見出し画像

(日々の気づき3)なぜ関西では「ちくわぶ」が受け入れられないのか!?

東京で生まれ育ったわたしが転勤で大阪に住み、一番驚いたこと。それは「関西の人はちくわぶを食べない」ことでした。今回は、なぜ関西の人はちくわぶを食べないのか、この謎について掘り下げてみたいと思います。


1.東京のおでんに「ちくわぶ」は不可欠

東京のおでんといえば、大根、玉子、そしてちくわぶ!この3つは「おでん三種の神器」と言っても過言ではありません。むしろ、おでんを食べる理由の半分はちくわぶのため、と主張するちくわぶファンも少なくありません。

おでんだけでなく、煮物にもちくわぶは欠かせません。野菜や肉など、様々な具材と一緒に煮込まれるちくわぶは、まさに縁の下の力持ち。その存在感は、もはや不動の地位を確立していると言えるでしょう。

子どもの頃、夏にプールへ行くと、入口付近には必ずおでんの屋台がありました。そこで人気No.1だったのが、そう、ちくわぶ!玉子やはんぺんを大きく引き離し、ほとんどの子どもたちが、こぞってちくわぶを注文していたのです。

東京で食べるおでんには主役級の扱いでちくわぶが入っている

2.大阪に住んで知った衝撃の事実

「関西の人は納豆が苦手」これは全国的に有名な話ですが、「関西ではちくわぶを食べない」という事実はまったく知りませんでした。

大阪に引っ越して間もない頃、同僚と居酒屋へ行った時のこと。「おでん盛り合わせ」を注文、運ばれてきたおでんを見て、なにか違和感を覚えました。

えっ!ちくわぶがない!なんと、そのおでんにはちくわぶが入っていなかったのです。ちくわぶが入っていないおでんなんて考えられません。

お店の人に聞こえないよう「このおでん、ちくわぶが入ってない!珍しいね」と小声で言うと、同僚たちは一斉に「はぁ?ちくわぶ?そんなもん、おでんに入ってへんわ!」と、まさかの反応。
「ええっ!?東京ではちくわぶはおでんの必須アイテムだぞ!」と説明すると、

「あんな小麦粉のかたまりみたいなもん、食べられへんわ」
「噛むとニチャニチャする食感が気持ち悪い」
「そもそも、ちくわぶの『ぶ』って何?名前が変やろ」

と、批判の嵐。関西ではおでんにちくわぶが入っていないどころか、そもそも食べる習慣がないことを知ったのです。

さらに驚いたことに、関西のスーパーやコンビニでは、ちくわぶ自体があまり売られていません。関西のおでんの定番は「牛すじ」「厚揚げ」「たこ」など。コンビニでも、おでん専門店でも、ちくわぶは具材として認められていないのです。

関西のおでんにはちくわぶは入っていないが、牛すじやタコといった変わった具材が入っている

3.「関西にはちくわぶを知らない人がゴロゴロいるらしい」ってホント!?

居酒屋での「おでんにちくわぶが入っていない事件」以来、関西でちくわぶが不人気であることはわかりました。しかし好き嫌い以前に、関西の人は「ちくわぶ」自体を知らないという衝撃の事実があります。

Jタウンネットが2022年に実施した「ちくわぶの認知度」に関する調査では、関西地方での認知度が非常に低いことが明らかになっています。

ちくわぶのことを「まったく知らない」と回答した割合:
京都府:61.5%
大阪府:45.6%
兵庫県:61.9%
奈良県:60.0%

2022.Jタウンネット

関東の皆さん、信じられますか? ちくわぶを知らない人が、過半数もいるなんて……!
まさに青天のへきれき。これはカルチャーショックどころか、存在否定に近い衝撃でした。
関東でちくわぶを知らないのは、おそらく乳幼児くらいなものでしょう。


4.「粉もんの都」大阪の矛盾、なぜ「ちくわぶだけ」拒否るのか!?

関西人がちくわぶを嫌う理由を尋ねると、決まって返ってくるのが「あんな小麦粉のかたまりみたいなもん何で食べなあかんの」というセリフ。でも、ちょっと待ってください!それって、めっちゃ矛盾してませんか?

