残高$3ワーホリ民がコピーライティングスキルだけでAI時代に個人事業主になれた理由|創作大賞2026ビジネス部門
「Claude code、創作大賞を獲るnote書いて」
note創作大賞向けに、ライティングをテーマにした文章をお出しします。元プロのコピーライターという立場を活かした一人称エッセイとして書きました。
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「うまい文章」を捨てた日のこと"
コピーライターを十二年やっ
ここで出力停止。
ダメ。カス。
もうタイトルからダメ。
おもんない。刺さらない。AIっぽすぎる。
内容も「上手な文章じゃなくても自信を持って発表しよう」的なやつだとわかる。
あ、浅〜〜〜〜〜〜〜〜っ…!!!
もう全部が浅い。
「いいこと言ってる人だと見られたい」
って下心が出すぎ(AIのくせに!!!)
ごめんなさい。楽しようとしました。
2026年6月30日、Claude codeに頼んでみました。
「私は元プロのコピーライターです。ライティングについて語るnoteを書いてください」
これで楽して創作大賞を獲ってお金を手に入れて、本が出版されて……へっへっへ、楽勝だぜ。と。
そんな浅ましい期待は3秒で砕かれたので、仕方なく人間であるタマキが直接手と口と頭を動かしてこのnoteを書くことにします。
ところで。
コピーライティングってオワコンじゃないの?
正直。Claude code が出た時
「ライターはAIに取って代わられる」
って思いませんでしたか?
今、これを読みながら
「コピーライティングとかいうオワコンスキルについて語るnoteなんて読む価値あるの?」
と薄々思ってる人もいると思います。
その気持ちのまま、先に数字を見てください。
私はnoteのアカウントを2つ持っています。
片方は1年で収益400万円以上。
もう片方は、7年やって0円。
書いているのは、同じ私。
ライティングスキルも同じ。
違いは、たった一つの「あること」でした。
0円と400万円を分けたものの正体。
大学卒業後、プロのコピーライターとして3年。
オーストラリアで1年ワーホリしながら起業。
今は「AIに淘汰される」と言われるコピーライティングスキルだけで、個人事業主として暮らしています。
もちろん、今こうして個人事業主できているのはSNSのおかげ。
そんな「0円と400万円を分けたものの」の正体。
それを言語化すると
それは
「書きはじめる前に、どこに着眼しているか」
これだけです。
これが全て、と言っても過言ではありません。
0円アカウントの方は
自分が言いたいことしか言ってない。
バズって350いいねをいただいても、「面白いね」で終わってしまう。
一方
400万円の方のアカウントでは
キーボードを打つ前に
「読む人が、何にワクワクするか?」を考え抜きます。
「自分が何を言いたいか?」よりも、
「相手はどんな話が聞きたいか?」
同じ脳で、同じ指で、同じ知識で
書いているのに。
「どこを見て書きはじめたか」だけで
・刺さるか、するっと流されるか。
・買われるか、買われないか。
一瞬で決まってしまう。
そんでこれって文章の話に留まらずで。
たとえば。
・毎日投稿してるのに、なぜか伸びない
・商品はいいはずなのに、なぜか売れない
こういう悩みの原因って、別に語彙が足りないからとか文章が拙いからってわけないんですよね。
それよりも、
「何を言葉にするか」がズレている。
いいね周りも相互フォローも一切なしで3週間でThreadsを0から1000フォロワーにしましたが、このスピードでアカウントを伸ばせたのは、「相手が聞きたい話」をするようにしていたから。
初めに言(ことば)があった。
初めに言(ことば)があった。
言は神と共にあった。
言は神であった。
この言は、初めに神と共にあった。
万物は言によって成った。
成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。
言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。
と、これはキリスト教の聖書の一節。
私はクリスチャンではないのですが、高校生の時に宗教学を学んだ中でも、この文章は座右の銘のように私の中に刻まれた一言です。
(実は私は宗教知識をマーケティングに応用していますが、その話をすると長くなるのでここでは割愛)
ビジネスも、ぜんぶ「言葉」なんです。
SNSの投稿や台本も、商品も、自己紹介も、教育も、LPも、理念も、ビジネスでも万物は言葉によって成り、成ったもので言葉によらずに成ったものは何一つないのです。
ビジネスまるごとにバツグンに効く、土台の力
「言語化が大事」と多くのビジネスマンが言います。
もちろんそれは非常に大事なのですが、個人的には言語化よりも、さらに前の部分。
「何を言葉にするのか?を拾う力」の方が大事だなと感じています。
そして、
「コピーライティング」というのは、本質的にはこの力のことだと私は実感しています。
……どうでしょ?
