【薬害を捏造する医師・弁護士たち】2025年5月19日 HPVワクチン薬害訴訟傍聴記録⑨
(画像はHPVワクチン薬害訴訟弁護団のホームページhttps://www.hpv-yakugai.net/より)
【2025年5月19日 HPVワクチン薬害訴訟傍聴記録】
日本のマスコミが決して報じないこの裁判の実態を、以前からツイートしています。
今回で傍聴記録は9回目です。
前回の傍聴では、これまでで最も衝撃的な事実が明らかになりました。
“HPVワクチン後遺症”の診断を現在進行形で量産している唯一の大学病院である鹿児島大学病院。
しかしその診断の実態は、鹿児島大学病院放射線科が作成した読影レポートの無視や軽視、もしくは見落としなどによって、鹿児島大学病院神経内科が独自に脳血流の画像の異常を判断していました。
鹿児島大学病院によって”HPVワクチンによる脳血流の異常”と診断されて、HPVワクチン薬害訴訟の原告となった女性は多数います。
しかしその脳血流画像は、証人である畑澤順先生(大阪大学医学部核医学診療科のもと教授・日本核医学学会前理事長)が確認した全例において、脳血流には異常なしの診断。
にもかかわらず、鹿児島大学病院神経内科医たちの独自の判断により
”HPVワクチンによって脳血流障害が生じた被害女性”
とされてしまった方々に対して、鹿児島大学病院が被ばくを伴う検査や免疫吸着療法を施行していた事実が、法廷にて明らかになっています。
前回、畑澤順先生が証人として法廷に立った福岡地裁のレポートはこちら。
note
X(旧Twitter)
【2025年4月14日 HPVワクチン薬害訴訟傍聴記録】
— たぬきち (@Tanuk_Ichi) April 15, 2025
日本のマスコミが決して報じないこの裁判の実態を、以前からツイートしています。
今回で傍聴記録は8回目です。
これまでで最も衝撃的な事実が明らかになりました。…
マスコミが大々的に取り上げた"HPVワクチン後遺症"は、法廷でも今回を含めて複数の医師(近畿大学医学部微生物学講座角田郁夫教授、東北大学病院総合診療部もと教授本郷道夫先生、行岡医療大学三木健司特別教授、北里大学大村智記念研究所中山哲夫特任教授、大阪大学病院核医学診療科もと教授畑澤順先生など)から誤診の疑いやワクチン接種と無関係だと指摘されています。
今回の法廷では愛知医科大学病院小児科の奥村彰久教授によって、HPVワクチン後遺症診断は脳波検査や脳SPECTの所見などを含めて
”完全に誤った診断”
だと結論付けられています。
これまでの合計8回のHPVワクチン薬害訴訟傍聴記録もnoteから確認可能ですので、参考にしてください。特に反響が大きかった回はこちらです。
note
X(旧Twitter)
2025年2月3日
— たぬきち (@Tanuk_Ichi) February 4, 2025
東京地裁でのHPVワクチン薬害裁判傍聴記録【前半】
世界で唯一、非科学的で激烈な反HPVワクチン報道を行ってきた日本のマスコミ。
彼らが決して詳細を報じない、HPVワクチン薬害訴訟。
今回は自分のこれまでの傍聴レポートの中でも最も長いのですが、最も読む価値があると思います。…
例によって法廷では録音録画が禁止されているので、自分のメモからの書き起こし。
なので、一字一句が正しい記載ではない点はご了承ください。
以下のChatGPTによる要約だけを読んでも、十分に理解可能かと思います。
HPVワクチン薬害訴訟・今回の傍聴記録(ChatGPTによる要約)
