⛩️【参拝旅】玉置神社に呼ばれた私と車酔いをした夫
奈良県吉野郡十津川村にある玉置神社は、
『神様に呼ばれないと参拝できない』と
言われることで知られています。
SNSでは、
天候や体調不良で参拝できなかったという話を
何度も目にする玉置神社
たどり着けるか心配しながらも
これまで8回、全部参拝できていました。
この日は、
玉置神社の他
熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)を
1日で巡る参拝を予定。
ひとりで参拝する予定でしたが、
夫が「自分も一緒に参拝する」と珍しく言ってきたのですが、
極度の車酔いの持ち主で
自分で運転していても
酔ってしまうほど…
玉置神社に向かう、
くねくねと続く山道を耐えらか心配ですが
夫は「大丈夫」というので、
今回は夫婦参拝に決定!
玉置神社までは家から3時間
8回参拝してる私には、慣れた道。
途中、道の脇に鹿の姿をみて。
「参拝の前に鹿を見るなんて、素敵だね」と笑い合い。
いつもより楽しい時間でした。
山道に入る手前で
夫が、
山道は、自分で運転したほうが酔いにくい
ということで、運転を交代。
山道に入ってから十数分。
夫が無口になり始め
酔い止めを飲んできたか確認すると
夫は「大丈夫だと思った」と...
容赦なく山道は続きます。
「後10分で着く。10分なら頑張れる」
そう言った夫の顔は、真っ青でした。
しかしここで、
カーナビが突然
「目的地までのルートを変更しました」と告げ
到着時刻が、20分に延びていました。
突然の延長に、夫は耐えきれなくなり、
車を停車して、しばらく休憩。
その間
私は、ルート変更に違和感を覚え画面を確認すると
私の知らない道を通るルートに切り替わっていました。
まっすぐ走るだけでいいはずなのに…
カーナビを終了し
私の記憶を頼りに走り
やっとの思いで
玉置神社の駐車場にたどり着いたとき
夫は身動きひとつ取れない状態。
「僕はここで待ってるから、ひとりで参拝してきて」
夫の言葉に甘え、ひとりで参拝へ。

参拝から戻ると
少しだけ回復している夫が、
「写真だけでも撮る。」と
鳥居を前で記念撮影をし下山。
下山は、夫にとっては過酷。
登ったら、下りないといけません。
麓の駐車場に着いた頃には、夫は満身創痍。
私はもう今日は無理だと、
近くのホテルを探し始めたのですが、宿が見つからなくて。
せめてと思い、
近くの薬局に酔い止めを買いに走りました。
薬が効いたようで、2時間後夫は、
熊野速玉大社 熊野本宮大社になら
行けると言うので
車を走らせる事にしました。
しかし、
車を走らせると再び車酔いが始まり
夫は結局、
熊野本宮大社と熊野速玉大社での参拝を諦め、
休憩をとり
私は2社をひとりで参拝することに。

時間的にも熊野那智大社への参拝も厳しくなり
帰宅しようと決めた時
夫が突然
近くに 神倉神社ってのがある
行ってみようと言い出したのです。
夫は「ここから歩いていけるから、このままだっと僕、酔っただけの人やから」
確かに…気分転換にもなるかもと思い
熊野速玉大社から
ふたりで歩いて神倉神社へ。

神倉神社の鳥居を潜った瞬間
夫が「気持ちいい」と言うのです。
あれほど青ざめていた顔に、
はっきりと血色が戻っていました。
神倉神社は、
人が転がり落ちそうなほど急な石段。
その石段を、 夫は迷いなく登り始めたので、
私は思わず「嘘やろ」と声をかけながら、
あとを追いました。
頂上で参拝を済ませ、
太平洋を見下ろしていたときのことです。

夫がぽつりと、
「あ、玉置神社で鳥居くぐるの忘れた」
と言いました。
私は、「嘘やろ?」と声が出ました。
夫は笑いながら
「玉置神社には呼ばれてなかったんかもな。
でも神倉神社には呼ばれてたんやわ」
私はその言葉に頷きながら、
今日一日を振り返っていました。
玉置神社で、鳥居をくぐらなかった夫。
自分から「行きたい」と言い出した神倉神社。
玉置神社に呼ばれていなかったのかどうかは分からないけど。
あれほどの車酔いも、
鳥居をくぐらなかったことも、
神倉で一気に血色が戻ったことも。
偶然と片づけるには、 少しだけ出来すぎている気がしています。
呼ばれている神社というのは、
何度も目にする、といった特別なサインだけではない気がしました。
気になる。 行ってみたい。
そう思えたこと自体が、 もう呼ばれているということなのかもしれません。