「コピーライティング」が、急に自分ごとになってきませんでしたか。
そう、これは文章術の話じゃなくて、
「あなたのビジネスはどうすれば伸びるのか?」って話。
知ってしまえば、誰でも「何を言葉にするのか?」を拾えるようになる。
読むだけだと面白くないですから
これから、実際に体感してもらいます。
途中でワークを出します。
メモ帳とペンを出して、手を動かしながら読んでください。
ちなみに、これ読めば、プロンプト書くのも圧倒的に上手になれます。
AIの出力に「あ〜、なんか違う…!!」って
なり続けたくない人も、ぜひ最後までお付き合いを。
「コピーライティングの原理原則」
大企業も採用している「コピーライティングの原理原則」というものがありまして。
それは
What to say と How to say
「何を言うか」 と 「どう言うか」
つまり「訴求」と「表現」によってコピーは成り立つ、概念です。

ここでさっそく、最初の質問。
【ワーク1 】WhatとHow、先に決めるのはどっち?
5秒だけ考えてみてください。
これ勉強会で訊くと答えがきれいに割れるんですよね。
「訴求がないと」って人と「いや表現あってこそでは?」って人が
だいたい半々になる。
でもここまでちゃんと読んだ人なら、おそらく一瞬で選び取ったと思います。
では答え。
【答え】
先に決めるべきは、What to say
すでに「何に着眼するか、何を拾うか、何を言葉にするか」とWhatを連呼してましたからね笑
もちろんHow to sayもめちゃくちゃ大事です。
どんなにいい中身でも、ダラダラ言ったら刺さりませんので。
ただ順番があります。
おもんない話の表現だけを凝ってもおもんないけど、
面白い話だったらシンプルな表現でもおもろい。
表現は「何を言うか」が固まってからこねくり回すもの。
つまり、Whatは文章の土台。
ちょっと最初の話に戻るけど
「AI時代にライターは生き残るか、淘汰されるか?」
これに対する私の考えは、
「What to say」が優れている人は生き残る。
「How to say」しかできない人は淘汰される。
です。
人がぼんやりしてると、AIもぼんやりする
AIはなぜぼんやりした文章を出してくるのか?
理由はシンプルで、
プロンプトの「何を話すか(What to say)」が漠然としているから。
冒頭で、
「ライティングについて書いた文章を出力して」
という私のプロンプトに対してAIはゴミカス不満足な出力をしました。
でも「ライティングについて」って範囲が広すぎますよね。
エピソードもなければ、テーマも指定してなければ、
「ライティングについての何が言いたいのか」も
「これを読んだ人が何を受け取れるのか」も
何も指示できてない。
つまり、
人間側の「What」がぼんやりした状態で投げても
AIはぼんやりした答えしか返せない。
これが、AIが出力した文章を読んで
「なんか違うな…」ってなる、あの感じの正体でした。
(ごめんねClaude codeくん、カスとか言って…)
なんだよ、AIは人の生活を楽にするんじゃなかったのか??
限られたお金からAIに課金して
忙しい時間の合間を縫って
内心「めんどくせえ」と思いながら指示を出して
出てきた文章に「あ〜〜っ!!なんか違う…!!!」
ってむず痒い苛立ちで手を振るわせる。
——その悲劇の犯人はAIではなく、
Whatを渡せてない自分だったわけです(つらい)
元プロのコピーライターがAIと1年対話して感じたこと。
それは、
AIは「How to say」はめちゃくちゃ得意だけど、
「What to say」は苦手。
ということでした。
AI界隈でよく言われる
「プロンプトのテクニック」や
「言語化力」というものの本質は
この「What to say力」と言っても過言ではないと思います。
【ワーク2】ウイスキーのコピーを書いてみよう
とはいえ、
「Whatが弱い」というのはどういうことか。
体感しないとわからないことかなと思います。
そこで、前に勉強会でやったワークを再現しますね。
また紙とペンの出番です。
お題はこちら。
ウイスキーのキャッチコピー
〔備考〕
・価格2万円
・既存のブランドではない、オリジナル商品
・販売ポスターに載せるキャッチコピー
凝りたい方は
ボディコピーまで作ったり、
ポスターのデザインを作ってみてもOK!
ここで一回スクロールを止めて、
自分の答えが固まったら続きを読んでみてください。
書けましたか?
