今週のおすすめ5選!読了率など複数の指標をもとに、データで選んだ作品をご紹介します【4/20編】
物語投稿サイトTALESに投稿された作品のなかから、読了率など複数の指標をもとに、データが選んだ今週のおすすめ作品をご紹介します。ぜひご覧ください。
エメラルドの夜
(ものがたり)
渋谷のオープンカフェで、僕はウェイトレスに話しかけられる。
彼女はあのダイヤモンドの夜を過ごした女の友達だった。
彼女は僕にエメラルドの宝石が欲しいといった。
僕は彼女をラブホテルへと誘う。
そこにはエメラルドのペンダントが隠してあったのだ。
(かいせつ)
「ダイヤモンドの夜」の続編。
隠されたエメラルドの宝石を見つけるためにラブホテルに行く二人。
ラブホテルへのドライブ。
エメラルドの長い夜が訪れる。
サイコロジカルな短編集@セラフィナ
ジャンルは、『ホラー』になっていますが、文現代のひりつくような心理サスペンスから、江戸の空気を纏う不思議な寓話、そしてクスッと笑える日常の一幕まで。
あえて言葉にしすぎない「余白」の中に、読後の余韻を詰め込みました。
セラフィナが織りなす、サイコロジカルな一話完結の物語たち。予測不能な世界をどうぞお楽しみください。
あなたの想像力で、この物語の続きを完成させてみませんか。
赤
わたしには、断片的な記録がある。
それが誰のものなのかは分からない。
春山十一。十二。ななさん。そら。
そらはわたし。
空襲警報。牛丸池。防空壕。
きゅうりと、カエル。
これらが示すものは、なに?
♪お口に入れるとすぐ溶けて——♪
懐かしい歌は、誰の声だったのか。
これは、誰にも話してはいけない、わたしだけの秘密だった
乾かない嘘
小説のような形になる前の小さくて柔らかいものを掲載していくことにしました。思いつきなので更新は不定期です。
『でんせつ』
45歳の会社員・吉本健一は、組織の倫理や理不尽な上司に翻弄され、自らの尊厳を見失いかけていた。師走の街でベートーヴェンの「第九」を聴いた彼は、その原詩を書いたドイツ古典主義の詩人シラーの精神に、微かな救いを見いだす。
神保町の古書店で手にした1937年発行の『新編シラー詩抄』。
その中に、健一は太宰治の『走れメロス』の原典である『人質』を見つけ出す。そこには、1786年の
「第九」の原詩と、1798年の『人質』が同じ一冊の中に収められていた。
深夜執筆中健一はAI翻訳を駆使して「第九」の原詩を読み解く。AIが提示する「すべての人々は兄弟になる」「抱擁せよ」という言葉を、彼は自らの孤独な境遇と照らし合わせ、血肉化していく。そして、太宰が描いたメロスのラストシーン、ーー友との抱擁ーーがシラーの唱えた「全人類の友愛」の変奏曲であったことに気づく。
物語の源流を遡れば、ギリシャの伝承はシルクロードを経て、ペルシャ、中央アジア、インド、中国へと伝わり、日本では義太夫の「義理」の美学へと合流していた。数千年の時を超え、無数の人々の切実な願いに
よって磨き上げられた「信義の物語」は、もはや個人の著作物ではなく、じんるいの生存戦略としての
「でんせつ」であった。
自らもその「リレー」の走者でることを自覚した健一は、冷え切った現実へ戻る勇気を取り戻す。新しい年の夜明け、彼は「小説家・吉本叙路(じょろ)」として、壮大な伝説の新たな語り部となるべく、最初の一歩を踏み出す。
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