アルバムの曲順と打順の共通性
野球のルール、なんかグルグル回る以外なんもわからん。
どうも。taniSOです。
大学生兼バンドマン(休止中)兼インターネッツミュージシャンとして日々を過ごしております。
野球と音楽と私
冒頭に書いたように、ワタクシは全く野球に興味がなく、高校の頃に野球部にいた友人のために試合をネット中継で見た以外真剣に見たことがありません。
そんな私ですが、音楽に親しんでから野球のとある一要素に関心を持つようになりました。
それが打順です。
打順に関心を持ったきっかけとしては、アルバムの曲順の法則を調べていたところ、「打順と似ているところがある」という俗説を見かけただけにすぎませんが…
しかし、これはかなり的を射ているのではないかと私は思うのです。
打順
具体的にどういうプレーが求められるかは各自調べてもらえたらと思いますが、それに応じて、どこにどれくらいの実力の選手を入れればよいかというのがある程度決まっているらしいです。
というわけで、各打者の強さ(?)を大雑把に並べるとこのようになると言われております。
①・③・④ > ②・⑤ > ⑥・⑦ > ⑧・⑨
戦略によっては、6番・7番の「下位」あたりに強打者を置き、再度チャンスを狙うということをするみたいですが、概ね「中軸」にあたる3~5番に強打者を置く傾向にあり、特に3番・4番あたりは非常に重視されるみたいです。
(正直なところ、「強さ」はどのような視点で見るかによるし、各打順で求めるものによっていろいろ変わってくるので一概には言えませんが。)
曲順
ここでの「アルバム」は12曲のフルアルバムということにします。
これは12曲くらいが体感一番多く、そこから増やしたり減らしたりする場合はそこから派生させるように組まれているのではないか、という勝手な見解によります。(あと個人的に12曲が一番組みやすい。)
大抵アルバムは「流れるような曲順」であることが求められます。そのため、結果的に似たような構成になることが多く、「〇曲目はこうなりやすい」という傾向が見られるワケです。
アルバムは記録媒体やセールス戦略の変遷の影響で、時代によって異なることに加え、シングルや曲のレパートリーによって違ってくるのですが、いったん一般的であろう傾向を紹介します。
1曲目
アルバムの「掴み」となる部分。「オープニング感」が肝心。
印象的な曲、グッと引き込まれるような曲、アルバムの印象を決定づける要因となるため、アルバムの「アイコン」のようになる曲を入れがちです。
アルバムによってはインスト曲や短い曲が入ることもあり、その場合、各曲順ごとの役割が、1つ後ろにずれ込むようなイメージ(1曲目っぽいのが2曲目に入る)になります。
2曲目
1曲目からの雰囲気を継ぎつつ、次に渡す曲。
1曲目から続けて聴いてもらう、真打となる(ことが多い)3曲目も聴いてもらうために、それなりの強度は必要です。
1曲目と2曲目でアルバムの評価が決まると言っても過言ではないでしょう。
3曲目
シングルや有名な曲、またはアップテンポな曲が多いです。
アルバムはこれまでリリースしたシングル曲(既発曲)も入れて収録するパターンが大半ですが、それらの中でも快活な雰囲気の曲が入ることが多いです。シングルでなくても結構アップテンポなことが多いかもしれません。
4曲目
アルバムの世界観に引き込むための曲。
1~3曲目で確実に掴んだ後、4曲目からは世界観をより深めていきます。そのため、バンド・アーティストの色が濃く出た曲になることが多く、結果的にシングルに次いで気合の入った曲、ファン人気の高い曲が入ることが多いです。いわゆる「4曲目最強説」ですね。
2・3曲目の内容によってはここにシングルが入り、4曲目っぽい曲が5曲目に入る場合もあります。(詳細は後述)
ここまでがアルバムの「入口」に当たるのではないでしょうか。
5曲目
遊び心のあるような曲が入ったり、箸休めで静かめな曲が入ったり、4曲目の性質によって左右される部分が大きいでしょう。
まあ、正直「5曲目はこう!」みたいなのはありません。
ですが、キャリアの長いバンド・アーティストの5曲目(6曲目)を見てみると、4曲目に次いで良曲が多いイメージがあります。
あと後述の6曲目の性質になることもあります。
6曲目(中間付近の曲)
バラードや静かな曲、スローテンポな曲を入れるとしたら中間付近になるでしょう。
アルバムの後半へとバトンタッチするために、前半パートの締め的な役割を果たすことがあります。そのためバラードに限らず、クライマックス感のある曲がこの辺りに入ります。
後半からがっつり雰囲気を変えたい場合は、中間付近にインストや短い曲を入れたりすることがありますが、その場合は6曲目のような曲の後になります。
7曲目以降(後半以降)
