“推し”が倍満放銃するのを喜んでいるのは異常なのか【麻雀・Mリーグ】
こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。
長い長い地獄のような日々から復活しました。
仕事で大きなトラブルがあり、二週間くらいほぼ帰宅すらできず。
note読むくらいなら1秒でも寝る。そうしないと倒れる。
note書くなんてもってのほか。
とある方からDMをいただいて、
「あ・・・最近note開いてなかった・・・」
と思い出したくらいです。
労働は悪です。
さて、そんなトラブル状況においても通常業務は当然に発生します。
そしていわゆる接待もあります。
今回のお客様はMリーグ大好きの女社長と、
麻雀パチンコ競馬なんでも大好きな博打狂の男性社長。
いつもならこのメンツが集まると悲しみの接待麻雀が行われてしまうのですが、
今回はたまたま、いくら探しても探しても最後の一人が見つからず、
メンツ不足ということでただのノーマル接待となりました。
仕方なく女社長がママとしてやっているスナック的なところで飲むことに。
メンツは
ママ(女社長)・社長(博打狂)・田ノ倉
の3名です。
そもそも、ぼくがママと社長と知り合ったのは、
謎のメンバーが集まるパーティに参加したときに、
麻雀が好きだということと、
白鳥プロのファンであるということで意気投合したのがきっかけです。
ママと社長はもともと知り合いだったようです。
そんなメンツで飲んでいるわけですが、
僕にとってあくまでもママと社長はクライアントであり、
こんな飲み会は接待以外のなにものでもないわけです。
なんのテーマもない、突然降って湧いたような飲み会で接待するのはほんとうにつらい。
何度も会っていて今さら新鮮な話題もない。
そんな状況でほんとうに気分が悪かったのですが、
ママがいきなり
「さいきんMリーグ見てないから面白そうな試合見てみよう」
と言い出しました。
そして社長が選んだのが、例のあの試合なのです。
これからMリーグの話をします。
ただ、視聴が相当遅れているため、
「お前いったいいつの話してんだ??」
となる可能性があります。
しかし、おそらくこの試合に関してはそうならないはずです。
これ。

「あ~!!あれね!!」
となりましたね?
はい。アレです。
ちなみに、ずいぶん前の試合なのでネタバレは当然にあります。
園田プロVS白鳥プロVS仲林プロVS堀慎吾プロ。
堀プロだけフルネームになっているのは、
「堀プロ」
と打とうとすると
「ホリプロ」
が優先して出てきてしまうからです。
こんなん辞書登録するまでもねーだろ、
そのうち学習するわ
ってナメてかかってましたが、
一生「ホリプロ」が一番上に出てきます。
さすが芸能界の重鎮は影響力が違う。
話を戻して、
まずこのメンツだけですでに面白そうですよね。
おそらく、
「麻雀好きに聞きました。Mリーグで最も見たい対局者組み合わせは?」
というアンケートがあったとしたら、
間違いなく上位に入りそうな卓組です。
なんとなくですが、
「Mリーグファンに聞きました」
よりも
「麻雀好きに聞きました」
のほうが上位になりそう。
ただ、そういう卓組だと、
「細かい打牌内容ばかり話題にのぼってあまり理解できないんじゃないか」
と不安になる人もいると思います。
安心してください。
我々のように麻雀の打牌内容についてイマイチ良し悪し把握できない勢でも十分楽しめるくらい派手なゲームでした。
たぶん、出場者がこのメンツなので技術的に素晴らしい点もたくさんあったはずです。
それでいて我々レベルの視聴者もとても楽しめた好ゲーム。
そんな試合を3人で視聴することになったのでした。
もちろん当時、ぼくも未視聴です。
ポイントは、この場にいる全員が、白鳥プロのファンであるということです。
そんな白鳥プロが東ラスにラス目から三色同刻含みの四暗刻をツモ。

当然我々は盛り上がるわけです。
クライアント様が楽しそうにされているわけで、
接待リーマンとしてはなかなか上々な状況です。
トップ目で親を迎え、
また順調にアガりをとっていく白鳥プロですが、
南1局1本場に状況が怪しくなります。
仲林プロが出和了倍満、ツモったら四暗刻の手をテンパイしてしまったのです。

ママは
「え~!!打っちゃうじゃんこれ~!!翔ちゃん掴まないで~!!」
みたいな悲鳴を上げています。
繰り返しますが、一応、この場で視聴している三名は、
白鳥プロのファンであるという共通項から仲良くなり、
僕にいたってはお仕事までいただいてここにいるわけです。
適当に
「うわ、怖いっすね~」
みたいに合わせておけばいいものを、
社長が
「でもここで白鳥が倍満打ったらかなり面白くなるよ」
とか言い出します。
南1局1本場開始時点で、点数状況はこれ。

