国宝ロス
国宝を見て1週間
日本では6月に放映され話題になっていた。国宝が12月に台湾で放映された。遅ればせながら先週映画館で見てきたが、「開いた口が塞がらない」とはまさに映画を見終わった自分の姿だった。
事前にネットで調べ、上映時間が3時間ほどだと知っていたので覚悟を決めて見に行ったが、圧巻の3時間だった。上映シーンは一瞬たりとも見逃すことができず、途中のトイレ退席を心配していたが、尿意すら感じない程に作品にのめり込んでいた。
大学時代の専攻が日本語日本文学である私は、授業で歌舞伎の演目について勉強したことがあるが、台湾で放映される際、簡単に中国語での作品紹介字幕が流れ、よりわかりやすい仕様になっていた。

映像美と音楽
個人的に感動したのは、作品中の音楽だった。作品全体から緊張感を感じていたが、音楽と相まってさらに目に入ってくる情景が美しくなっていた。国宝鑑賞後にはサントラをダウンロードし、仕事中にずっと聴いている。(ミーハーです)サントラを聴くたびに映画の情景や緊張感を思い出し、仕事に性が出る。これまで邦画はネット配信されるのを待つタイプだが、今回の作品が劇場に行って良かったと心から思えた。
また、少し複雑な言い回しを綺麗に翻訳した翻訳家の方には感謝している。普段映像作品を見るとニュアンスの解釈が自分と違う場合があり、少し気になってしまうが、国宝では日本語の難しい感情表現がわかりやすく簡潔に翻訳されており、ストレスを感じなかった。

まとめ
エンドロールが流れ始めた時、動くことができなかったが、周りの観客の方もしばらく動いていなかった。人間は本当に衝撃を受けるとすぐに言葉や行動に移すことができなくなるのだと痛感した。
これはネット配信を待たず、映画館の大スクリーンで思い切り楽しむのが正解の映画だろう。人生で初めて心を打たれる作品に出会った。国宝の余韻はこれからもまだまだ続きそうだ。
