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【2026転職】地方の超優良企業・セイコーエプソンDX採用を実録公開──ERP刷新プロジェクトの裏側と、最終面接までの全プロセス

はじめに

2026年、私はセイコーエプソンのDX採用(ERP刷新PJ)に応募し、最終面接まで進みました。 結果として内定通知書までいただき、給与条件・社宅制度・職務内容などの実データも手元にあります。

この記事では、 「地方メーカーDXの選考はどんなことを聞かれるのか?」 「ERP刷新の現場はどんな雰囲気なのか?」 「どうすれば合格しやすいのか?」

という点を、実体験ベースで丁寧にまとめています。

セイコーエプソンは長野県諏訪市に本社を置く精密機器メーカーで、プリンティング技術・映像機器・マイクロデバイス・ロボティクスなど幅広い領域で事業を展開しています。 今回のポジションは、物流領域のERP刷新という サプライチェーン全体を変革する大型プロジェクトになります。 

DX採用は、IT企業ともコンサルとも違う“独特の深さ”があります。 特にメーカーDX、とりわけ地方メーカーのERP刷新は、 現場文化・改善魂・組織構造・海外拠点・経営指標 が複雑に絡み合うため、ネットでは本質的な情報がほぼ出てきません。

この記事は無料公開ですが、 東京エレクトロン/ベイカレント/オリックスの採用面接の体験記は有料記事として公開予定です。 エプソンの記事は「無料で読める高品質サンプル」として位置づけています。

① 最終面接まで通用した“強い志望動機”

地元の事業会社であるセイコーエプソンでは「志望動機」が命です。
面接の中でも特に深堀りされたのでここは選考を進めるうえで非常に重要かと思います。

私は以下の2点を軸に語り、一次〜最終面接まで一貫して評価していただきました。

■ 志望動機(実際に話した内容)

1点目:エプソンの思想「省・小・精」への共鳴

2035年ビジョンで掲げられている「省・小・精」の思想は、単なるスローガンではなく、 現場の改善文化から生まれたボトムアップの哲学だと過去のオファー面接で伺いました。

この“改善魂”に魅力を感じたとともに自分自身もメンバーの一員としてより良いものを作っていきたい。

2点目:ROIC経営 × SCM・SAPの専門性が合致

中期経営計画でROICを経営の規律とし、 在庫回転の改善(+0.5)を成長投資の原資とする戦略が明確に示されています。

私はこれまでSAPの生データ分析を通じて在庫削減やSCM高度化を実現してきました。 この専門性を、産業領域の事業構造転換に活かしたいと語りました。

■ 読者向けアドバイス:志望動機は「企業の思想 × 自分の専門性」で作る

転職面接で刺さる志望動機には共通点があります。

  • 企業の思想と自分の価値観を接続する(人事向け)

  • 経営指標と自分の専門性を接続する(人事+担当部門向け)

  • 改善文化 × 構造化能力という文化適合性を語る

  • 未来の貢献(事業構造転換)まで踏み込む

DX採用は「技術ができます」だけでは絶対に通りません。 企業の思想・文化・経営指標と、自分の専門性を“構造的に接続する”ことが必須です。

② 選考プロセス(ビズリーチ経由/交通費支給のリアル)

今回の応募はビズリーチ経由でした。 選考は以下の流れで進みました。

  1. 書類選考(ビズリーチ上に登録)

  2. 一次面接(Web/現場課長/30分)※オファー面談という名目ですががっつり経験や志望動機も確認されますのでご注意ください

  3. 適性検査(AIP/75分)※案内メールには期限しかかいてません。時間が長いのでご注意ください

  4. 二次面接(Web/人事課長/45分)

  5. 最終面接(対面(長野県)/副本部長・部長・課長・人事/60分)

■ 交通費支給のリアル

最終面接は長野の広丘事業所で受験しました。 近畿圏からの移動で、23,000円の交通費支給をいただきました。

案内では「社内規定に則る」とだけ書かれていましたが、 実際には十分な金額が支給され、安心して受験に向かうことができました。

■ 読者向けアドバイス:地方の事業会社の面接では“生活の話”が多発

地方メーカーDXの面接では、 「長野でどんな生活をするか?」 「休日は長野でどう過ごすか?」 「一人で過ごすか、友人と過ごすか?」

といった生活面の質問が多く出ました。

これは、 “辞めずに現場と向き合えるか” ”長く腰を据えて働いてくれるか”を確認するためです。

生活イメージを具体的に語れると、通過率が一気に上がります。
(長野県は以前訪問して○○と感じていた、長野県では土日は○○をして過ごしてみたい等)

③ エプソンでのDXの現状(2026年時点)

※これは多くの事業会社にも当てはまる印象です
面接を通じて見えてきたDXの現状は、事業会社DXの典型例でした。

■ ERP導入の現状

  • 要件定義で遅れが発生(各拠点で業務がバラバラでToBeの構想に苦戦)

