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感性を活かす描き方(安心)

これは、わたしの描き方の特徴なので、参考程度に聞いていただけるとありがたいです。

みなさんは、何か作品を描くときに、テーマをある程度決めておられるのではないかと思います。

例えばわたしのファンタジー小説『滅国の英雄』(本編)は、少しシリアスな話になっているんですよね。

ですから、「不安」というものに対して向き合う必要があるというテーマになると思います。

そうするとなんですが…

わたしが「不安を考えて、描かないといけないんですよね。

そうなってしまうと「不安」を描かなくてはいけないことにとらわれて

ただただ、怖いだけの話になってしまうんですよね。

なので、逆に楽しいことも考えながら「不安」描くみたいに。

最初は頭の中で交互にやっていました。

ところがなんですが、これをずっとやっていると…

すごく、疲れます。

なぜ、疲れるのかというと、その楽しい情景は本編で多く描かないのに…

頭の中で考えて、消すような感覚だからですね。
(本当に忘れそうにもなる感覚)

そして、修正するときには消した情景をまた思い出す必要があるんですね。

脳への負担が大きすぎました。

なので、一旦本編が終わった時に、こう思いました。

この作業こそ非効率であると

何が、もったいないのか。例えばです。

セレスにも、『こんな過去があったんだけど』

今はこんな状況なんだよな

『こんな過去があったんだけど』を、頭の中で毎回描いては、消していることですよね。これは、わたしの感覚で無駄だと思えました。

「なぜ、わたしはこの情景を残さないのか…」

楽しさの反対が、悲しさ、悔しさ、切なさ…ですから。

過去の楽しい情景が、今はそうでないという対比がないと、

今(本編)が描けないという感覚です。その逆もそうです。

究極的にいうと…「別に国が滅びても、どうでもいいよね」

こうなったら、本当に「滅国」です。

滅びるわけにはいかない理由を常に描く感じですね。

でも、それが本当に正しいのかも考えて描きます

そう思った時に。

よし!過去編は楽しい話を描いておけばいいじゃないかと。

こうなったんですよね。


人間同じ事ばかりを考えていると、精神が疲れます。

視野が狭くなって、アイディアも出にくくなるんですよね。

ですが、断章の中の楽しい話を描いておくと、楽なんですよね

楽しい思い出もあった(断章)…が…今は(本編)こうなっているんだ。

これが、キャラの心理描写を描くときに楽になる。(見えやすい)

師匠とナギの話、断章「漆黒の一族」を描いた後

セレスから見ると…(知らない過去)

「なんで、師匠はこんなに堂々としていられるの?」

こうなるわけなんですが。

主人公から見ると…(知っている過去)

「ナギを中心とする『チムニースイープ』もいるし、たぶん大丈夫だろ

こんな感覚で、わたしが描けるんですよね。

その次、師匠とセレスの話、断章『魂の継承者』を描いた後になると…

セレスからすると…(知っている過去)

いつも、師匠は助けてくれた…けど…さすがに今回は…」

あの時の想いが…やはりわたしの力では…期待に応えられない…」

こういう感じになります。

主人公からすると…(知っている過去)

「わたしの弟子は優秀だから、たぶん大丈夫だろ

こういう雰囲気で描くんですね。

この感覚のズレが見えやすいんですよね。

そして、番外編を描いた後は…となっていく。

このように、心理描写の各キャラのズレが見えてきます

楽しい厳しい過去。これを往復することで。

今(本編)の感情がリアルになっていく感覚です。

そして、セレスから見えるズレの感覚が。

未来が…見えなくなっていく描写が濃くなる。


わたしの感覚では、資料を2つ(過去と今)用意して見比べる感覚です。

そうすると、ここは、もう少しこの過去があるから…こうじゃないかな?

というように、じぶんの中で根拠をもって描ける感じになります。

感性その日の気分)で描くと話がすすむ感じもありますね。

今日は気分がいい。楽しい話の部分をちょっと見直そう!のように。

この描き方でわかったこと。

『滅国の英雄』シリーズにおいて、分類わけしてみると。

・シリアスパート 本編 居場所の話 

・コメディパート ナギのお遊び

・真面目で感動的なパート 友情 跡継ぎ 想い

だいたい同じくらいの比率になっているかなと思います。

この中で一番頭を使うのは、シリアスパートだなとわたしは感じますね。

というのも、そこが崩れると本編が大きく崩れるからだと思います。

でも、楽しい遊びや感動的な情景を描いているからこそ。

自信をもって、本編に取り組めるようになれると思います。
何を守るのかという問いカタルシスの描き方


わたしは、中編くらいのサイズが向いていると思いました。

そんな、わたしから見ると。

「短編で新たなストーリーが描ける方は凄いなー」

「長編でストーリーが描ける方が凄いなー」

こうなるわけですが。

短編を描いている方は…

「中編も描いてみたいな…」

長編を描いている方は…

「中編くらいのサイズでまとめてみたいんだよな…設定が多くなって…」

みんな悩んでいるということを、最近知りました。

この状態が、わたしの小説『滅国の英雄』における…セレスの状態。

そのため、わたしが『滅国の英雄』で学んだことは…

この主人公(師匠)から見える安心の感覚

何かに今挑戦し、その未来に不安になりそうなとき。

何かが、見えなくなってくる感覚になりそうなとき。

たぶん、大丈夫だろ

じぶんの中に、こう思える何かがあるだけで

気持ちが軽くなるということだと思う。

ファンタジー小説『滅国の英雄』という中編作品を描いた中で

わたしが感じた、『わたしが大切にしたい安心』とは…

この感覚を忘れないようにすることだと

物語の創作者として、強く想う


『わたしは、時代を描かない』

『わたしは、わたしの生きた時代を描く』


▼『滅国の英雄』シリーズはこちらからどうぞ(全11話)

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