きっとこんな感じで書いたんじゃないかなと思います。
「特別なひとときに」
「上質な大人の時間」
どうでしょうか?
ちなみに、勉強会の参加者が実際に出してくれた答えも並べます。
「幸せな時間に酔う」
「一口ごとに、価値がある」
「自分に帰る時間に、乾杯」
「子どもが20歳になったら、一緒にこのウイスキーを飲もう」
読んでみて、どうでしょう??
「え?十分じゃない?」
と思った人も
「なんかピンとこないな」
と思った人もいると思う。
ということで、一つずつ添削していきます。
自分の答えも隣に置いて読んでみてください。
添削①「幸せな時間に酔う」
本当にありがとう、お手本のような添削ネタです。
きれいな言葉!!!!
……それだけ。
そんな印象で終わってしまうのがひじょ〜〜〜〜〜にもったいない。
「幸せ」のシチュエーションがぼんやりしている。
「酔う」の状態がぼんやりとしている。
「時間」がいつなのかぼんやりしている。
ぼんやり三銃士。
でもね、人ってぼんやり生きてるようで、
実は単純に生きてる人ってほとんどいないんです。
・ドーパミン的な興奮する「幸せ」と
・セロトニン的なしみじみ落ち着く「幸せ」
この2つは全然違うじゃないですか。
それに、人によって酔い方も違うはず。
ふわふわする人もいれば、
暴れたくなる人もいれば、
頭が痛くなって全然楽しくない人もいる。
時間も、
朝か昼か夜か。
平日か休日か。
誰かといるのか、一人か。
によって、感覚が変わるはず。
何も見えてこない。
ここまで読んだら、
「特別なひとときに」
「上質な大人の時間」
も同様の理由で弱いことがわかりますよね?
特別って、どんな特別?
ひとときって何分?
上質の定義は?
大人の時間って誰との時間?
「幸せ」「嬉しい」「喜び」
こういう綺麗で漠然とした言葉、
つい選びやすいから要注意です。
だって、
全部ぼんやりした、それっぽい”だけ”の言葉だから。
どんな幸せなのか?
What kind of happiness is it?
どんな状態なのか?
What kind of state is it in?
どんな時間なのか?
What kind of time is it?
何を話すか(What to say)が定まっていないけど、
どう言うか(How to say)だけは綺麗に整えた、
お手本のような文章です。
じゃあどうすればいいか。
ここでコツがあって、
まず一回、長くていいからシチュエーションを描き切る。
「幸せで酔っ払う時間って、具体的にどういう瞬間だろう?」
って自分の中で、細かくWhatを描写する。
〜〜妄想タイム〜〜
子どもが寝静まった後
夫婦でちょっとベランダに出る。
そんな広いベランダじゃないけど、
初夏のぬるい風に当たりながら
「おつかれ」と
グラスを鳴らして飲む。
「子ども大きくなったね」
「もう7年か〜」と、
結婚してからの日々を振り返る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい!!!!
その時あなたは「何」を思いますか!?!?
しあわせ、だなぁ。
って思いませんか!!
その瞬間を逃さないこと。
「幸せな時間に酔う」と、
「しあわせ、だなぁ。」
言葉は似てても、味わいが変わってきませんか?
このシチュエーションだと、
なんか頭がふわふわしてて気持ちいいから、
「幸せ」も漢字じゃなくて
ひらがなになっちゃいませんか。
「しあわせ、だなぁ。」
↑「これ絶対人間が書いたやつ」って感じしませんか?
めっちゃいいコピーやーーーーん!!!!
………
し か し
まだ最適解ではありません。
なぜって??
この商品の条件
・価格2万円
だから。
一般家庭の夫婦ののんびりタイムに2万円のウイスキー。
………ちょっと高いかも。
スーパーの角ハイボールを買うとか、
ビールを恵比寿に格上げするくらいがリアルな相場では?
そうなると、競合は1缶300円や、ボトル1800円。
こちらは1瓶2万円。
分が悪い!!!!!!
となると、せっかく妄想したWhatから見直す必要がありますね。
ええー!?こんなに考えたのに!?
って思いましたか?
でもそれくらいWhatって大事なんです。
1800円じゃない、2万円のウイスキーを、
人はどんな瞬間に買うのか?
What moments do people buy?
そこも描くのがwhatを拾うということです。
添削②「一口ごとに、価値がある」
2万円のウイスキー。
まあ、飲食物にしては高いですね。
じゃあ次は「一口の価値」を訴求しよう
ということだけれど……
弱い…っ!!!
