【完全ガイド】なぜ日本企業は3月決算を選ぶのか?メリット・デメリットと税理士費用削減法
1. 3月は確定申告が終わっても休めない理由
ようやく確定申告が終わり
これで一息つける…と思いきや
現実はまだまだそうもいきません。
顧問先からの確定申告用資料の返却
作成した請求書の整理
そして確定申告期間中に滞ってしまった
通常業務の再開など
やるべきことは山積みです。
そして何よりも
この3月は多くの日本企業にとって決算月。
日本国内の法人全体で見ても
3月期を決算期とする法人が最も多いのです。
特に大企業(資本金1億円以上)では
その傾向はさらに顕著で
実に52.2%もの企業が3月決算を採用しています。
一方、中小企業を含む全体(資本金1億円未満)でも
3月決算は17.9%と最多となっています。
税理士事務所である弊所のお客様においても
やはり3月決算の会社が最多です。
実際の申告期限は5月末とはいえ
決算月である今月中に
準備しておかなければならない業務が多岐にわたります。
この記事では、このような状況を踏まえ
多くの経営者やビジネスパーソンが
抱くであろう疑問について解説していきます。
なぜこれほど多くの日本企業が3月を決算期として採用しているのか
3月決算の会社にとって、年度末である今月中に特にやっておかなければならないこととは
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『税理士の顧問料を上げさせないコツ』
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2. なぜ日本企業は3月決算が圧倒的に多いのか?

歴史的な背景:
官公庁と学校のリズム
日本で3月決算が多い最大の理由は
明治時代から続く官公庁の会計年度(4月〜翌3月)の影響です。
国の予算や財政のサイクルに合わせることで
公共事業の受注や行政との取引が
スムーズになるメリットがあります。
また、日本の教育システムも
4月に始まり3月に終わります。
多くの企業が新卒採用を重視する日本では
3月に卒業する学生を4月から迎え入れるサイクルと
会計年度を合わせることで
人事管理と財務管理を統一できるというメリットもあります。
制度的な影響:
法律や税制のフレームワーク
かつての商法の影響や
税制改正が例年4月1日から適用されることも
3月決算を選ぶ重要な要因となっています。
4月から新しい税制に対応するためには
3月で区切ることが合理的なのです。
慣習的な連鎖反応:
「みんながそうだから」の影響力
一度多くの企業が3月決算を採用すると
関連する業界やサービス(会計事務所や印刷会社など)も
3月に業務が集中する体制を整えます。
この結果、新しく設立された企業も
既存の仕組みに合わせる形で
3月決算を選ぶ「連鎖反応」が起き
その傾向がさらに強まります。
投資家や株主への報告サイクルも
大きな影響を与えています。
多くの企業が同じタイミングで決算情報を発表することで
投資家は業界や市場全体の動向を比較検討しやすくなります。
3. 3月決算企業の年度末業務チェックリスト

3月決算の会社は
年度末に以下の重要業務を確実に実施する必要があります:
会計・税務の必須タスク
1年間の全取引の最終確認と会計帳簿の完成
棚卸資産(在庫)の実地棚卸と評価
固定資産の減価償却費の最終計算
将来の不確実な支出に備えた引当金や準備金の計上
財務諸表(貸借対照表、損益計算書など)の作成
法人税や消費税などの税金計算と申告準備
必要に応じた監査法人による会計監査の受け入れ
株主総会に向けた準備
1年間の活動内容を報告する事業報告書の作成
株主総会招集通知の作成と送付
来期に向けての戦略的準備
来年度の収支予算の策定
来年度の事業計画の見直しと新たな目標設定
4. 3月決算のメリット:賢い経営者はこう活用する

3月決算を採用することで得られる
具体的なメリットは以下の通りです:
ビジネス面のメリット
取引先との調整がスムーズ:
多くの企業が採用している決算期なので
業績報告や会計処理の調整が容易になります。公共機関との連携が容易:
国や自治体の会計年度と一致するため
補助金申請や契約管理が効率化されます。公共事業の受注チャンス:
国や公共機関が決算前に多くの発注をする傾向があり
駆け込み受注を見込めます。
人事・組織面のメリット
教育制度との整合性:
4月入学・卒業のシステムと一致し
新卒採用や人事管理がスムーズになります。業績管理と予算編成の効率化:
年度ごとの業績管理や次年度の予算編成が
整理しやすくなります。
税務・財務面のメリット
税制改正への対応が容易:
新税制が通常4月1日から施行されるため
税務処理の整合性を保ちやすくなります。業界慣習との一致:
特に大企業では3月決算が標準となっており
業界内での比較や情報共有が容易になります。
5. 3月決算のデメリット:知っておくべき落とし穴

しかし、3月決算には以下のようなデメリットも存在します:
税理士対応の難しさ
税理士との相談時間確保が困難:
3月決算企業が多いため
税理士の業務が集中し
十分な相談時間を確保しにくくなります。申告業務の遅延リスク:
税理士の繁忙期と重なるため
申告業務が滞る可能性があります。最適な節税対策の実施が困難:
綿密な相談時間が取れず
最善の節税策を逃す恐れがあります。
業務負担の集中
税務申告や会計監査の集中:
年度末に決算業務が集中し
様々な業務が重なります。専門家の確保が困難:
税理士や会計士などの確保が難しくなります。ミスのリスク増大:
業務の集中により
ミスが発生するリスクが高まります。業務効率の低下:
繁忙期のリソース不足で業務負担が増え
効率が低下する恐れがあります。
コスト面の不利
税理士費用の増加:
特に顧問契約を結んでいない場合
繁忙期は料金が割高になる傾向があります。
6. 賢い経営者が知っておくべき決算期の選び方

自社に最適な決算期を選ぶために
以下のポイントを考慮しましょう:
業種・事業特性を考慮する
季節性のある事業(観光、農業など)は、
繁忙期後の決算が望ましい海外取引が多い企業は
取引先の多い国の決算期(多くの国では12月)に合わせるとよい
税理士の繁忙期を避ける
12月〜3月、5月は税理士の繁忙期
4月、6〜8月、10〜11月は比較的余裕がある時期
顧問料の節約を考える
税理士の閑散期に決算を設定することで
より丁寧なサービスを受けられる可能性が高まる繁忙期を避けることで
顧問料交渉において有利に働く可能性がある
7. まとめ:3月決算の背景を理解し、自社に最適な選択を

日本企業に3月決算が多い背景には
歴史的経緯、制度的要因、慣習的連鎖など
複雑な要素が絡み合っています。
3月決算には多くのメリットがある一方で
業務集中による効率低下や税理士対応の難しさなどの
デメリットも存在します。
特に中小企業では
大企業ほどの制約がないため
自社の事業特性や業務効率を考慮した
決算期の選択が可能です。
税理士の繁忙期を避けることで
より丁寧なサービスを受けられるだけでなく
顧問料の交渉においても有利に働く可能性があります。
企業経営者は自社の特性を見極め
単に「みんなが3月だから」ではなく
自社にとって本当に最適な決算期を選択することが重要です。
年度末の業務を効率化し
経営の質を高めるための第一歩として
決算期の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
今回の記事が
なぜ日本の会社に3月決算が多いのか
そして年度末に何が行われているのか
について理解を深める一助となれば幸いです。
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また、3月決算の会社にお勤めの方や
決算について疑問に思ったことなどがあれば
コメント欄で教えていただけると嬉しいです。
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