スイミーの教材研究①【国語授業づくり】|小学2年|物語文指導のポイント
小学校2年生で扱う人気教材「スイミー」。
海の世界が舞台のあの名作です。
ただ読むだけではもったいない!
実は国語的な見どころがたくさん詰まっているのです。
今回は、授業者として押さえておきたい
「表現の工夫」中心に、教材研究のポイントをまとめてみました。
✔翻訳作品ならではの導入を!
まず子どもたちに伝えたいのはここ。
「スイミー」は海外の作者が書いた作品であること。
教科書にも「作・訳」と書かれているので、
「外国語の作品を、日本語で読めるようにしたんだよ~」
ということをシンプルに伝えます。
作者レオ=レオニはイタリア生まれ。
そして、日本語に訳したのは詩人・谷川俊太郎さん。
この名前だけでもワクワクしますね!
✔はじめての「常体(だ・である体)」に慣れよう
2年生までに扱う物語はほぼ「です・ます」の敬体が中心。
しかし「スイミー」はいきなり常体です。ここが大きな指導ポイント!
たのしく くらしていた。
(「くらしていました」ではない!)
読み慣れていない子も多いので、
ここは授業でしっかり意識させていきましょう。
✔冒頭の一文に、表現の工夫がギュッ!
次の有名な一文、要チェックです。
〈みんな 赤いのに 一ぴきだけは、からす貝よりも まっくろ。およぐのは、だれよりも はやかった。名前は スイミー。〉
このわずかな文の中に、理解しておきたい表現がたくさん盛り込まれています。
まず目につくのは、最後の「スイミー。」
これは体言止めと呼ばれる表現で、読み手に強く印象付ける効果があります。
また、スイミーの色については「黒」ではなく、わざわざ「まっくろ」と表現しています。
「まっ〜」という接頭語を使うことで、黒さがさらに強調されます。
さらに、「からす貝よりも」と比較の言い回しをすることで、
ただ黒いのではなく、どれぐらい黒いかをイメージしやすくしています。
加えて、「一ぴきだけ」という限定表現からは、
仲間との違いがはっきりと浮かび上がります。
そして、「みんな 赤いのに」という対比の言葉。
仲間は赤いのにスイミーだけ黒い、その差がはっきりと伝わりますよね。
つまり何を強調しているのか?
答えはズバリ、
スイミーは「とても黒い」という特徴
その特別な「黒さ」が、この先の物語の展開と深く関係します。
つまり、ここは重要な伏線!
谷川俊太郎さん、さすがすぎます。
✔指導のまとめ
翻訳作品であることを伝える
常体に慣れる
強調の技法に気づかせる
「黒さ」が物語にどう関係していくかを押さえる
この視点を持って読むだけで、
子どもたちの鑑賞がグッと深まります。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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