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【初心者向け】Pennyを買ったらウィールを変えよう

 プラスティック製のミニクルーザーを購入して滑ってみた時に、「噂で聞いていたよりも快適じゃないな」と感じながらも我慢して乗っていないでしょうか?
 それはとても勿体無いことで、例えるなら食パンに何も塗らずに食べているようなものです。食パン自体は美味しいけれど、もっと美味しい食べ方があるなら試さない手はないでしょう?
 ミニクルーザーに限らずスケボーも同じです。無論、グリップテープを貼らず、ウィールもブッシュも変えずにそのまま乗り続けるぜ! って判断もありです。実際、Pennyの純正パーツは性能が良い物ばかりですから。
 ただ、初心者がそれらの良さを感じられるのは、ある程度の距離と月日が経てからになります。
 様々なクルーザーに乗り、いろんなパーツを試し、ふと思い立ってPenny純正パーツを使ってみたら「こういう性能をしていたんだ」と気がつく。それが顕著に表れるのが〝ウィール〟と〝ブッシュゴム〟です。
 今回はその中でも〝ソフトウィール〟について考えていこうと思います。


◆Penny純正ウィール(22〜29inch標準装備ウィール)の性能


Penny 純正ウィール

カタログスペック
硬度:83A
直径:59mm
設地:46mm
スクウェアリップ
オフセット(センターに近いオフセット)

◾️実際の使用感
 
他のソフトウィールを知らなければ「ソフトウィールってこんなものか」と可もなく不可もない乗り味だが、他のソフトウィールと乗り比べて、初めてこの硬度と形に納得する。
 ある程度グリップ力もあり、皮剥きが終わればスライドも入るけれど、筆者的にはPennyよりもウッドデッキに合うソフトウィールだと感じた。それ故に『玄人向けのウィール』という印象。

◆どんなウィールを選ぶべきか

 クルージングを主体として考えると、硬度は78〜85A、大きさは59〜65mmが理想。
 形はPenny純正のように窪んでいる形状の『スクウェアリップ』、六角形に見える『ベベルドリップ』、いわゆるスケボーウェールといえば頭に浮かぶ接地面が狭い『ラウンドリップ』があり、コアの位置がトラック側にある『サイドセット』、コアが中央にある『センターセット』、中央よりやや片側にある『オフセット』など、細かく言えばいろいろあるけれども、最初は78Aの60〜65mmを選べば間違いないです。
 とはいえ、「最初だから通販サイトで販売されている格安のソフトウィールでいいか」と思って購入すると全然転がらなかったりする粗悪品もありますから、ある程度知名度のあるメーカーの物を購入することをおすすめします。

◆おすすめのソフトウィール

SMBLANKS 高反発ソフトウィール

 値段がお手頃なのに平均値を超えてくる魔法のようなソフトウィール。ブランドにこだわりがないのであれば、このウィールを選んでおけば間違いない。サイズは59〜70mmあり、接地面がざらざらになってきたらスライドも可能。こんなに高性能なウィールがこの値段でいいの? と心配になりつつも、これからもこの値段で提供してほしい、とも思う。

FESN W.P.S.I hardcore soft wheels

 プロスケーターであり、Z-flex Japan公式ライダーでもあり、クルーザーの第一人者でもある森田貴広さんが運営しているFar East Skate Networkが展開しているブランド〝World Pandemic Speed Injection〟。
 筆者が実際に店舗を訪れて森田さんに「どのサイズがおすすめですか?」と尋ね、返ってきたのが写真のウィール。以下、森田さん談。
『膝のことを考えると60mmが一番いいかな。僕はこれ一択。ほとんどのクルーザーに使ってるけどかなり調子いいよ』
 長距離を考えるならサイズを大きくしたいけれども、河川敷を20km程度クルージングするだけなら60mmで丁度良い(膝への負担も考慮すると)。スライドをメインに考えるのであればラウンドリップを選びましょう。ただ、ラウンドリップでパンピングすると滑り過ぎて転ぶ可能性がある為、最初はスクウェアリップを選ぶ方が良いかも?(とはいったけれど好きな方を選んだ方が納得できるよね)

