映画「RUMBLE」
ギターウルフもカヴァーしているRumble。もちろん先日のライヴでも演奏された一曲。ロックオリジンとして数々のミュージシャンに影響を与えている名曲。
そんなRumbleを作ったリンク・レイなど、インディアンにルーツを持つミュージシャンを題材にした映画を観た。
序盤にRumble誕生秘話を話すリンク・レイ。客から「ストロール(当時流行っていたダンスナンバー)をやれ!」と言われたが、その曲を知らなかったリンク・レイ。その場の勢いで弟が叩くリズムに合わせてギターを弾き、それが元となりRumbleになったと。
それから、Rumbleがラジオで流れ(後に放送禁止に)、後のミュージシャンに大きな影響を与える。ピート・タウンゼント、ロビー・ロバートソン、イギー・ポップをはじめ、みんなリンク・レイに憧れた。ピート・タウンゼントがSGを使っている理由やあのアクションもリンク・レイから。
インディアンをルーツに持つミュージシャンは他にも。
チャーリー・パトン
ハウリン・ウルフ
ミルドレッド・ベイリー
ピーター・ラ・ファージ(The Ballad of Ira Hayes を書いたシンガーソングライター)
ジョニー・キャッシュ
ウェイン・クレイマー(MC5ギタリスト)
ジミ・ヘンドリックス
ロビー・ロバートソン
ジェシ・エド・デイヴィス(タージ・マハールのギタリスト)
ヴェガス兄弟(レッドボーン )
などなど、他にもたくさん紹介されていた。
パッと思ったは「リズム」が印象的なミュージシャンが多い。アタック感というのか、緩急、静と動、独特なグルーヴ感が特徴。彼らのルーツであるネイティヴ・アメリカンの音楽も同様に独特なリズムを持っている。
先日のギターウルフのセイジさんが言っていた言葉を思い出した。音楽は「リズム」から生まれたんだと。原始人の時代にリズムを用いたことから音楽は始まった。そこからさまざまな方向に広がり、米国ではブルーズが生まれ、後にロックンロールが誕生した。
劇中ではネイティヴ・アメリカンの弾圧の歴史にも多く触れられており、土地や権利を奪われ、都合が悪いと殺され、世の中からいなかったことにされる。そんな中でも弾圧に負けずに戦い続けた人たちがいたこと。
歌詞もないRubmleが暴力的だと放送禁止になる理由は、ベースにある怒りや憤り、戦いの姿勢が音にも現れているからだと思った。
でも逆にリンク・レイのこの曲を聴くと、印象がまったく変わる。Rumbleの外に向けての攻撃的な姿勢とは打って変わって、優しさと切ない感じが胸に染みる。田舎で育ったリンク・レイは、とても貧しく、池で釣った魚を食べ飢えをしのぎ、そして出自を隠したと。
面白くてタメになる。良かった。
こちらはピーター・バラカンのトークショー。
この記事は、2023年12月18日にしずかなインターネットに投稿した記事を移行したものです。
