【AI×自動化 入門】第2回:「自動化したいことがない」あなたへ ── 日常に隠れた「面倒」を発掘する方法(ワークシート付)
この記事は、勝間塾向けに実施した「AI×自動化入門」という、中級者向けイベントのアンケートを踏まえて作成しています。ただし、主に初心者の方から「内容が難しかった」というフィードバックを多くいただいたため、今回はあえて一気に放出せず、分割してより自分のものにしていただけるようシリーズにしました。今回はその第2回です(全8回)。
「AI自動化、便利そうなのはわかるけど…」
「自分の生活で、何を自動化すればいいかわからない」
「そもそも、自動化が必要なほど忙しくないし」
わかります。私もそうでした。
セミナーでAI自動化の話をすると、「すごい!」と目を輝かせる人と、「うーん、自分には関係ないかな…」という人に分かれるんです。
でも実は、「自動化したいことがない」と思っている人ほど、自動化のチャンスが眠っていることが多いんですよね。
なぜなら、本当に面倒なことは「面倒」だと気づいていないから。
今日は、「自動化したいことが見つからない」という方のために、日常に隠れた「自動化のタネ」を発掘する方法をお伝えします。
目次
なぜ「自動化したいこと」が見つからないのか
このラインより上のエリアが無料で表示されます。
「自動化したいことがない」には、いくつかのパターンがあります。
パターン1:「面倒」に慣れすぎている
毎日やっていることって、「これはこういうもの」と受け入れてしまうんですよね。
例えば、毎朝カレンダーを開いて今日の予定を確認する。
「確認」といっても、開いて、読んで、把握して、閉じる。
この作業、自動で「今日の予定」がメールで届いたら、開く手間すらなくなります。
でも、毎日やっているから「面倒」だとすら思っていない。
パターン2:「自動化」のイメージが大げさ
「自動化」と聞くと、すごく大掛かりなものを想像しがちです。
工場のロボットが製品を作る
株の自動売買システム
プログラマーが作る複雑なシステム
こういうイメージがあると、「自分の日常には関係ない」と感じてしまう。
でも実際は、「長い記事を3行に要約してもらう」も立派な自動化です。
パターン3:何ができるか知らない
「自動化できること」を知らないと、「これ、自動化できるかも」という発想が生まれません。
例えば、「毎日特定の人からメールが来たらLINEに通知」ができると知っていれば、「あ、上司からのメール、見逃しがちだから使えるかも」と思いつく。
知識がないと、発想が生まれないんです。
だから「発掘」が必要
自動化のタネは、意識的に探さないと見つからない。
今から紹介する質問に答えながら、一緒に探していきましょう。
自動化のタネを発掘する5つの質問
以下の質問に、正直に答えてみてください。
「ない」と思っても、5分くらい考えてみると意外と出てきます。
質問1:今日、同じことを2回以上やりましたか?
繰り返しやっていることは、自動化のチャンスです。
例
メールを2回以上チェックした
同じサイトを2回以上見た
同じアプリを開いて閉じた
同じ人に似たような連絡をした
自動化のタネ
メールの通知を最適化する
よく見るサイトの更新を自動チェック
定型連絡のテンプレート化
質問2:「あとでやろう」と思って、忘れたことはありますか?
「あとでやろう」は、リマインドで解決できることが多いです。
例
あとで電話しようと思って忘れた
買い物リストに追加しようと思って忘れた
返信しようと思って忘れた
予約しようと思って忘れた
自動化のタネ
特定の条件でリマインドを送る
「あとで」タスクを自動でリスト化
期限前に通知を飛ばす
質問3:「調べなきゃ」と思いつつ、調べていないことはありますか?
調べ物は、AIに任せられる代表格です。
例
買いたい商品の比較
行きたい場所の情報
勉強したいことの概要
最近話題のニュース
自動化のタネ
AIに調べてもらう(Stage 2)
定期的に情報を収集して届けてもらう
質問4:コピペ、転記、入力作業をしていますか?
「あっちのデータをこっちに移す」系は、自動化しやすいです。
例
手帳の予定をカレンダーアプリに入力
レシートの内容を家計簿に入力
会議のメモをチームに共有
SNSに同じ内容を複数投稿
自動化のタネ
データ連携で自動入力
一箇所に入力したら自動で複数に展開
質問5:「誰かやってくれないかな」と思うことはありますか?