打順はループする上、場合によれば相手チームとの交代があるため、後半は打撃の苦手な選手が入ることが多いようです。しかし、アルバムは最後まで通しで聴いてもらう必要があるため、後半からも工夫が必要です。
少し雰囲気を変えながら、1~6曲目の時と同じような流れで組むパターン、1∼6曲目の流れを一部端折ったような構成を2回ほど繰り返すようなパターンなど、ある程度前半までのセオリーを掴んでいながら、構成の仕方に最も個性が出るところだと言えるでしょう。
個人的に、後半の組み方が下手くそなアルバムは印象に残りにくいと思っています。
最後の曲とその手前
最後の曲はバラードが多いと思われがちですが、正直そうとも限らないことが多いです。
既発曲をアルバムに入れる場合、他のアルバム曲と既発曲とで雰囲気が合わない場合があり、バラードやスローテンポの曲で締めた後、アンコール的にシングル曲を入れることがあります。
そして、そのような「アンコール的なラスト曲」を敢えて作る場合もあり、ラストは案外盛り上げって終わることもあります。
シングルや重要な曲が配置される場所
上の法則に従うと、アルバムにおいて特にシングルや重要な曲が配置される場所は、1・3・4曲目ということになるでしょう。
なお、シングルはバラードやスローテンポのポップめな曲になることも多いので、6曲目付近の前半締め曲(中間付近)に入ったりすることもあります。
また、「後半でまた一巡する」法則に則ると後半1~3曲目(12曲入りだと7~9曲目)でまた盛り上がることもありますが、前半1∼4曲目ほどの力強さ、知名度はないことが多いでしょう。
打順との共通点
細かなところまで拾うとキリがないですが、挙げるとしたらこのあたりでしょう。
1番でチャンスをつかむ ⇔ 1曲目で惹きつける
3番と4番が重視 ⇔ 3曲目にシングル・4曲目にキラーチューン
6番目で再び狙いに行くことがある ⇔ 後半の冒頭(7 / 12曲目)で1曲目に入れても差し支えのない曲が入る
8番辺りは微妙な場合が多い ⇔ ラスト2曲の手前(10/12曲目)辺りはあまり存在感がない
(野球は詳しくないので間違っているかもしれませんが)以上のように結構共通していることが多く、特に1~5曲目の組み方は打順の組み方と似ているんではないかと思います。
2番打者最強説
こんな戯言に付いて来れた野球ファンの方々がおられるかは謎ですが、多くの野球ファンはこのように思っているでしょう。
「4番が強いのは今もそうやけど、今は2番に強打者が来ることもあるくね?」
いわゆる「2番打者最強説」というものです。
この説の発端はアメリカでの研究結果をMLBの球団が採用した~みたいな流れらしいです(多分)。日本の球団でもこの理論が採用されることがあり、なんなら最近はこれが主流とも言われていますね。
もちろんアルバムにおいても、2曲目に強力な収録曲であったり、シングル曲が入ることがあります。
打順において2番打者に強打者を置く効果としては、チャンスを早いうちに展開できるということが挙げられますが、アルバムにおいても同じような効果が期待できるでしょう。
1曲目で掴み→2曲目で流し→3曲目に有名曲→4曲目で展開
よりも、
1曲目で掴み→2曲目に有名曲→3曲目から展開
のほうがより食いつきが良いでしょう。
以上のように、曲順においても「2曲目最強説」はあり、その理論を採用?しているアルバムはたくさんあります。(なんなら知っている範囲では3曲目にやっとシングルが入るものよりも多い。)
4曲目最強説との関連
さきほど、曲順が好きな人たちの間である説として「4曲目最強説」があり、この説は「ファン人気の高い曲」が4曲目に多いことによる、と紹介しましたが、「世間的にも有名なド名曲」が多いのも4曲目です。
実際のところ、「4曲目最強説」はこの2つの事実が合わさって出来上がったものでしょう。
4曲目の紹介で「2・3曲目の性質によっては、4曲目にシングルが入ることもある」と言いましたが、2曲目にシングルが入る場合、4曲目にもシングル曲(特にバラード系)が入ることがあります。
すると曲順は、
1曲目で掴み→2曲目にシングル→3曲目で流し→4曲目にシングル→5曲目で展開
となります。
正直これはかなり隙が少ない構成だと言えるでしょう。
なお、
3曲目シングル→4曲目シングル
と、3曲目のダメ押しとして入る場合もあり、一概にそうと言い切れない部分もありますね。
具体例
以上のような特徴を一部分でも持っているアルバムをいくつか紹介します。
あくまで個人的な分析なので信憑性はないですし、挙げたものは好きな歌手・バンドに偏ってます。
あとここからはもう野球と関係ないです。
3曲目にシングル
・斉藤和義「WONDERFUL FISH」
・スピッツ「空の飛び方」「さざなみCD」
・秦基博「コントラスト」
・Mr.Children「Atomic Heart」「Q」
etc.