愛知医科大学病院小児科の奥村彰久教授は、HPVワクチン薬害訴訟の名古屋地裁で証人として出廷し、ワクチンと症状との因果関係を否定する意見を述べた。小児神経の専門医である奥村教授は、思春期以降の若年女性に多く見られる心因性の症状を診てきた豊富な経験を持つ。彼は、これらの症状には器質的な異常が見られず、心理的要因が背景にある場合が多いと説明し、正確な診断にはこの点の確認が不可欠だと強調した。
証言の中で奥村教授は、2000年代の「タミフル薬害報道」の事例を引き合いに出し、科学的根拠に乏しいまま社会的な不安が広がった過去を振り返った。そうした状況が、医学的判断に悪影響を与える可能性について警鐘を鳴らした。また、原告側が因果関係の証拠と主張する「タカハシ抗体」については、科学的な信頼性に欠けると批判した。この抗体はELISA法によって検出されるが、同法は体内で実際に起きている免疫反応を正確に反映しない可能性があると指摘された。
さらに、抗体の量と症状の出現時期に明確な相関がない点や、再現性や統計的裏付けが示されていない点も問題視された。奥村教授は、個別の症例だけでなく、医学的に確立された手法による広範な研究がなければ因果関係は認められないと述べた。傍聴席では、関心を寄せる人々の私語も目立ち、裁判の社会的注目度の高さがうかがえた。全体として、教授の証言は科学的根拠に基づいた冷静な分析に終始していた。
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以下、本文
今回の法廷は証人の愛知医科大学病院小児科の奥村彰久教授に対して、製薬会社グラクソスミスクライン(以下GSK)側弁護士が質問する形で裁判が進行。
以下からは形式的に、奥村先生は奥、GSK弁護士はGと記載します。

裁判傍聴の抽選は全員通過
法廷は8割ほどが埋まっており、そのほとんどが原告支援者の中高年世代
いつも通り、江戸川大学マス・コミュニケーション学科教授の隈本邦彦も登場
もとNHK記者であり、薬害オンブズパースン会議という反ワクチン活動団体のメンバー
日本各地で謎の反HPVワクチン講演会を開催している人物
会場の中年男性からは
“今回は奥村っていう医者が出てきて、この医者もワクチン被害を精神疾患と決めつけている医者らしいですよ”
などと発言があり、周囲に伝える
以前の名古屋地裁でも登場した女性裁判長により開始
2025年2月17日の名古屋地裁での傍聴記録はこちら
いつも通り、法廷での偽証が犯罪にあたることなどが念押しされてから主尋問開始
GSK弁護士により奥村先生の経歴確認
名古屋大学医学部卒業後に小児科医へ、順天堂大学病院を経て愛知医科大学教授へ
専門は小児神経であり、てんかんや小児神経疾患や脳炎・脳症及び新生児の神経疾患
日本小児科学会・日本神経感染症学会・日本小児神経学会などの理事や評議員を務める
小児急性脳症ガイドラインの作成なども担当
インフルエンザ脳症の診療戦略も担当
以降はGSK弁護士から奥村先生への質疑応答
臨床では0歳から20代半ばまでを主に担当し、10-20代が患者の30%程度を占める
主にてんかん・発達障害・脳炎・脳症を診ているが、その中でも心因性の疾患は非常に多い
さまざまな痛み・歩けない・いわゆる不随意運動と言われる変な動きを訴える患者も多く診ており、HPVワクチン接種後にそういった症状を訴える女性も診てきた
今は身体症状症という診断名だが、以前までは身体表現性障害と言われていた
痛みで学校にいけない、歩けなくて困っているといった症状で受診する
身体症状症・身体表現性障害と診断するには、神経診察・脳波・MRIなどで異常がなく、既存の器質性疾患のいずれにも合致しない事を確認する必要がある
G
証人はタミフル薬害問題に関しても、厚労省研究班で担当していましたね
どのような経緯でしたか?
