盆感グランプリ優勝
僕の中で勝手に開催された、今年のお盆でお盆っぽさを堪能できたシーンを表彰する『盆感グランプリ』。映えある優勝を獲得したシーンがこちら。
盆感グランプリ優勝『地元のカラオケ屋』
CoCo壱のカレーって定期的に無性に食べたくなる。食べたくなったのは夜の20時。僕の胃袋の閉店時間は21時なので今からCoCo壱買いに行くとギリギリ間に合う。片道車で10分くらいなのでギリギリ間に合う。だから急いで買いに行った。少しでも時間短縮させたかったので事前に電話で注文した。焦っていたのでカレーの辛さレベルを伝える時に、辛さレベル◯◯でって言うところを、甘さレベル普通で、と言っていた。店員さんは優しく、甘口ってことでよろしいですか、と聞き返してくれた。
そうそれです。甘口です。対話レベルはマイナスです。すいません。汲み取ってくれてありがとうございます、店員さん。との気持ちだった。
そんなこんなでCoCo壱に着いた。今年の盆の夜は涼しい。僕と同時にCoCo壱に入ろうとしていた人たちがいた。小さな子供のいる家族連れだった。ここで盆感ポイント+1点目だ。
盆に家族でCoCo壱に来る。なんて盆っぽいんだ。僕はカレーを受け取るだけなのでその家族を先に通してあげた。店員さんが元気な声で、4名様です、と言っていた。その後ろにいた僕には、1名様ですか?と聞いてくれた。少しだけ心がざわざわした。この盆に独り。孤独という言葉が勝手に脳に入ってきてほんと1ミリだけだけどざわった。
持ち帰りなことをお願いしたらすでにカレーを用意してくれていてスムーズに持ち帰れた。僕の後に会計した方の鞄にはちいかわのぬいぐるみがついていた。CoCo壱はちいかわとコラボしているのでそれ目当てだったんだろうな、推し活楽しそうだな、と思った。その人もひとりだったが、孤独感など微塵もなかった。
そういえば店内ほぼ満席だった。ここで盆感ポイント+1点。ありとあらゆる場所が賑わう。これぞ盆。ちいかわ観てその流れで今日はCoCo壱にしよう、になった家族が何組かいるんだろうな、良いね良いね、となった。
それでなんだか温かい気持ちになって外に出たらここで盆感+1000ポイントのシーンとなった。このCoCo壱は隣にカラオケ屋がある。まねきとかビッグエコーではない、見たことも聞いたこともない店名のカラオケ屋。名を『カラオケスペースのど自慢』と言う。完璧な地元カラオケ屋である。失礼ながら普段なら誰も来なさそうなカラオケ屋である。これは廃墟です、と言われてもまあ納得してしまいそうなカラオケ屋である。
そんなカラオケ屋が賑わっている。
これこそが盆!!!
しかも明らかに久しぶりに再会したであろう青年たち五人組がそのカラオケ屋に行こうとしているではないか。
盆感!!!
盆に久しぶりに友と再会する、これぞ盆。
僕も大学生の頃は盆に地元に帰ってきては小学生の頃から仲良かった達美らとカラオケ行ってた。その記憶が渦潮の如く脳内に流れてきたのだ。
更に追い討ちをかけたのが、カラオケ屋の駐車場にいた三世代家族だ。カラオケで歌い終わった三世代家族が自分たちの車の前で話していた。ばあちゃんらしき人がじゃあまた後でね、と言って自分の車に乗り込む。孫らしき少女が、またね、と手を振る。
盆感!!完璧!1000点!はい、優勝!
だ。
三世代家族での家族団欒風景に盆感を堪能した。きっと自分の子供の頃を思い出したからだろう。僕も幼い頃は両親と兄妹とばあちゃん家に行ってた。行くのは近くの和食屋で、そこで食べる和食御膳が好きだった。寿司やら天ぷらやら。全員が美味しそうに食べてるのが好きだった。その頃の記憶が蘇る。
今後はそんな未来は無い。僕らに子供がいないからだ。だから盆に帰ってくる子はいない。だから心が少しざらざらする。
けど三世代家族の幸せそうな光景を観てこうも思う。それぞれの幸せがあるよなと。盆でも子は帰ってこないが、妻とのんびり過ごせる盆はこれからもある。そんな僕らの盆にも盆感グランプリ優勝をあげることにする。
おわり
※カラオケ屋は実在しますがカラオケ屋の名前は変えています。
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