をかけすぎると、
逆に、
その芽を摘んでしまうことすらあるのです。
もちろん、
放任していいという話ではありません。
でも、大人が余計なコントロールや評価
を加えすぎないこと。
「こうなってほしい」「これが才能だ」と
先回りしてラベリングしないこと。
それだけで、子どもたちは自分のペースで
自然に育っていきます。
「引き出す」に感じる違和感
コーチという立場で関わるなかで、私は
「子どもの才能を引き出す」
という言葉に
上から目線の押しつけがましさ
をそこはかとなく感じることがあります。
誰しもが
すでに素晴らしい才能や可能性を持っている。
それがただ、
これまでの環境や経験のなかで
埋もれてしまい
その活かし方を見失っているだけ。
そう考えています。
だからこそ、「引き出す」よりも
その人の中にすでにあるものに光を当てる
ような関わり方が大切だと感じています。
大人も子どもも、同じひとりの「人」として
「子どもだから」ということはありません。
この関わり方は
自分自身も含めたすべての人
に当てはまること。
誰にでも
その人ならではの善さや個性があり、
それが活かされる環境さえあれば
自然と力を発揮していける。
だから大切なのは、
自分がどのように関われば
この人の個性を最大限に活かせるか?
という、リソースフルな視点を持つこと
だと考えています。
目の前の人の中に、
すでにある“芽”を
そして
その"芽"が大きな木となる未来を信じること。
これは子育てに限らず、
職場の部下/同僚でも
パートナーでも
そして自分自身にも使える/使ってほしい
考え方です。
そばで見守ることの力
子どものそばにいて
言葉にならない挑戦や失敗や
ときには無意味に見える遊びやこだわりを
ただ見守ること。
評価せず、比べず、急かさず、
けれども確かに「見ていてくれる」存在が
そばにいるという安心感を感じてもらうこと。
それが、子どもにとっての
「育つ土壌」になるのだと思います。
おわりに
「可能性を引き出す」という言葉は
大人の側の願いや期待がにじむ言葉です。
でも本当は
子ども自身が自分の可能性に“気づく”
ことこそが大切なのではないでしょうか。
そのために、大人がやるべきことは
引き出すことではなく
「気づけるように見守ること」
そして、コーチとして
私が大切にしているのは
「この人の個性をどうすれば活かせるか?」
という視点を持ち続けること。
それができたとき、
大人と子どもという境界を越えて
互いに育ち合う関係が
自然と生まれていくのだと思います。
以下に老子の言葉を引用します。
学を為せば日に増し、道を為せば日に損す。これを損しまた損し、以て無為に至る。
無為にして為さざるは無し。
私たち大人は、
常識や社会通念といった余計な知識(学)
を抱えすぎているのではないでしょうか?
この記事が
本当に必要なものはなにか
を見直すきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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