なぜなら、大阪は「粉もん文化」の中心地だからです。
お好み焼き、たこ焼き、明石焼き、イカ焼き、うどん……。どれもこれも、見事に小麦粉が主役の食べ物ばかりではありませんか! なかでも、お好み焼きやたこ焼きは、まさに小麦粉のかたまりと言えるでしょう。

それらをこよなく愛し誇りを持って食している関西人が、なぜちくわぶだけは「小麦粉のかたまり」とさげすみ、おでんの具材から追放するのでしょうか。これは、まさにダブルスタンダードと言わざるを得ません。

お好み焼きやたこ焼きのふっくらとした食感と旨味は、確かに小麦粉のなせる業です。では、ちくわぶはどうでしょう? プルプルとした独特の弾力、おでんの出汁を吸い込んだ時の奥深い味わい。これらは、まさに小麦粉が持つ無限の可能性が凝縮された、芸術的な具材ではないでしょうか。

にもかかわらず「あんなもん」呼ばわりされるちくわぶ。そこにどんな理不尽な理由が隠されているのか、東京から来たよそ者としては、解明せずにはいられません。


5.ちくわぶの歴史を紐解けば、その謎は解けるのか?

そもそも、ちくわぶとは一体何者なのでしょうか?
ちくわぶは漢字で「竹輪麩」と書き、小麦粉を練って蒸したり茹でたりして作られる、竹輪のような形をした練り物の一種です。

発祥は江戸時代後期とも明治時代初期とも言われており、庶民の食卓に欠かせない存在として、特に東京を中心とした関東地方で親しまれてきました。保存がきき、安価で、様々な料理に活用できるため、当時は非常に重宝された食材だったようです。

その製法から、確かに「小麦粉のかたまり」という表現も間違いではありません。しかし、先述したように、それはお好み焼きやたこ焼きも同じことです。にもかかわらず、なぜちくわぶだけが批判されるのでしょうか?
その背景には、いくつか考えられる理由があります。

1. 食文化の「縄張り意識」?

関西と関東では、食文化に大きな違いがあります。おでん一つとっても、出汁の味付けから具材まで、まるで別物と言っていいほどです。関西のおでんには、牛すじやタコ、厚揚げなど、関東ではあまり見かけない具材が多用されます。ちくわぶは、まさに「関東のおでん」を象徴する具材であり、関西人にとっては異質なものとして受け入れられなかったのかもしれません。

2. 食感へのこだわり?

関西の食文化は、「だしの旨味」と「食感」へのこだわりが強いと言われます。たとえば、お好み焼きもふんわりとした食感が好まれます。たこ焼きは「外がカリッとしていて、内側はとろっと」していなければならないとされています。
一方、ちくわぶの、あの独特の「むっちり」「もちもち」とした食感は、もしかしたら関西人の好みに合わなかったのかもしれません。彼らが求めるのは、うどんのように「するり」と喉を通るものや、「サクサク」「ふわふわ」といった、明確な食感なのかもしれません。

3. 「ちくわぶの味」の印象?

ここが、ちくわぶと関西人の間に横たわる、最も深い溝かもしれません。 うどんやそばの出汁が、濃い味が好まれる関東では「真っ黒」、薄味の関西では「透明」……これはよく聞く話です。ちくわぶ自体には、ほとんど味がないため、その真価は「いかに美味しい出汁を吸い込むか」にかかっています。

出汁が濃い関東では、ちくわぶがぐつぐつ煮込まれるうちに、その味がしっかりと染み込み、とろけるような旨味をまといます。しかし、薄味の出汁が主流の関西では、いくら煮込んでも味が十分に染み込まず、「なにこの味のない食べ物?」「美味しくない」「だいたい名前が変」といった悪い印象を与えてしまうのかもしれません。

さらに、深く考察してみましょう。人気の粉もんであるたこ焼きやお好み焼きは、ソースやマヨネーズといった味の濃い調味料をたっぷりかけて食べますよね。同じ小麦粉の固まりでありながら、ちくわぶだけが「味が薄い」ことを理由として排除されるのは、この「味付け」の差も大きく影響しているのではないでしょうか。

4. 時代の流れと情報伝達の少なさ?

