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「怒らんようにしよう」と思ってる人へ。機嫌は3つの「仕組み」で整える

「もう怒らんとこう」

子どもに怒鳴ったあと、布団の中でそう宣言する。

「明日からちゃんとしよう」

でも翌日の夕方には、また同じことをやってる。

これ、意志が弱いんじゃないんよ。
「怒らんようにしよう」っていうのが、そもそも答えになってないだけ。

この記事は、怒らないと決意しても怒ってしまう人に最後まで読んでほしいです。

精神論じゃない。

読み終わる頃には、気合いで怒りを抑えるんやなくて、怒りが発生しにくい自分の整え方が見えてきます。


2回

うちの娘が牛乳をこぼしたことがある。

1回目、わたしの機嫌がよかった。
前の晩ちゃんと寝れてた。
「あぁ、こぼれたな。拭こか」で終わった。
娘は自分でふきんを取りに行って拭いてくれた。

2回目、ダメだった…。
寝不足、仕事がうまくいってなかった。
「またいらんことして!」って声が出た。
娘は固まって、下を向いた。

ちょっと考えてみてほしい。

同じ子ども。
同じ牛乳。
同じ失敗。

なんよ。同じ状況。

変わったんはわたしだけ。

この事実に気づいたとき、「怒らんようにしよう」が的外れやったとわかった。
問題は「怒るか怒らないか」やなくて、怒りが湧く前の自分のコンディションの方やった。

怒りの手前を考える

「怒りは二次感情」という考え方がある。

怒りの手前には、必ず別の感情、たとえば、疲れ、不安、焦り、悲しみがある。怒りはそれらが変換されて出てきたものにすぎない。

あの朝、わたしが牛乳にキレた本当の原因は、牛乳やなかった。
寝不足と仕事のストレスが先にあって、娘のこぼしたのはただのきっかけにすぎんかった。

つまり「怒らんようにしよう」は、出口を塞ごうとしてるだけ。

自分のコンディション。つまり入口をどうにかせん限り、怒りは別の出口から漏れ出てくる。

だから、やるべきは「怒りを我慢する」やなくて、「怒りが湧きにくい自分を仕組みで作る」ことやった。

3つやればええ

じゃあ具体的にどうするか。

わたしがやるようになったのは、3つだけ。

①自分の「電池残量」を見る

スマホは残量15%になったら警告が出る。
でも人間には出ないよね。
だから自分で見にいくねんよ。

夕方、子どもに「おかえり」を言う前に、1秒だけ自分に聞く。
「今、バッテリー何%くらい?」

別に数字が正確じゃなくていい。
「あ、今日20%やな」って思えたらええんよ。

なぜこれが効くかというと、自分の状態を認識した瞬間、反応の仕方が変わるから。

20%の自分が何か言おうとしてるとき、「それ電池切れの声」ってもう一人の自分がブレーキをかけてくれる。

残量が少ないことに気づけたら、その日は牛乳こぼされても「あとで拭こ」でいい。
もちろん完璧に対応せんでいい。
大事なのは怒鳴らんこと、それだけ。

②「不機嫌の前兆」を自分で知っておく

怒りは突然来るように感じるけど、実は前兆がある。
しかもそれ、人によって全然違う。

わたしの場合は、「舌打ち」「ため息」

この2つが出始めたら、黄色信号。
あと30分もしたら、子どものちょっとしたことで爆発する。

これに気づいてから、舌打ちが出た時点で「あ、来てるな」と意識するようにしている。

自分の前兆を知るコツは、怒鳴ってしまった日の「その前の1時間」を振り返ること。
何をしてたか、体調はどうやったか、何を感じてたか。
パターンは必ずある。

前兆に気づけたら、怒りが来る前に手を打てる。

5分だけトイレにこもるとか。
冷たい水を飲むとか。

小さなことでいい。
爆発する前に圧を逃がすだけで、家の空気はまったく変わる。

③「今日は無理な日」を自分で認める

これがいちばん難しくて、いちばん大事なこと。

仕事でしんどいの日。
寝不足の日。
夫婦でぎくしゃくした日。

そういう日に「それでもちゃんとした親でいなきゃ」と思うから、余計にしんどくなる。

わたしはある時期から、「今日は無理デー」を宣言するようにした。
自分の中で、じゃなくて、家族に対して。

「今日ちょっと疲れてるから、優しくない言い方しちゃうかもしれん。ごめんな」

最初は情けないと思った。

でも、これを言った日は不思議と怒鳴らずに済むことが多い。
たぶん、自分の状態を言葉にした時点で、もう半分コントロールできてるからだと思う。

それに、子どもは意外とちゃんと受け取ってくれる。
「お父さん疲れてるんやな」って、向こうが気を遣ってくれることすらある。(たまに…)

親が弱さを見せたらアカン、なんてことはない
「今日は余裕ないよ」って正直に言える親の方が、子どもにとっては安心できる。

なぜなら、理由もわからず突然怒鳴られるより、「今日は調子悪いらしい」とわかってる方がずっと安全だからね。

コントロールしない

3つ書いたけど、全部に共通してるのは一つだけ。

「怒りをコントロールしようとしない」ということ。

怒りが出てきてから抑えるのは、もう遅い。
そうじゃなくて、怒りが湧く手前の自分の状態を整える。
それも、気合いじゃない仕組みで。

電池残量を見る。
前兆を知る。
無理な日は諦める。

どれも「怒るな」とは言うてない。
「怒りが生まれる空気を変えよう」って話。

まぁハッキリ言うと、怒りを抑えられん日はある。

寝不足が続いたら電池残量なんか見てる余裕ないし、前兆に気づく前に口が出ることもある。「今日は無理」って言い忘れて、夕食の途中で爆発することもある。

でも、頻度は確実に減った。
そして、怒鳴ったあとの寝る前が変わった。

前は「なんであんな言い方したんやろ」ってただ自分を責めるだけやった。今は、原因がわかるから冷静でいられる。

原因がわかるということは、次に手が打てるということ。
「明日はちゃんとしよう」みたいなふわっとした感覚じゃなくて、「明日は夕方に一回、自分の残量を確認しよう」っていう具体的な一手が打てる。

それだけで、ちょっとだけ気持ちが軽くなるよ。

子どもはまた牛乳をこぼす。
宿題を忘れる。
言うことを聞かない。

それは変わらん。
子どもはそういうもんやから。

だから、変えられるのは、自分がどんな状態でいられるか。

「今日の自分、電池何%かな」って、自分に聞いてみるところから始めてみてください。

それだけで、こぼれた牛乳のあとの景色が変わります。

それじゃあ今日はこのへんで。
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