【アルジェリア】二頭のライオンが守る街、オラン
トレムセンを後にし、次に向かったのはオラン。
アルジェリア第二の都市であり、アルジェリア北西部、地中海に面した港町だ。海の向こうにはスペインがあり、最短距離ではわずか200kmほど。その近さのせいか、街はどこか開放的で、どことなくヨーロッパを思わせる空気が漂っていました。

オランの名前の由来
オランという街の名前は、現地の言葉で「二頭のライオン」を意味する「ワフラン」に由来すると言われています。この地域にはかつて、バーバリライオンと呼ばれるライオンが生息していたことから、その記憶が街の名前になったという説もあるそう。

名前の由来には諸説ありますが、それでもライオン像が、オランを象徴する存在として市民に親しまれてることは間違いなさそうです。

オランとアルベール・カミュ
またオランは、ノーベル文学賞作家アルベール・カミュの代表作「ペスト」の舞台にもなっており、カミュ自身、この街での経験をもとにエッセイも書いています。他にも、世界的なファッションデザイナーが生まれ育っていたりと、この街には、有名な人物とのゆかりがまだいくつも眠っています。

建物を見ていると、自分がアルジェリアにいるのかヨーロッパにいるのか分からなくなった
オランの歴史
この土地には、もともとアマジグ人(ベルベル人)の人々が暮らしていました。902年、そこにスペインのアンダルシアから渡ってきた船乗りたちが、彼らの同意を得て港町を築いたのがオランの始まりだという。
以来、ウマイヤ朝をはじめとするイスラム王朝やオスマン帝国、スペイン、フランスなど、さまざまな勢力の支配を受けながら発展してきました。なかでも大きな転機となったのが1509年からのスペイン統治。途中約20年間はオスマン帝国の支配下に置かれたものの、1792年まで約3世紀にわたってスペインの影響を受け、この時代に現在の街並みの土台が築かれたといわれています。
さらに19世紀にフランスの植民地になると、フランス人だけでなく、スペインからも多くの人々が仕事を求めて移り住んだとのこと。そのため、闘牛場や地区の名前など、スペイン文化の名残を今でも街のあちこちに見ることができるそうです。
実際にオランを歩いていると、建物や雰囲気からふとここが北アフリカだということを忘れそうになる瞬間がありました。海の向こうのヨーロッパが近いせいか、海沿いにはバーやクラブが立ち並び、夜遅くまで賑わっているそう。フランスやスペインの記憶は過去のものというより、今もこの街の日常としてあるのだと感じました。

そんなオランには、どんな観光スポットがあるのだろう。
次回は、オスマン時代のベイ宮殿と、オランの街を見渡すサンタクルスの丘を歩いてみます。
参考
https://www.depechedekabylie.com/10630-albert-camus-et-oran/
https://www.petitfute.com/v41760-oran/guide-touristique/c126398-histoire.html
https://zed-events.com/en/under-the-sky-of-oran-the-arenas-and-their-heritage/