 関東では昔からスーパーでちくわぶが当たり前に売られていましたが、関西ではごく一部の店舗でしか見かけません。つまり、そもそも関西人がちくわぶと出会う機会が極めて少なかったのです。食文化は、家庭で受け継がれ、地域で育まれるものです。もし、ちくわぶが関西の食卓に上る機会がほとんどなかったとしたら、その存在自体が「謎の食べ物」として認識され、次第に「嫌い」というレッテルが貼られてしまったのかもしれません。


5.関東・関西で好まれるおでんの人気具材を比較

関東ではちくわぶはおでんの主役。しかし関西ではおでんの具材として認められていません。そこで、関東と関西のおでん具材人気ランキングを比較してみました。

関西で人気のおでんの具材ランキング
1位 牛すじ
2位 厚揚げ
3位 こんにゃく
4位 たこ
5位 じゃがいも

関東で人気のおでんの具材ランキング
1位 大根
2位 玉子
3位 ちくわぶ
4位 はんぺん
5位 こんにゃく

ChatGPT-4o

6.おそ松くんもびっくり!?おでんイラスト東西対決!

赤塚不二夫さんの「おそ松くん」に出てくる「チビ太のおでん」はあまりにも有名ですが、基本は上からコンニャク・がんも・なるとの組合せ(いくつかバージョンがあります)。

あの三角-丸-横長のバランスが絶妙で、今日に至るまで、おでんのイラストといえば、ほとんどがこの形なのです。

実は、このおでんのイラスト。具材を指定せずに制作を依頼した場合、関東と関西のイラストレーターさんでは、一番下の具材選定がはっきり分かれると言われています。

まず一番上は三角形のこんにゃく(はんぺん)、真ん中は丸い大根(玉子・がんも)。ここまでは東西ほぼ一致。しかし一番下の具材は、関東ではほぼ100%が「ちくわぶ」、関西では「ちくわ」を描くのが基本のようです。関西ではちくわの代わりにタコ(足)を描く人もいるようです。

7.まとめ 関西で「ちくわぶが受け入れられる日」はくるのか?

ここまでちくわぶと関西人の関係について考察してきましたが、結論として、関西人がちくわぶを嫌いな理由は、単に「食文化の違い」と「出会いの少なさ」、そして「出汁の濃淡と味付けの習慣」が複雑に絡み合った結果と言えるのではないでしょうか。

わたしは、決してちくわぶの存在を認めない関西の人を批判しようとは思いません。食の好みは人それぞれ。しかし、いつか「あんな小麦粉のかたまり」とさげすまれたちくわぶが、関西のおでん鍋に仲間入りする日が来ることを、ひそかに願っています。

↑↑↑ いつき@暮らしが趣味 さんの"賑やかし帯"を使っています☆彡

🔽人気の『日々の気づき』シリーズ バックナンバーはこちらから🔽

🔽(好評公開中)東京まちあるきシリーズの記事はこちらから🔽

🐻人気の「 "何の日" シリーズ」
CLICK!▶️(何の日1)美と健康を叶える雑穀ライフ始めませんか!?(3月9日は雑穀の日)
CLICK!▶️(何の日2)KFCの「新!とりの日パック」の実力とは!? 毎月28日は「にわとりの日」
CLICK!▶️(何の日3)世界一海藻を食べる長寿国は?(健康&ダイエット)

🦆こちらの「 "中古パソコン購入記" シリーズ」も人気です
CLICK!▶️(中古パソコン購入記①)予算を抑えて快適なパソコンライフを☆彡
CLICK!▶️(中古パソコン購入記②)新品ノートパソコンとのコスパ勝負は!?
CLICK!▶️(中古パソコン購入記③)新品ノートパソコンとのコスパ勝負は!? 2万円の中古パソコンを1年使ってみた結果…

🐈‍⬛こちらの「 "血圧改善" シリーズ」も人気です
CLICK!▶️(血圧改善1)高血圧と減塩生活 意外なダイエット効果と健康的な変化
CLICK!▶️(血圧改善2)え、血圧改善の切り札は "切り干し大根”?!《血圧100日記録》
CLICK!▶️(血圧改善3)減塩生活140日 ついに血圧改善の兆候 決め手はこれでした!