役満アガっているので、
当然白鳥プロがダントツです。
そりゃまあ、白鳥プロが仲林プロに倍満を打てば、
ゲーム自体は面白くなるというのは間違いではありません。
でもこの場では間違いです。
ママが
「キャー!!打っちゃったらどうしよう!!」
って言ってるんだから、それに合わせてくれよ。
社長の発言に、ママは
「はあ!?翔ちゃんに倍満打っちゃえって言ってんの!?」
と明らかに機嫌が悪くなります。
せっかくついさっきまで楽しくやってたのに。
社長も社長で、
「ハハハ!役満ツモられるよりマシやろ!!倍直のほうが点差縮まんねーよ!!」
とか返す。
ママも
「そういう問題じゃないの!流局でいいじゃん!!」
とどんどんヒートアップしていく。
酒が入っているのでお互いにもう引っ込まない。
そんなことを言っている間に、白鳥プロが南を掴んで倍満放銃。
最悪の展開です。
本当は四暗刻ツモられるほうが痛いけど、
この場的には倍満放銃も十分最悪です。
ママ「ほらあんたがそんなこと言ってるから打っちゃったじゃん!!」
社長「これで面白くなっただろ!白鳥トップならいいんだろ!?ダントツで勝つよりギリギリの試合で勝ったほうが面白いじゃねーか!!」
ママ「トップじゃなかったらどうすんの!?」
社長「役満ツモってトップじゃないなんてことあるわけねーだろ!」
・・・・いやあるだろ。
トビなし、コールドなしなら役満ツモってトップとれないなんてことはザラにある。
ただこんなやりとりが起こってしまった以上、
今回ばかりは心から白鳥プロのトップを願っていました。
しかしそんな祈りはむなしく、
ここから園田プロが6000オールをツモるなどして逆転。

結局園田プロ1着、白鳥プロは2着となりました。
なんでこのタイミングで裏3とかやるんだよ。
終局後、明らかに機嫌が悪くなっているママに対して
「そんな・・・こんなことくらいでよ~、毎回きっちり推しがトップ取ってたら、そんなゲーム見てたって楽しくねーだろ??」
みたいな感じでさすがに社長がフォローを入れたのですが、
時すでに遅し。
「推しが倍満打って喜んでるっておかしくない!?」
とか言いながら怒っている。
飲みの場でママがこうなってしまったらもうその日はずっとダメで、
どんな的確なフォローをしてもだいたいアウトです。
つまり、接待リーマン的にももう完全アウトなのです。
本当に余計なことを言ってくれたわ。
ただまあ、社長の言うこともわからなくはないのです。
こういうところできっちり南を掴むところを見せてくれるからこそ、
普段の対局でしっかりスリルを味わえるという。
そして、今回の半荘にしても、
それによって役満で稼いだ点数を半分失っても、
トップ取るか取られるか、そういう展開で結局トップになるってほうが面白いよね、と。
社長は知人といっしょにリアルのイベントに参加するくらいのファンなので、
なにも倍満振ってラスになっちゃえ、なんてことは当然思ってないだろうと。
社長は麻雀自体の経験は浅いので、白鳥プロが倍満放銃したときは、
本当に「役満ツモってラスはないだろう」と思っていたんだと思います。
どうせトップになるんだったら役満ツモって余裕のトップよりも、
そっから倍満打っちゃって若干ヒリつく形でトップとったほうがいいだろうっていう。
もともと役満ツモもラス目からだし、点差考えたらけっこう普通に痛手ではあるんですが、
「役満」っていうので“どうせトップだ”と思い込んでいたと。
「推しが倍満打って喜んでる」
っていうとなんだかわりと異常な感じがしますが、
まあそう考えるとなくはないというか、
喜んでるっていうより盛り上がってるって感じですよね。
どうせトップなんだから面白くなったほうがいいだろ、
っていう役満マジック的な。
一方ママはそこそこ麻雀打つので、
役満アガってトップじゃないみたいなことは普通に経験済み。
たいしたリードでもないんだから、
倍満打っちゃったほうが面白くなるなんて縁起でもないことを言うなよと。
こういう話って、例えばサッカーとか。
サッカーで5対0とかになってて、
「3点くらい獲ってもらったほうが面白くなるんだけどな~」
って話にはならないですよね。
実力差が結果に反映されやすい競技だと、
そもそも5対0になっている時点でけっこうな実力差があるということが多く、
こっから3点失ったとて、別にハラハラドキドキ度が増すってことではありません。
だってそもそも実力差が明確にあることが多いから。
なのでこれはわりと運要素が強い競技ならではの話であって、
ちょっとおもしろいなとは思いました。
が、そんな呑気なことを言っている場合ではありません。
いかなる理由であろうと、接待としては失敗です。
いい大人同士なんだから揉めんなよとは思いますが、
酒入っちゃうとこの人たちはもうダメです。
いつもならこういう少人数での接待を入れたら、
ママからは来月度の案件発注は確定でもらえるのですが、
今回は何も持ち帰れず終いでした。
ほんとうに最悪・・・・・
かというとそうでもなくて、ほとんど家にすら帰れず会社のデスクで寝る、
みたいな日がずっと続いている中だったので、
ママの機嫌が悪くなって終電での解散となったというのはほんとうに僥倖でした。
いつもだと、来月の発注はもらえたとしても、
だいたい朝まで付き合わされてボロボロに・・・
というのがお決まりだったので、
家に帰れるのが嬉しすぎて泣きそうでした。
「白鳥プロトップ逃しは残念だけど、推しの倍満放銃で喜んでくれてありがとう・・・・」
と心の底から社長に感謝し、
自宅のソファで泥のように眠るのでした。
ソファで寝たのは、翌日寝坊しないため、
などではありません。
「ベッドまでたどり着けなかった」
が正解です。
ちなみに翌日、普通に遅刻しましたが、まわりの
(あいつ昨日朝まで接待だったはずだよな・・・・)
という気遣いからか、まったく怒られませんでした。
接待自体は失敗したという報告は、まだしていません。
もう2週間近くバレてません。
一体どうするのか。いつ報告するのか。
地獄の連勤期間は終わりましたが、
まだ胃が痛むことが残ってます。
明日いきなりバレるのか?
延命できるのか?
ただ僕らにとって
「全然帰れない」「寝れない」
こと以上に怖いことなどありません。
上司の叱責などもはや屁でもないでしょう。
明日も元気に全ツで頑張ろうと思います。