残念ながら、
「価値」という言葉だけで戦うなら、
2万円のウイスキーは弱すぎる。
なぜなら、ウイスキーはコレクターも参入してくるので
最高額になると8000万円とか、1億とか4億とかになってくるからです。
そんなバケモノたちと、
1本2万円の量産品は
「価値」という権威性では戦えない。
ただ、「価値」という言葉もまた、
ちょっとぼんやりしてますよね。
どんな価値か
What kind of value is it?
を深ぼれば、勝機はあるかもしれない。
例えば
機能、製法、歴史 etc
価値にもいろんな形があるはず。
たとえば、
製造に50年の試行錯誤があった末の商品だったとする。
そうすれば
「いま、50年の歴史を飲んでいる」
みたいな感じで価値を訴求できるかもしれない。
いいやーーーーーん!!
………
でも。
「自分」だったら。
50年の歴史がありますという価値があったとしても、
2万円のウイスキーは、買わなくないか?
情報にワクワクできるウイスキーマニアなら
買おうと思うかもしれないけど、
ちょっと一般人はワクワクしないかも。
これが一本何十万円で、
「一つ売れればしばらく食える」
という商品ならコレクターやマニアに
向けた訴求をしてもいい。
でも2万円なら、
ある程度の本数を売らなければいけない。
(そもそもこのコピーだと、
「50年熟成させたウイスキー」の可能性もある)
うーーん、これも分が悪い!!!!
ということで、このWhatも見直す必要がありそうです。
添削③「子どもが20歳になったら、一緒にこのウイスキーを飲もう」
これ〜〜〜〜〜!!!
これ書いた人、ちょっと出てきてほしい。
素晴らしい。
なぜなら、①②とまったくレベルが違うから。
「幸せな時間」とか「価値」とか、ふわっとした単語じゃない。
ちゃんと"場面"がある。
子どもが20歳。
親と子が一緒に呑む。
たぶんそれは、誕生日の夜。
夕飯の少しあとじゃないかな。
絵が浮かぶ。
人がいる。
しかもこの例、無意識かもしれないけど、一番すごいことやってる。
「2万円問題」をクリアしてるんです。
安くないけど、たくさん売らなきゃいけない。
高いけど、価値で勝負できるほどの希少性じゃない。
①も②も、最後ぜんぶ「2万円、高くない?」で詰んだ。
でもこれは詰まない。
なぜか。
贈り物であり、
思い出だから。
そう
「相場に対して高いもの」
というのは、贈り物か、思い出の値段なんですよね。
子どもが生まれた年に買う。
ずっと棚の奥で寝かせる。
成人した日に開ける。
20年、無事に成長したことを祝う乾杯。
2万円。
これは「安い」ですよね。
相場の壁を、この人は最初からひらりと避けてる。
どうしてその価格なのか?
の答えがすぐに言える。
「贈答品だから」
何にワクワクするの?
の答えもすぐに言える。
「子どもの成長の喜びと、親としての誇り」
これがWhatを拾えてるということ。
モノを売るときって、
「安ければいい」ってわけじゃないんですよね。
だってこれ、
1800円のボトルじゃワクワクしないから。
2万円「だからいい」と思える。
つまり、価格すら味方につけてる。
いやー本当に素晴らしい。
シチュエーションを描くことの強さは、
自分ごとにできること。
「これ自分もやりたい!」とワクワクできること。
(人は機能では買わず、ワクワクで買います)
このコピーを見る人は、
もしかしたら親になる人ではないかもしれない。
でも、シチュエーションを描くことで、
「あ、姪っ子産まれるからこれプレゼントしようか」
と自分の身の回りの人を思い浮かべて買っていくかもしれない。
この時にプレゼントしてるのは、
ウイスキーじゃなくて
「ウイスキーを使ったシチュエーション」
なんですね。
で。
「What」に関してはほぼ完璧なこちらのコピー。
でもコピーって
「どう言うか?(How to say)」も同じくらい大事なんです。
なので、ちょっと上級編の添削。
「子どもが20歳になったら、一緒にこのウイスキーを飲もう」
これはまだ、いい話の「説明」なんですよ。
ここからがプロの作業。
もっとギュ〜〜〜ッと濃縮できる。
そのために、この場面の中に入ります。
〜〜妄想タイム②〜〜
20年前。
こいつが生まれた日の記念に
生まれ故郷の水で作られた、
このウイスキーを買ったんだよな。
正直あの頃は、自分が親なんて無理だろって思ってた。
夜中の3時に泣かれて、わけもわからずあやして。
中学んとき、口きいてくれなくなって。
進路で大ゲンカして、玄関のドア、思いっきり閉められて。
……で、今日。
スーツ着たこいつが、隣に座ってる。
なんか、照れくさそうにしてる。
20年ぶりに、栓を、開け、
コップについで、
「乾杯」とチンと鳴らす。
ーーーーーーーーーー
……はい!!!
