【4月18日の誕生絵本】『ねっこぼっこ』
こんにちは。
毎日、今日生まれた絵本を紹介する、
「誕生絵本ソムリエ」、たけゴリラです🦍

今日、4月18日に生まれたあなたへ贈る一冊は、『ねっこぼっこ』です。
ジビュレ・フォン・オルファースによって1906年に出版されたこの絵本は、ドイツ古典絵本の傑作として、1世紀以上にわたり読み継がれてきました。
作者のオルファースは、修道女であり美術教師でもありながら、34歳という若さでこの世を去りました。数少ない作品の中でも本書は代表作であり、「生きていることの喜び」を静かに語りかける一冊です。
『ねっこぼっこ』
作・ジビュレ・フォン オルファース
絵・秦 理絵子
平凡社
初版日:4/18/2008
あらすじ
冬が終わりに近づくころ、大きな木の根っこにある部屋で眠っていた「ねっこぼっこ(根っこの子どもたち)」は、大地のおかあさんに起こされます。
子どもたちは春の訪れを待つ間、自分たちの花と同じ色の布で新しい服を縫ったり、地中の虫たちを丁寧に磨いたりと、地上へ出る準備に大忙しです。
準備が整うと、ねっこぼっこたちは色とりどりの服を着て、手にはそれぞれの花を携え、虫たちと一緒に一斉に地上の世界へ繰り出します。春から夏にかけて、森や小川のほとり、野原で輝く命を謳歌し、楽しい日々を過ごします。
そして秋になり、冷たい木枯らしが吹き始めると、ねっこぼっこたちは再び大地のおかあさんのもとへと急ぎます。再び春が巡ってくるまで、土の中の温かい寝床で、安らかに眠りにつくのです。
この絵本の読みどころ
最大の特徴は、当時のドイツで流行していた「ユーゲント・シュティール(アール・ヌーヴォーのドイツ様式)」の影響を受けた、装飾的で美しいイラストです。左右対称のフレームや繊細な植物の縁取り、淡いパステルカラーの色彩は、美術館に飾られた絵画のようです。
愛らしく擬人化された植物や虫たちは、ふっくらとした頬を持つあどけない幼児の姿で描かれています。羽の生えた妖精ではなく、地下で眠っていた雰囲気を漂わせる「おかっぱ頭」や、一生懸命に服を縫う生活感のある姿が、読者に親近感を与えてくれます。
また、タイトルの「ぼっこ」とは、東北地方などの方言で「子ども」を意味する言葉です。思わず口に出したくなるリズムの良さは、読み聞かせにもぴったりです。
この絵本から感じられること
春に目覚め、夏を楽しみ、秋に眠りにつく——この物語を通じて、子どもたちは自然界の静かなサイクルを体で感じることができます。
また、外の世界へ冒険に出て、最後には必ず温かい「家(大地のおかあさん)」に戻るという構造も印象的です。秋に地下へ戻る描写は、大人には「死」を連想させることもあるかもしれません。しかしそれを「温かく迎え入れられる場所への帰還」として描くことで、子どもたちに安心感と、生と死への穏やかな肯定感を伝えてくれます。
スミレ、タンポポ、ワスレナグサといった身近な植物がキャラクターとして登場するため、読み終えたあと、道端で見かける小さな命がふと愛おしくなる——そんな余韻を残す絵本です。
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また、明日の誕生絵本でお会いしましょう。

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