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#120 Mellojoy購入自動化の歩み①|人類は昼休みに敗北した

みなさん、こんにちは。
たのしいこと研究所・所長の赤塚です。

これまで、何度か記事にしたMellojoy(メロジョイ)という物質。

かわいい。
とにかくかわいい。

まんまるでふわふわの
パンケーキやらクッキーやらマシュマロやらのフィギアたち。

人類は昔から、丸くて柔らかそうなものに弱い生き物です。

ところが最近、困ったことが起きています。

買えない。
本当に買えない。

Mellojoy人気が爆発してしまったのです。


昼休みという名の戦場

Mellojoyの新作販売は、平日12時。

昼休みです。
本来であれば、お昼ご飯を食べる平和的な時間帯。

しかしMellojoyファンにとって12時は違います。

戦争です。

11時58分。
スマホを準備する。

11時59分。
ページを更新する。

12時00分。
更新。
更新。
更新。

売り切れ。

終戦。

わずか数秒の争いです。

昼ご飯を食べる前に敗北します。
カップラーメンですら完成していません。

私も何度も挑戦しました。
買えたり買えなかったり。

しかし最近は様子がおかしい。

明らかに買えない。

体感ではなく、明らかに買えないのです。


これは本当に人間同士の戦いなのか

ある日、ふと思いました。

これ、本当に人間が買っているのだろうか

想像してみてください。

人間は、
商品を見つける → クリックする → カートに入れる → 決済する
という流れで購入します。

しかし人間には弱点があります。

考える。
迷う。
見間違える。

そして何より遅い。

私はエンジニアなのでよく分かります。

人間は意外と低速です。

「発見した!」と思った頃には、
コンピュータは何百回も処理を終えています。

もし誰かがプログラムを使っていたらどうでしょう。

新商品が出た瞬間に検知。
即座にカート投入。
即座に決済。

人類代表の高速クリック職人が挑んでも勝てません。

F1マシンと三輪車くらい違います。

嫌な予感がします・・・。

もしかすると、このゲームのルールは既に変わっているのではないか。


Mellojoyだけが進歩していない

思い返してみましょう。

昔、切符は窓口で買っていました。
今はネット予約です。

昔、銀行振込は窓口でした。
今はスマホです。

昔、地図は紙でした。
今はGoogleマップです。

人類はずっと
「面倒なことを自動化する」ことで進歩してきました。

なのにMellojoyだけは、12時にスマホを握りしめて祈る。

原始時代ではありませんか。
火を起こしている気分になります。

技術者としては、少し悔しい。


自動購入プログラムを作ってみた

買えないなら、作ればいい。

Mellojoyを作るわけではありません。
それはさすがに難しい。

そうではなく、買う仕組みを作る。

Mellojoyが欲しい。
ただそれだけです。

本来なら普通に買えるはずの商品を、普通に買いたい。

そのための道具を作る。

不満を言う前に手を動かす。
文句を言う前に実験する。

できるかどうか分からなくても、とりあえずやってみる。

そうして、自動購入プログラムの開発を始めました。


ついに、、買えた

開発着手してから、数週間。

毎日改良しました。
失敗しました。
また改良しました。
さらに失敗しました。

だんだん何をやっているのか分からなくなりました。

おもちゃを買うために、なぜこんなに真剣なのか。
冷静に考えると意味が分かりません。

しかし私は、諦めが悪い性格です。
一度「できるはずだ」と思うと止まりません。

問題解決というより、執着心の問題です。

そして迎えた5月31日。

12時。

プログラムが動く。
黒い画面の中で処理が走る。

在庫を発見。
カート投入。
購入手続き。

そして――

購入成功。

ついに、やりました。
思わずガッツポーズが出ました。

数週間。
毎日12時になるたびに敗北していた戦いです。

スマホを握りしめては売り切れ。
更新しては売り切れ。

何度も挑戦して、そのたびに負け続けた。
それが終わったのです。

もちろんMellojoyが買えたことも嬉しい。

しかし、それ以上に嬉しかったことがあります。

理不尽だと思っていた壁を、自分の手で越えられたことです。

世の中には、「無理だ」と思えることがたくさんあります。

でも実際には、
まだ仕組みを理解していないだけかもしれません。

今回のMellojoy争奪戦は、私にそんなことを教えてくれました。

さて。

ここまで読んで、
プログラムに興味を湧く人も出てくるでしょう。

次回、第2部では、その仕組みを紹介します。

黒い画面に並ぶ謎の文字列。
人間とコンピュータの役割分担。

Mellojoy争奪戦の舞台裏を、解説します。

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