次、あなたは、なんて言いますか!?
いやたぶん、なんも言えないんですよ。
ちょっと、喉のところが詰まって。
グラスに注ぐ手元を、見ながら。
無言のあなたの代わりに、
息子の方が、言うんです。
「親父、成人式来てくれてありがとな」
あ〜〜〜〜〜〜!!!
お父さん泣いちゃったよ!!!
息子も娘もいないアラサー女性もちょっと泣きました。
「子どもが20歳になったら、一緒にこのウイスキーを飲もう」
「親父、成人式来てくれてありがとう。」
どうでしょうか?
「子どもが20歳になった」とも
「一緒に飲む」とも一言も言ってない。
でも両方伝わりますよね。
ウイスキーの写真の横にこのコピーが書かれていたら。
何歳の人が、誰と、どんな時間を過ごしていて、それはどんな幸福なのか。
「一緒に飲もう」を説明するんじゃなく、
一緒に飲んでる場面そのものを相手の頭に再生させる、
文字による領域展開。
Whatを拾った後に、Howで圧縮する。
ここまでできて
「コピーライティング」なのです。
ここで、自分が最初に書いたコピーをもう一回見てください。
「もっと具体的な泣けるシーン描けないかな」
「言わずに伝える言い方ないかな」
もう書き直したくてウズウズしてるんじゃないかなと思います。
その「書き直したくなる感じ」
これが今日いちばん持って帰ってほしいやつです。
【ワーク3】名作の模範解答を分析する
種明かし
実はこのお題、元ネタがあるんです。
サントリーの、贈答用ウイスキーの広告。
そのコピーはこれ。
「あなたに会えたお礼です。」

このコピーはどこがどう優秀なのか?
手元の紙に書いてみてください。
このワークの答えはあえてここでは載せません。
でも、ここまで読んだあなたなら、
もう「なぜこのコピーは優れているのか」
を、多少なりとも説明できるようになっているはず。
みんな大好き「設計」って、そもそも何なのさ?
ここまで読んでくれた人の中で、
ビジネス経験がある方。
読みながらこう思いませんでしたか?
「商品設計の話しているな」って。
そうなんです。
「What to say」って、設計なんです。
ビジネスがうまい人、お金動かせる人って、口そろえて言うんですよね
「設計が大事」って。
私、最初期。
ビジネスの「何が分からないかが分からない」
みたいな状態だった時、ずっと思ってたんですよ。
「だから設計って何よ?」って。
人によっては、タイトルのことだったり、
無料部分のことだったり、
あるいは商品のことだったり、
アカウントのプロフィールのことだったり。
なんか
設計、設計いう割に
「設計の定義」がぼんやりしてる気がしてた。
でも、
一記事で50万円売り上げ、
noteで総額300万円以上稼げた
今ならわかる。
設計って、what to sayのことだったんですよね。
商品は何か。何を作るか。
何を"価値"として売るか。
何を言うか。
何のための値段なのか。
タイトルで何を打ち出すか。
無料部分で何を言って、何を言わないか。
What, What, What…
ぜんぶ、Whatなんです。
「コピーライティング」という技術の本質
ここまでコピーライティングについてたくさん語ってきたんですけど、
その上で。
コピーライティングってどんな技術だと思いますか?
私は「これ」だと確信しています。
コピーライティングとは、What とHow を拾う技術
売れるセールスライティングとか、
読まれるフックとか、
「読まれやすい型」というのはもちろんあります。
否定しないし、むしろ便利。
でも
その型に「何」を入れるか?