これが一番ストレートです。
例
誰かニュースまとめてくれないかな
誰かこのファイル整理してくれないかな
誰か議事録書いてくれないかな
誰か返信の下書き作ってくれないかな
自動化のタネ
その「誰か」をAIにやってもらう
実際にやってみた:私の発掘プロセス
参考までに、私が以前、自分の「自動化のタネ」を発掘した時のプロセスを紹介します。
Step 1:1日の行動を書き出す
まず、昨日1日でやったことをざっと書き出しました。
7:00 起床、スマホでニュースチェック
7:30 朝食
8:00 カレンダーで今日の予定確認
8:30 メールチェック、重要なものに返信
9:00 仕事開始
12:00 昼食、SNSチェック
13:00 打ち合わせ
14:00 資料作成
16:00 メールチェック(2回目)
17:00 明日の準備
18:00 仕事終了
19:00 夕食
20:00 勉強(本を読む)
21:00 日記を書こうとして挫折
22:00 就寝Step 2:「繰り返し」「面倒」「忘れがち」にマークする
書き出したものに、印をつけていきます。
🔄 繰り返しやっている
😫 地味に面倒
💭 忘れがち・後回しにしがち
7:00 起床、スマホでニュースチェック 🔄
8:00 カレンダーで今日の予定確認 🔄
8:30 メールチェック、重要なものに返信 🔄😫
16:00 メールチェック(2回目)🔄
21:00 日記を書こうとして挫折 💭😫Step 3:自動化できそうか考える
マークしたものについて、「自動化できる?」を考えます。
・ニュースチェック → 要約を自動で送ってもらう
・予定確認→ 毎朝、予定を自動でメールに送る
・メールチェック→ 重要メールだけ通知する
・日記 → 質問を送ってもらって、答えるだけにする
Step 4:1つ選んでやってみる
この中で、一番「これ欲しい!」と思ったのが「毎朝の予定通知」でした。
実際に設定してみたら、カレンダーを開く手間が0になって、朝の流れがスムーズに。
小さなことだけど、毎日のことだから効果が大きいんです。
「これは自動化できる?」判断のコツ
自動化のタネが見つかったら、次は「本当に自動化できるか?」を判断します。
自動化しやすいもの
デジタルで完結する(メール、カレンダー、ファイルなど)
ルールが明確(「毎日」「〇〇が来たら」など)
判断が不要 or シンプル(AならB、くらいの単純さ)
自動化が難しいもの
紙や対面が必要
毎回違う判断が必要
感情や空気を読む必要がある
迷ったらAIに聞いてみる
「これって自動化できる?」とAIに聞いてみるのも手です。
以下のタスクをAIで自動化できますか?
できる場合は、どのツールを使えばいいか教えてください。
タスク:〇〇〇〇小さな自動化から始めよう
自動化のタネが見つかったら、一番小さいものから始めましょう。
なぜ小さいものから?
成功体験を得やすい:「できた!」が次のモチベーションに
リスクが低い:失敗しても大したことない
学習になる:小さいことで仕組みを理解できる
「小さい自動化」の例
長い記事を要約してもらう(Stage 1)
毎朝の予定をメールで受け取る(Stage 3)
ダウンロードフォルダを整理してもらう(Stage 4)
「大きすぎる自動化」の例(最初は避ける)
全社の業務フローを自動化
複雑な条件分岐がある処理
複数システムを連携させる
ワークシート:自動化のタネ発掘シート
添付のワークシートを使って、あなたの「自動化のタネ」を発掘しましょう。
5つの質問に答えるだけで、意外なタネが見つかるはずです。
手書き派の方は.pdf版を印刷して書き込んでみてください。
電子派の方は、.txt版をダウンロードして、Google DocumentやMicrosoft Word、Notionなどに貼り付けて記入してみましょう。
📥 ワークシートのダウンロードはこちら
まとめ
「自動化したいことがない」と思っていても、実は日常にタネが隠れています。
繰り返しやっていること
「あとで」と思って忘れること
「誰かやってくれないかな」と思うこと
これらを意識的に探すことで、自動化のチャンスが見えてきます。
見つかったら、一番小さいものから始めてみてください。
「あ、これ便利!」という体験が、次の自動化への扉を開きます。
次回予告
次回は「Stage 1:ブラウザ拡張で始めるAI自動化入門」をお届けします。
一番簡単に始められる自動化の方法を紹介します。
お楽しみに!
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