3曲目にやっとシングルが来る、というのはあまり多くなく、2曲目や4曲目にもシングルがあるというパターンもそこそこあります。(なんならこの中にもある)
個人的に、この中で一番オーソドックスな曲順は「さざなみCD」だと思っています。
4(5)曲目に人気なアルバム収録曲が入る
・スピッツ「とげまる」
・buck number「シャンデリア」
・米津玄師「YANKEE」(5曲目)
etc.
先述のように、4曲目はファンに好かれる人気曲が多い印象があります。
探せばこれよりもたくさん見つかるとは思いますが、「ファン人気のある名曲」はぶっちゃけ探しにくいので、似た役割を持っている5曲目にも目を向けています。
ちなみに、この3枚はいずれも一つ前にシングル曲、有名な曲が入っています。
2曲目にシングル(2曲目最強説)
・ASIAN KUNG-FU GENERATION「君繋ファイブエム」「ソルファ」
・スピッツ「ハチミツ」「醒めない」
・BUMP OF CHICKEN「jupiter」
・米津玄師「diorama」「LOST CORNER」
etc.
アジカンやEve、米津玄師なんかはこれをよくやっている印象があります。
1曲目からシングルをぶち込むという強火アルバムもあります。
4曲目にシングル・有名曲
・Oasis「(What's The Story) Morning Glory?」
・Superfly「Superfly」「Mind Travel」
・スピッツ「ひみつスタジオ」
・フジファブリック「TEENAGER」
・THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「cult grass stars」
・米津玄師「YANKEE」
etc.
上に挙げたアルバムは、いずれもそのアーティストを代表する曲が4曲目に収録されています。
ラストの曲が明るい曲
・ASIAN KUNG-FU GENERATION「ソルファ」
・ここ20年のスピッツのアルバム(2000年以前だと「スピッツ」「インディゴ地平線」が該当)
・ハンブレッダーズ「ギター」
・フジファブリック「TEENAGER」
・米津玄師「YANKEE」
etc.
(「ソルファ」「YANKEE」の曲順は例としてあまりにも優秀すぎる)
アルバムの最後は大団円的に締めたり、少し寂しげな曲で締めたりすることが多いですが、テンションの高い曲が入ったり、ボーナストラック的にシングルを入れて締めることも結構あります。
それでも、「ああ最後か」感がしっかり出るので個人的にとても好きです。
特にスピッツはその常習犯で、「三日月ロック」以降は「さざなみCD」「小さな生き物」以外、すべて最後をハイテンション曲で締めます。
意図的にそうする場合もありますが、アジカンの「ソルファ」スピッツの「インディゴ地平線」のように、アルバム構成上最後に置かざるを得なかったというものもあり、「アルバムの最後の曲にどんなものが入るか」は結構興味深いテーマだと思います。
例外
最初の曲と最後の曲は、どのアルバムも割と似たような傾向に落ち着きますが、「セオリー」に沿わないアルバムもあります。
コンセプトアルバムや、そもそも日本とセールス方式が異なることが多い洋楽のアルバムは、特に「セオリー」から外れやすい傾向にあります。
ジェットコースター型
・BUMP OF CHICKEN「ユグドラシル」
etc.
曲順は流れるように変化させていくのが理想とされており、シングルが多いアルバムであってもゆるやかに雰囲気が変化していきます。
しかし、中には緩急がとても激しい曲順のアルバムもあります。
バンプの「ユグドラシル」は、2曲目「オンリー(略)」と13曲目「ロストマン」こそ、それぞれ最初の曲・締めの曲の雰囲気を持ちますが、それ以外は緩急激しい曲順になっております。
スタートダッシュ爆速型
・椎名林檎「無罪モラトリアム」
・藤井風「HELP EVER HURT NEVER」
・米津玄師「BOOTLEG」
etc.
前半部分の既発曲比率がとても高い、または攻撃力が凄まじいタイプのアルバムです。
例に挙げた3枚は、聴きやすいように並べたら結果的に「強い曲」が前半に集中しちゃった、って感じもしますが、世には「前半に気合入れすぎでは?」というアルバムがあるのも事実です。
この方式の利点として、アルバムにおいて肝心な「最初の掴み」が完璧であるという点が挙げられます。
デメリットはやはり「ダレる」こと。その点この3枚は最後まで難なく聴くことができ、名盤だと評価されるのも頷けますね。
まとめ
なんか結構適当なことを書き殴ってしまった気がしますね。
結局のところ何が言いたいかというと、打順も曲順もその組み方によって色々なところが違ってくるし、「チャンスを掴む」という点で共通しているから似通ってくる、ということ。
配信サービスの普及でプレイリストやシャッフル再生が普通になった昨今ですが、アルバムを曲順通りに聴いてみるのもいいと思いますよ。
てか曲順通りに聴け。
ウチの軽音部ですら「アルバムを通しで聴く」奴が少数派なのほんまに納得いかへん。ええ加減にせえ