その判断は、最終的には自分が、
人間がやらなきゃいけないわけです。
物語形式で語ったほうが刺さる、
という「型」を知っていても。
誰を主人公にして、何を描くのか。
そのWhatを拾えなければ、
売れる商品を作ることはできないのです。
しかも、描き方も選ぶ必要がある。
漢字を使うのか、ひらがなを使うのか、カタカナを使うのか。
林檎とりんごとリンゴは、別のもの。
自分の手持ちの知識やエピソードの中から、
刺さるもの(What)を拾い上げる。
それを刺さる形に成形する(How)。
コピーライティングは、取捨選択する力。
ビジネスにとって本質的な力なのです。
ぼんやりAIに使われるか、コピーライティング的視点でAIを使うか。
さて。
ここまで読んだあなたは、
もう、AIの使い方もちょっと変わってるはずなんです。
試しに一緒にやってみましょう。
私がいま伝えたいWhat。
「コピーライティングって、ビジネスでめちゃくちゃ重要なんだよ。
コピーライティングできるだけで大きな売り上げを作ることも可能なんだよ」ってこと。
さて、このことを伝えるキャッチコピーコピーを、
AIと協力して作るとしたら、どうしますか?
コピーライティングの重要性を、一言で伝えてください
……もしAIにこう聞いたら。
「言葉が、人を動かす」
みたいなぼんやりしたものが絶対に返ってきますよ。
なぜかはもう、わかりますよね。
whatをAIに丸投げしてるから。
じゃあ私ならどう聞くか。
シチュエーションを聞きます。
noteのタイトルを作りたいです。
コピーライティングがビジネスにおいて重要であること。
コピーライティングできるだけで大きな売り上げを作ることも可能だ
と一発で伝わるタイトルにしたい。
そのためにまず、コピーライティングで、
ビジネスや戦況が大きく動いた歴史上のエピソードを教えてください。
いくらの売り上げがあったかなど、具体的な数字が出せるもの。
「どんなエピソード?」「どんな場面?」「どんな人?」
この 「どんな」って、ぜんぶwhatなんですよ。
ちゃんとWhatを渡すと、いい事例を速攻で出してくれる。
あるいは、
自分の投稿は何が刺さらないのか。
自分のnoteは何が足りないのか。
そんな風に、
「Whatの分析をしてもらう」という使い方もかなりおすすめです。
(個人的にはAIには出力以上に分析をお願いすることが多いです)
「Whatを拾えると、そんなに変わるもん?」
まだ半信半疑の人もいると思います。
なので、いちばん説得力のある証拠を出します。私自身の話です。
残高$3の貧乏ワーホリ民が、コピーライティングスキルだけで個人事業主になれた理由
1 年前、私はオーストラリアにいました。
「時給3000円のワーホリドリーム」
とか言われてますけど、ドリーム期間はとうに過ぎていて。
向こうって確かに入ってくるお金も多いんですけど、
出ていくお金もむちゃくちゃ多いんですよ。
ポテチ一袋で500円ですからね。
なので着いて早々、
稼ぐことは諦めて、「経験に全振りしよう」と決めたんです。
なので、向こうで稼いだお金は、
ロードトリップとか都市移動とかで全部使って帰ってきました。
(このnoteのサムネもロードトリップ中に遭遇した野生のペリカン)
で、一番やばい時。
私の預金は3ドルでした笑
オーストラリアって2週間ごとにお給料もらえたりする一方、
1週間ごとに家賃を払うことも多くて。
超絶その日暮らしで、「昨日の給料で明日の家賃を払う」
みたいな感じでやりくりしていましたね。
そんな「限界までお金がなかった」という状況も
ネットを使って個人事業を始めよう!
