花びらを、
そう、花びらが僕は好きだ。
気づかないうちに、
いつのまにかその中にいるような、
あの感じが好きなのかもしれない。
花びらは、少し酸っぱい。
キャベツの芽みたいに、艶やかで、
でも、うまく言葉にできない。
きっとそれは、
観衆の前では表現できないものだ。
人はどうでもいい人目ほど、
気にしてしまうから。
僕は花びらが好きだ。
それは、表現できるギリギリのところにある。
甘酸っぱくて、
ヒラヒラしていて、
触れた瞬間、
言葉にならなくなるようなものだ。
だからきっと、僕はそれを誰にも見せられない。
#シロクマ文芸部