  • 部門内にERPやITの知見がほぼない

  • DX人材が不足

  • メンバーは40〜50代中心で高齢化。次世代の業務のビジョンが描きづらい

  • 直近は30代の採用を強化中

  • 中国・インドネシア・ベトナムなどの海外拠点にERP導入予定

  • ERP導入後の構想はまだ弱い

■ 読者向けアドバイス:事業会社DXは「現場の弱点」を理解して語ると強い

DX採用は、 「ITだけでなく現場の弱点を理解している人」 を特に求めています。

面接では、

  • ERP導入後の構想

  • 現場の反発に対する対応の経験

  • 組織の高齢化をどう解決していくか

  • DX人材不足に対して自身がどう貢献できるか

などを踏まえて語ると、評価が一気に上がります。

④ 面接で深掘りされた質問(意図まで含めて整理)

転職面接は、質問の“深さ”が特徴です。 以下は実際に聞かれた内容と、その意図です。

■ 技術・業務系の質問

  • SAPのどのモジュールに親和性があるか

  • MRPで工夫した点・苦労した点

  • PMとしてマネジメントで気をつけている点

  • 英語業務の具体例

  • 海外拠点への数ヶ月の赴任は可能か

意図:即戦力性 × SCM理解 × 海外導入の適性

■ 定着性・生活イメージの質問

  • 長野での生活イメージ

  • 休日の過ごし方

  • 一人で過ごすか、友人と過ごすか

意図:地方メーカーDXは「定着性」が最重要

■ 読者向けアドバイス:転職面接は「質問意図の理解」が最重要

30代での転職面接では、 “質問の裏側”を理解できるか を強く見ています。

これはコンサル・金融・事業会社のどこでも共通して評価されるポイントです。

質問の意図を読み取り、構造化して答える練習をしておくと、どのメーカーでも通用します。

⑤ 面接官の雰囲気と企業文化(2026年7月時点のリアル)

実際に対面で感じた雰囲気をまとめると、以下のようになります。

■ 面接官の雰囲気

  • 全体的にまじめで誠実。圧迫感は全くなかった。

  • 落ち着いていて優しい

  • 現場は改善文化が強い

■ 組織背景

  • 転職者はまだ全体で2〜3割

  • 面接官は全員プロパーでした

  • DX人材が不足

  • ERP導入後の構想が弱い

  • 若返りを狙っている

⑥ 内定通知書の実データ(2026年8月)

ここは最も気になる部分かと思います。私がいただいた実際の通知書から要点をまとめます。

■ 資格

シニアスタッフ(SSF2等級)

■ 勤務地

広丘事業所(長野県塩尻市)

■ 給与(理論年収)

  • 本給:425,000円/月

  • 賞与:2,262,000円(5.8ヶ月)

  • 理論年収:7,362,000円

  • ※残業・家賃補助を含めると 約860〜900万円相当

■ 社宅制度(単身・独身者)

  • 使用料:13,000円

  • 上限50,000円の物件に入居可能

  • 上限50,000円を超えた分の差額は自己負担

  • → 実質 37,000円/月の補助 → 入社後10年間利用可能(単身の場合)

■ 試用期間(3ヶ月)

  • 有給付与なし

  • 時間外労働・出張は原則禁止

  • 欠勤・遅刻は給与減額

⑦ DX採用を突破するための示唆(総まとめ)

DX採用は、技術だけでは絶対に通りません。 以下のポイントを押さえると、通過率が一気に上がります。

■ DX採用の本質

  • ERP職種は「技術」より「業務理解」

  • SCMは「改善文化」とセットで語る

  • PM/PMOは「再現性」を示す

  • DXは「経営視点」と結びつける

  • 面接は「質問意図の理解」が最重要

  • 地方メーカーDXは“現場の反発”を前提に語ると強い

■ 最後に:セイコーエプソンと長野の町の印象

最終面接で長野を訪れたとき、まず感じたのは「この土地で働くことの心地よさ」でした。 広丘事業所の周辺は静かで落ち着いていて、空気が澄んでいる。 駅からの道のりも穏やかで、都会の喧騒とはまったく違う時間が流れていました。

面接官の方々も、どこか長野らしい“誠実さ”をまとっている印象でした。 派手さはないけれど、真面目で、丁寧で、改善文化を大切にしている。 DXの課題は多いものの、根底には「良いものをつくりたい」という強い想いがあると感じました。

地方メーカーDXは、都市部のスピード感とは違う難しさがあります。 しかしその分、現場と向き合いながらじっくり変革を進める醍醐味がある。 長野の穏やかな環境と、エプソンの改善文化は、その変革を支える土壌としてとても魅力的でした。

DX転職は、企業の課題や待遇だけでなく、 「その土地で働く自分を想像できるか」 が大切だと改めて感じた選考でした。

⑧ 別の選考体験記事のご案内(予定)

この記事の他にも 東京エレクトロン/ベイカレント/オリックスの選考体験記を公開予定です。

  • 半導体メーカーDXの深掘り(東京エレクトロン)

  • コンサルDXの構造化面接(ベイカレント)

  • 事業会社DXの戦略性(オリックス)

メーカーDXの選考は、 「現場理解 × 構造化思考 × 経営視点」 の3点セットが求められます。

この記事が、DX転職を考えている方の「選考対策」と「企業研究」に役立てば幸いです。

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