#33.女王カンテが輝く季節が来ました!
皆さん、こんにちは!
多肉植物専門店neneです。
今年も、あの圧倒的な存在感を放つエケベリアが、いよいよ本格的に美しく輝く季節がやってきました。 そう、エケベリアの女王「カンテ」です。

気温がグングンと上昇してくると、目に見えて調子が上がってくるカンテ。この女王の覚醒こそ、私たちタニラーにとって最高の「季節の風物詩」ですよね。 エケベリアが好きな方なら誰もが一度は憧れる高嶺の花ですが、その一方で「カンテはとにかく育成難易度が高い……!」と頭を抱えている方も非常に多い品種です。
ここで、カンテという品種の気難しさについて、その特徴をおさらいしておきましょう。
自生地の環境: メキシコの標高の高い山岳地帯、しかも遮るもののない乾燥した岩場に自生しています。
強烈な日光と風が大好き: お日様の光を浴びることで、葉の表面を保護する神秘的な「白粉(ブルーム)」を分厚く纏い、美しく大きなロゼットを形成します。
水が溜まるのを極端に嫌う: 自生地が岩場なだけに、根の周りにいつまでも水分が停滞していると、一瞬で根腐れを起こしたり下葉がジュレたりします。
一言で言えば、
「暑さにはめっぽう強いけれど、蒸れと寒さにはトコトン弱い」
という、お姫様気質な大型品種なのです。
「枯れることはないけれど、冬になるとめちゃくちゃ縮む(笑)」
これ、カンテを育てている人なら全員が深く頷いてくれる「カンテあるある」ですよね。 冬の寒さに直面すると、彼女たちは身を守るようにギュッと葉を閉じて休眠状態に入ります。そこから、水分を絞るために外葉を次から次へとカリカリに枯らしていく。新しい葉を一切展開しないので、せっかく夏の間に手のひらサイズ以上に大きく育て上げた努力が、冬を越える頃には「あれ?一回り小さくなってない?」という悲しい事態に陥るのです。

そんな気難しくてじゃじゃ馬な女王カンテなのですが……我がハウスで、ある試みをしたところ、その冬の激縮み現象が劇的に改善したのです。
それが、「素焼き鉢」への植え替えでした。
鉢の素材をプラスチックから素焼き鉢に変えてからというもの、カンテがそれまでとは比べものにならないほど、さらに健康で美しく育つようになったのです。

ここで、多肉植物における「素焼き鉢」のメリットを簡単に解説しておきます。
圧倒的な「通気性」と「吸水性」: 粘土を高温で焼いた素焼き鉢には、目に見えない無数の微細な穴(気孔)が開いています。
鉢全体で息をする: 土の中の余分な水分を、鉢の壁面からも外へどんどん蒸発させてくれます。これにより、カンテが大嫌いな「土の過湿(蒸れ)」を物理的に防ぐことができます。
根に酸素が行き渡る: 水が抜けると同時に、壁面から新鮮な空気が土の中に引き込まれるため、根張りが爆発的に良くなります。
この素焼き鉢に変えてから、我が家のカンテたちは、あの恐怖の冬場であってもそれほど酷く縮み上がることなく、美しいロゼットの形をしっかりと維持したまま春を迎えてくれました。
……まぁ、細かい園芸科学的な理由は色々と並べられますが、私の現場のド本音としては
「理屈はまだよく分からんけど、とにかく素焼き鉢とカンテの相性が信じられないくらい良い!」
ということにつきます(笑)。
プロの経験則として、これだけは断言できます。
もし今、「カンテをどうしても綺麗に大きく育てられない!」「冬を迎えるたびに小さくなって泣いている」という方がいらっしゃいましたら、迷わず一度、プラ鉢を捨てて「素焼き鉢」に植え替えてみてください。世界が変わりますよ。
私がハウスでも実際に愛用している、水捌け抜群の優秀な素焼き鉢のリンクを置いておきますので、女王の機嫌を取りたい方はぜひチェックしてみてください。
気難しいからこそ、思い通りに美しく仕上がってくれた時の喜びは格別。 今年の夏は、素焼き鉢を味方につけて、極上の大輪のカンテをあなたのコレクションに咲かせてみませんか?
今回も最後まで読んでいただき、有難うございました!
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