あの時振り上げた手の行方|友達の作り方
あれは、よく晴れた日のことだった。世の中の汚い部分を知らずに、純粋に鼻を垂らしていた小学校低学年の私。
自宅から学校への距離が離れていたため、小さく可愛い私の足では、通学に1時間程かかっていた。
しかも、やたら坂が多い。
やっとの思いで、学校の最寄りの信号が見えるところまで歩き、ゴールは目前。
ふと顔を上げた私は、信号でとまって手を振っている友達に気が付いた。
嬉しくなった私は、なんとか力を振り絞って、友達のところへ駆け寄る。
・・・・・・。
ん・・・・。
知らん人や。
満面の笑顔で、手を振り返しながら駆け寄ったのに、まさかの知らん人。
振り上げた手はやり場を失い、私は言葉も失った。

一方、世の中の汚い部分をたくさん見て、すっかりやさぐれて鼻を垂らしている40代の私。
友達と間違えて手を振る、なんてことは一切なくなった。
道を歩いていて知り合いと出会う確率は、それこそ宝くじで1等が当たるくらいにあり得ない。
友達が片手ほどしかいないのだから。(地元に帰ればいる。両手ほどはいる。絶対にいる。)
あれから30年以上を経て、振り上げる手と、言葉だけじゃなく、友達も、気力も、体力も、夢も、希望も、色んなものを失っていた。
昔は、あいさつしたらもう友達。くらいのノリで生きていたが、今や友達の作り方がさっぱり分からない。
トモダチ?
ワカラナイ。
あの時やり場を失った手を再び上げ、色んな人に手を振ってみたらどんな反応をされるだろうか。
きっと、誰一人として目も合わないに違いない。
昨年色々とあり「一人で溜め込むのが良くない」と、思い知らされた。
真面目な話、心理学の研究や理論でも、「孤独はあんまり良くないよ〜」と言われている。
1. 社会的動物としての人間(社会的結びつき理論)ロイ・バウマイスターとマーク・レアリー(1995)の**「帰属欲求理論(Belongingness Hypothesis)」**によると、人間は本能的に他者とつながりたいという強い欲求を持っており、この欲求が満たされないと心理的な苦痛を感じる。
孤独は、ストレス、不安、抑うつのリスクを高める。
2. 孤独と健康(Cacioppo & Hawkley, 2009)ジョン・カシオポらの研究によると、慢性的な孤独は心身の健康に悪影響を及ぼす。
孤独を感じる人は、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が増え、免疫機能が低下し、心血管疾患や認知症のリスクが高まる。
3. 自己認識と社会的孤立(Mirror Neuron System & Self-Concept)社会的相互作用は自己概念の発達に重要な役割を果たす。孤立すると自己評価が低下し、否定的な自己認識を強化する可能性がある。
4. 「孤独な心(The Lonely Society?)」 by Mental Health Foundation (2010)友人や家族とのつながりが薄い人は、うつ病や不安障害を発症する確率が高い。
孤独な人は社会的スキルが低下しやすく、対人関係の構築がさらに難しくなる「悪循環」に陥ることがある。
5. 「孤独は痛み」説(Eisenberger et al., 2003)fMRI(脳スキャン)研究で、社会的な孤立や拒絶を受けたときに活性化する脳の領域が、身体的な痛みを感じるときと同じ(前帯状皮質)。
つまり、孤独は「心理的な痛み」として脳に処理される。
ということで、よし、友達を作ろう!
と、重い腰を上げたのだが、とりあえず立ち上がろうとしただけで、そのまま中腰状態。そろそろ、腰痛で本当に立ち上がれなくなりそうだ。
SNSを始めてみたものの、お友達が増やせそうな予感は。
全くない。
Instagramのフォロワー500超え、の長女のことが眩しすぎて、目も合わせられない。ポンコツの子供なのに・・・。もしかすると、突然変異かもしれない。
ということで、友達が欲しいと願ってやまないわたしの挑戦は続く。
とりあえず、noteで素敵な投稿をしている人に、こっそりスキを押しまくろうと思う。
小さなことからコツコツと。
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▼ このnoteを綴ったのはこんな女です ▼
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