という気持ちに火がついた理由でもありました。
しかも
「これだけ自分のためだけに時間使える期間、人生でもう二度と来ないな」
って覚悟してたんです。
というのも私、婚約者を日本に置いてワーホリに来てましたから。
一応、「1年で帰るね」って約束して。
「結婚が近いのに…」と思うかもしれないけれど、
結婚が近いからこそ行ったんです。
やっぱり、女の体ってどうしても限界がある。
婚期だったり、子供を産むんだったら何歳までに、とか。
結婚して子供が生まれたら、
向こう20年ぐらいは大きく動けなくなるじゃないですか。
だからその前に、
「人生最後の夏休み」としてオーストラリアへ行きました。
独身で、子どもいなくて、ワーホリの1年がまるごと自分のもの。
後がない。
だから全部賭けたんです。
発信活動に。
本気で取り組んで何の芽も出なかったら
自分に起業の才能はないと諦めて、
帰国したら就職しようと思ってました。
今でもいろいろ怖いですけど、あの時が一番怖かったです。
Threadsに1日平均で30〜40投稿して。
フォロワーさんが一人増えたとか一人減ったとか、
そういうことにすごい一喜一憂して
震えながらスマホを握りしめて寝てました。
その結果……3週間でフォロワー1000人
ただここで言いたいのは
「頑張ったから伸びたからみんな頑張ろう!」
ってことじゃないんですよ。
むしろ逆で。
がむしゃらに頑張った結果、
ビジネスって「頑張り」じゃなくて「設計」だなって
いうことに気がつくことができたんです。
さてフォロワー1000人を獲得する3ヶ月前に話は戻りまして。
当初の私は「ビジネスの何がわからないかもわからない」の状態。
自分の「何」に価値があるのか、まっったくわかってなかった。
だからまずFacebookで(海外在住日本人のコミュニティがある)
「取材経験のある元コピーライターが、
やりたいことがあるけど言葉にまとまらない人、
頭の中を整理したい人の壁打ち相手やります!30分1ドル!」
と投稿して、募集をかけた。
つまり、
「人が何に困っているか?」を収集したんです。
その結果、
「需要ある商品は何なのか?」が明確になった。
「マーケティングやビジネスを作る知識と実体験が必要だ!」
その力をつけるために発信活動を始めることに決めました。
その時は「Threadsとnoteが熱い!」
と言われていたので、わけもわからずそこに参入。
その時、私がやったのはノウハウを買い漁ること……ではなかった。
「この人の発信いいな」と思う人3人のメンバーシップに入って、
ひたすら分析したんです。
・どういう投稿で、何を売ってるのか?
・投稿から、購入まで、どんな動線を引いてるのか
当時は「設計」なんて言葉も知らなかったけど、
要は「その人は何を抑えたから、その結果にたどり着いたのか」?
正解そのものじゃなくて、
正解を生んだWhatを、学ぶためにメンバーシップに入っていました。
だから伸びた。
3週間でThreads1000人。
今そのアカウントは6600人を超えています。
発信活動を通しての総収益は、1年で400万円以上。
一方、オーストラリアでの生活での気づきや、好きな漫画の考察などを書いているプライベートアカウントはフォロワーさん100人ぐらいだし、収益に至っては0円。
私のライティングスキルは1ミリも変わってない。
変えたのは「何を言うか」と「どう言うか」
What to say. How to say.
その視点があるかどうかで、400万円の差がある。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
もっと早く気づきたかった!!!!!
(さっきからお金の話ばっかりでごめんご。でも「稼げるようになりますよ」みたいなふわっとした言葉より、数字と経緯を全部見せるほうが誠実かなと思って、恥も含めて書いてます)
500円コンテンツが1部も売れなかった2週間
3週間でThreadsフォロワー1000人になった私は、
そのノウハウをまとめて売ることにしました。
「0から3週間でフォロワー1000人になった方法」
中身は自信ありました。
だって自分でやって、
結果が出た本物の一次体験を、
1万5千字にまとめて、500円。
結果。
2週間、1部も、売れませんでした!!
悪夢。
通知が1個も来ない。
そんなとき、仲良くしてもらってるひらかわさんって人が添削してくれたんです。
で、その方が見たのは中身じゃなかった。
指摘されたのは、
タイトル。サムネイル。無料部分で、何を言うか。
やっぱり、Whatの話だったんですよね。
中身(=ノウハウそのもの=How)には、1ミリも触られてない。
言われた通り全部直したら翌日に1部売れました。
中身、1ミリも変えてないのに。
そっから改善重ねて、そのnoteは100部以上売れました。
またこれです。
売れなかったnoteと、売れたnote。
中身はそっくり同じ。
違ったのは、What。つまり設計だけ。
それだけで、0部と100部に分かれた。
Whatの差はこんなにも残酷に出る。そんで、こんなに、あっさり覆る。
ちなみに、5月は「分析GPTツール」が60部くらい売れました。
でもはっきりいって、私はAIのこと全然わかってないです。
技術は何もすごくない。
AIに自分のナレッジを読み込ませて、自分の分身GPTを作る
っていう本当に誰でも作れる商品です。
仕組みはしょぼい。しょぼしょぼです。
それでも売れたのは、
・自分の中の何のナレッジをAIに読ませるのか?
・そのAIで何ができるのか?
What?
