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映画 『スクラップ・ヘブン』 (26/4/29 鑑賞)

2005年の作品だが、『国宝』や『フラガール』などで知られる李相日監督作品が(恐らく『国宝』の大ヒットを受けて)20年以上の時を経てリバイバル上映。

先行きも不透明なまま閉塞感の中で全てを破壊したい衝動けれど実際にはそれができないもどかしさを抱えた社会の片隅に追いやられた若者たちのやり場のない怒りや鬱憤の噴出を生き生きと描いている作品だ。

全体としてストーリーも粗削りだし、カメラワークや演出方法も若さに任せて突っ走った感もあるのだが、後の『悪人』(2010年)や『怒り』(2016年)などにも通じるものを感じることができる。そして、現在ではベテラン扱いされる役者たちの若々しい躍動感もいい。

2005年は小泉内閣で郵政民営化法が成立した年。雇用形態も正規雇用から非正規雇用へと変化し、3年後のリーマンショックの前兆の時代。20年後、我々が生きているこの時代は果たして想像力が足りるようになったのか?あの時代より視野狭窄になっていないか?虚無感と無力感だけが残っていやしないか?

あらすじ

“正義の味方”を夢見て警察官になったシンゴ(加瀬亮)は、無機質なオフィスでのデスクワークにうんざりする日々。ある日、シンゴはバスジャックに遭遇する。乗り合わせていたのは、テツ(オダギリ ジョー)とサングラスをかけた女、サキ(栗山千明)。
テツの言葉をきっかけに、社会に絶望した人々の願いを叶える“復讐代行”というゲームをはじめるテツとシンゴ。それは一見、鬱屈を解放するためのささやかな反抗だった。しかし、その行為は次第に現実を侵食し、彼ら自身が社会の闇へと呑み込まれていく。

映画公式サイトより引用



【公式サイト】
https://www.uplink.co.jp/scrapheaven/

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