Z-flex Z-smooth 83A 63mm

 ほぼサイドセット(コアが内側についている)で少し硬めの83Aですが、グリップ力もあってよく転がる。皮剥きが終わればスライドも可能。でも結構入念に皮剥きしないとスライドを入れるのは難しい。
 78Aだと柔らか過ぎるって方はこちらのウィールを選んでみては?
 Z-flexのコンプリートデッキにはこのウィールが標準装備されています。
(デザインは異なりますが性能は同じ。色差によってスライド感が変わるけれど、その違いに気がつけるレベルにまで達するのは先の話であり、最初は見た目で選んでもいいです)

OJ Super juice

 ストリートスケーターがクルーザーを組む際に選ぶウィール候補として真っ先に上がるのがこちらのウィール。
 シンプルイズベストが故に、どんな状況に置いてもその性能が損なわれることがない(ダートすぎる路面が厳しいのはどのウィールも同じ)。20km以下の走行距離であれば快適にクルージングを楽しめます。それ以上となると別のウィールを選びたいですが、ちょっとお散歩程度であれば非常に優秀なウィールです。
 この他にもホットジュース(78A、60mm)やサンダージュース(78A、75mm)がありますが、写真の物を選んでおけば問題ないです。
 ホットジュースは非常にグリッピーな為、坂道でスライドを入れながら減速したい方には不向き。
 サンダージュースはかなり大きいので、走破性は最強レベルですけどプッシュ時の膝への負担は激しくなります。
 ご自身がどういう滑り方をしたいのかを考えて選びましょう。

Shark wheels

 Pennyのソフトウィールを交換したいと考えて真っ先に思い浮かぶのがこの四角くて溝のある変な形のウィール。某クルージニスタが愛用していることもあり、Penny乗りの多くはこちらのウィールに交換していたりします……が、正直に申し上げるとこのウィールの真価が発揮されるのは〝DNA〟という72mmの大きい方であって、60mmの〝California roll〟はグニョグニョしているし、グリップ力も強過ぎて、クルージングしていても気持ちよくないです。ただ、悪路や濡れた路面ならばそのデメリットがメリットに変わるので、状況に応じて使い分けられれば快適かもしれません。

ZULU wheels ミニビカリップ

 国産スライドウィールのド定番。Fanwavesから販売されているズールーウィールはクルージング、サーフスケート、ダウンヒルまで幅広く対応。サイズも55〜8.25mmまで揃っており、自分のライディングスタイルによって選べる。
 筆者がおすすめしたいのは『ミニ◯◯リップ』という名前のウィール。コスパも良い、スライドも入る、耐久力も申し分ない。65mmの『◯◯リップ』は削れてくるとふにゃふにゃな乗り味になるので、個人的にはミニ◯◯リップか、ビカリ、ヌメリ(橙、緑)を推したい。
 スライド特化のシメリシリーズはスライド練習に最適ですが、毎日のように1時間以上スライド練習をすると、場合によっては約3週間でコアが出ますのでご注意を。

◆まとめ

 取り上げたウィール以外にも素晴らしい物は沢山ありますが、今回は『初心者が簡単にいつでも購入できる物』を選びました。
 スケボーのウィールはどれも良いお値段ですが、例外はあれど、安ければ安いなりの、高ければ高いなりの性能をします。
 10,000円以上するウィールを選ぶのに躊躇するのであれば、コスパ・性能共に十分なSMBLANKS製のソフトウィールを購入してみて、ソフトウィールの78Aがどういった性能なのかを理解できるようになった頃に10,000円台の高級ソフトウィールに手を出しても遅くはないでしょう。けれど、最初から見た目を重視して好きなメーカー(ブランド)のウィールを選ぶのも間違いではないです。所有欲を満たしつつ、使っているだけでテンションが上がる物が良いですからね。
 上記はあくまでも筆者の個人的な見解ですので異論や反論もあるとは思いますが、初歩的な選び方という点においては上級者の方々も概ね納得して頂けるかと。
 それではまた、次の更新で。

以上

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