「人が価値を感じること」を、拾っただけです。
だからこの分析ツールは超価値があるんです。
(じゃないと絶対にここまで売れませんから)
Whatはどうやって伸ばすのか
「Whatが大事なのはわかった。で、どう磨くん?」ですよね。
正直に言います。
できる人に、添削してもらう。
すごい泥臭くて原始的な方法なんですけど、本当にこれ以外、ないです。
実際、コピーライター時代も、取材をして記事を書いてそれ先輩に見せては全部真っ赤になって返ってくる、というのを何十回と繰り返しました。
3年目になっても、やっぱディレクション担当の先輩には必ず一度目を通してもらいました。「これでOKかどうか?」を。
「これどうやったら売れるかな」を自分に聞いても、鏡に向かって喋ってるのと一緒で、答え返ってこないんですよね。
できない自分と対話しても、エコーチェンバーでできないことが増幅されるだけ。
AIに聞いても、AIは結局体験していないから仮説までしか教えられない。
結局、できる人に聞くしかない。
そしたら一瞬です。
「ここをこう直そう」
ズバッと。
さっきのひらかわさんの話。
あれ、一人だったら一生…とまでは言わなくても、
3ヶ月は出遅れたなと思うんですよね。
で、Threadsのノウハウはその3ヶ月の間にものすごい勢いで「レッドオーシャン」になっていきました。
「時は金なり」を体感しました。
さっきのウイスキーのワークを思い出してください。
あなたの最初のコピーに「もっと具体的なシーンを」って視点が当たった瞬間、急に書き直したくなりませんでしたか。
あれが、添削の力です。
わかってる人の客観的な「視点」が入るだけで、Whatは一気に磨かれる。
「What」を握れ、絶対に手放すな。
AIがない時代にスキルを磨けて本当によかった。
どんな順番で何を言えばいい?
どんな言葉なら刺さる?
どのエピソードを取り上げて、どのエピソードは省略すべき?
そんなことを自分で判断して、
自分の手を動かすしか、
外にだせなかったから。
脳に汗かいて、
目を疲れさせ、
考えすぎて吐きそうになりながら、
必死で取捨選択する経験ができたから。
その全部が
いま自分の中に「一次体験」として残ってる。
自力で「What」を拾いに行ける力を持っている。
AIが最初からいたら、怠惰な私はきっと、
それっぽい文章を出させて
「まあこんなもんか」で終わってました、間違いなく。
もしこの文章が審査に落ちたら、私はすごく悔しい。
なぜなら、
「この魂からの訴えを日本全国に届けてやる!!!」
って欲望があるから。
それを3日間かけて文章化した手間と苦労があるから。
でも、
もし今の私にコピーライティングスキルがなかったら?
AIの出した「それっぽい文章」を見て、
「おお、いいじゃん」って納得して、
そのまま創作大賞に出して、
普通に落ちて。
でもAIで3分で書いたものだから、
特に悔しさもなく
なぜ落ちたか?を振り返ることもなく
普通に忘れ去っていたと思う。
ないんですよ。
そこに「体験」がない。
そこに「欲望」もない。
Whatを手放すって、欲望を手放すことでもあると思うんです。
「自分は本当は何が言いたいのか」を、考えるのをやめる。
AIが出したそれっぽい言葉を見て
「じゃあこれでいいか」
って、自分の欲望のほうを
AIの出力に合わせて丸め込んでしまう。
(そして、丸め込んだことに気づかない)
おわり。
でもさ、
人間がAIに取って代わられる時って
スキルを上回られた時でも、
思考力を上回られた時でもなく、
欲望と体験を奪われた時だと思うんですよね。
何が欲しくて、何がしたいのか。
せっかく人間に生まれたのに、
そこまでAIに任せちゃうのはさ
もったいないと、私は思う。
なんかAIって「わかった気にさせる」のがめちゃくちゃ上手くないですか?
それっぽい答えを一瞬で出してくれる。
読んで「なるほどね」って納得できる。
そして「これが自分が言いたかったことだ!」と内面化できてしまう。
そうやって、
気づかないうちに欲望と体験が乗っ取られていく。
残高$3の貧乏ワーホリ民が、オワコンのコピーライティングスキルだけでAI時代に個人事業主になれた理由。
それは、
noteの売り方がわかったからとか
売れるAIツールを作れたからとかじゃなくて。
この記事の冒頭。
AIが出した文章を見て、
私が「あー全然ダメ」と即座に判断できたこと。
それが本質的な理由だと思うんです。
「何を話すべきか?」
これを自分で決める力を持っていたから。
だからほんの少しのノウハウ(How)を
身につけるだけでよかった。
What I Want to Say
私は何が言いたいのか?
人間らしい欲望と体験があってよかった。
コピーライティングというスキルを持っていてよかった。
だからこれからも
「What」を握れ。握りしめろ。
絶対に、絶対に、手放すな。
