私は、仕様書を書かない。
少し前まで、
仕様書を書かない人は、
危ない人だと思っていた。
考えがまとまっていない。
設計が甘い。
行き当たりばったり。
そんなイメージがあった。
でも今。
私は、
ほとんど仕様書を書かない。
頭の中にあるイメージを、
そのままAIへ伝える。
「Appleっぽく。」
「もっと余白を広く。」
「迷わないUIにしたい。」
数分後には、
もう画面ができている。
もちろん、
完成ではない。
ボタンは違う。
余白も違う。
色も違う。
でも、
それでいい。
私は最初から、
正解を作ろうとしていない。
まずは、
叩き台を作る。
そこから、
何十回もレビューする。
「ここは押したくならない。」
「このボタンはいらない。」
「文字が強すぎる。」
「余白をあと8px。」
このやり取りを繰り返すたびに、
画面は少しずつ育っていく。
昔は、
仕様書を書いてから作っていた。
今は、
作りながら仕様を見つけている。
私は、
最初から完成形を設計しているわけじゃない。
違和感を見つけながら、
完成形へ近づけている。
だから、
仕様書を書かない。
いや、
正確には違う。
最初から完璧な仕様書を書こうとしない。
AIは、
一瞬で60点を作る。
人間は、
95点まで磨く。
この役割分担が、
今の私には一番しっくりくる。
AI時代になって、
開発で一番大切な仕事は変わった。
コードを書くことでも、
仕様書を書くことでもない。
違和感を見つけることだった。
だから私は、
今日も仕様書を書かない。
まずAIに作ってもらう。
そして、
レビューを始める。
私は、
その繰り返しの中で、
プロダクトを育てている。
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