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映画 Mercy 『MERCY マーシー AI裁判』 (26/2/7 鑑賞)

人間とAIの共存、共生という話はもはやSFではなく、この先すぐの未来の現実だ。本作のような司法の分野だけではなく、医学の分野でもさまざまな数値を客観的に判断して診断を下すこともすぐに一般化するのだろうな。

そんな判断を下すにあたって、「感情を持たない」ことはメリットなのか、デメリットなのか?感情に左右される人間は判断がブレるからダメなのか、それとも温情を持つことができるからこそ現実に即した判断ができるのか?

おそらく多くの人間が、この先、こんな問いかけを自らに投げかけることが増えていくのだろうな、と思わせる。

作中で、あまりにプライバシーが無さ過ぎて怖いと思ったが、考えてみれば、写真や動画を投稿することで(匿名であっても)自分のプライバシーを多くの人間が垂れ流していて、クレジットカードや電子マネーの利用により、いつどこに行って、何を買い、何を食べたのかもビッグデータに吸い上げられているし、どこにでも監視カメラが設置されている現実があることを考えれば、権限さえあれば今でも普通に、『1984』のビッグブラザーのように、個人の監視なんて簡単にできてしまうよな。

ストーリーの展開はテンポが良く、手に汗握りながら楽しめる良質なサスペンスに仕上がっている。娯楽として楽しめている間に鑑賞しておいた方がいいかも。そのうち洒落にならなくなりそうだから……。

ついでに、AI判事の対極にありそうな人間臭さしかない裁判官のドラマ『テミスの不確かな法廷』あたりと対照させても面白いかも知れない。意外と「対極」ではなかったりするかも知れない。

あらすじ

凶悪犯罪が増加し、厳格な治安統制のためにAIが司法を担うことになった近未来。ある日、敏腕刑事のレイヴンが目を覚ますと、妻殺しの容疑で〈マーシー裁判所〉に拘束されていた。冤罪を主張する彼だったが、覚えているのは事件前の断片的な記憶のみ。自らの無実を証明するには、AIが支配する世界中のデータベースから証拠を集め、さらにはAI裁判官が算出する”有罪率”を規定値まで下げなくてはならない。無罪証明までの〈制限時間は90分〉。さもなくば〈即処刑〉――。

映画公式サイトより引用

【公式サイト】
https://ai-saiban.jp

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