奥
この問題は10代の男性が飛び降りて死亡したり、車道へ急に飛び出すなどの事例がマスコミによって繰り返し報道されて世界的な問題へと発展しました
厚労省で複数の研究班、横田班を含めても因果関係はありませんでした
補足:横田班の医師
横田俊平もと横浜市立大学病院小児科教授
中外製薬から寄付金を受けていたために利益相反問題でタミフル薬害問題の研究班から除外
http://www.asahi.com/special/070320/TKY200703230355.html
のちにHPVワクチンを薬害だと主張し、HPVワクチン関連神経免疫異常症候群(HANS)を提唱してHPVワクチン薬害訴訟弁護団に合流
現在に至るまで、HPVワクチンに関する査読論文は1遍もなし
https://www.hpv-yakugai.net/2023/06/05/osaka/


G
タミフルに関して、その後はどうなりましたか
奥
タミフルを内服してもしなくても、インフルエンザへの感染によって一定確率で異常行動が生じることが分かりました
しかし、マスコミがタミフルの危険性に関して相次いで報道したために、10代へのタミフル使用は禁止されました
5-6年前に、タミフルにはそのような問題はないと結論付けられています
G
原告側証人の高橋幸利医師は、HPVワクチン接種後に特定の抗体が産生され、これを高橋医師は”タカハシ抗体”と名付けていますが、これにより中枢神経障害を来すと主張しています
補足:静岡てんかん・神経医療センター高橋幸利医師
2025年2月3日の法廷で、近畿大学医学部微生物学講座角田郁夫教授がその主張の問題点を指摘済み
高橋医師は既に主張を撤回した事実が法廷で指摘されているが、HPVワクチン薬害訴訟弁護団はそれをガン無視

奥
高橋医師の言う抗体がそもそも明確ではなく、HPVワクチンとの因果関係も示されていない
症状との関連も不明です
G
免疫に関して伺えますか
奥
抗原や抗体の反応により異物を排除する機能です
異物とは細菌やウイルスなどですね
抗体は特定の抗原を認識して反応します
原則的には1種類に対しての反応です
自己抗体とは、自己の正常な成分にくっついて、異常な反応を生じてしまうものです
くっついても異常な反応が生じないこともあります
抗体が付着する部位には、機能がある部分とない部分があり、機能がない部分へ付着しても反応は生じません
患者へある抗体が検出されても、それは症状と関係ないことのあります
G
てんかんではどうですか
奥
てんかんでは、かつて抗てんかん薬の副作用の検査で抗体を検出していました
20-30年前には抗核抗体を測定していました
体感では約20%の方では抗核抗体が検出されますが、全く症状がありません
現在はもう抗核抗体は測定していません
抗てんかん薬に対して、抗核抗体が反応していると考えられています
G
自己抗体が病的だと判断するにはどうすればいいですか
奥
自己抗体が症状のある方で高率に検出されるか、その抗体価の上下が症状と相関しているか、それを説明できるかが重要です
何かを1つだけ説明できても、それは科学的には意味がありません
G
原告が提出している論文の、抗NMDA受容体抗体(ダルマウ抗体)による脳炎に関しては、なぜ因果関係があると判断できるのですか
補足:医学的には存在が確立している抗NMDA抗体受容体脳炎という、主に若い女性が急速な性格変容や運動障害を来し、呼吸障害などで死に至る脳炎
HPVワクチンによって類似した病態が生じている、とHPVワクチン薬害訴訟弁護団は主張している
奥
NMDA受容体は神経伝達に関わることが確立しており、これを抗体が攻撃することで、症状が生じます
この抗体は抗NMDA受容体抗体脳炎の方の全例で見られます
これをダルマウDrは証明しています
意識障害・けいれん・不随意運動・自発呼吸の低下が見られます
ダルマウDrの研究で特に重要な点があります
① 共通する症状がある患者すべての髄液から特定の抗体が検出
② 抗体が陽性の患者では卵巣奇形腫があり、そこで抗体が産生されており、手術療法で病変を摘出することで抗体価が低下する
③ 症状を呈する機序が示されている
細胞表面の受容体の密度が低下しており、電気生理学的検査で特定の刺激のパターンを見た際に、正常な反応が得られていない
血清を比較しても、NMDA受容体と症状改善への相関がある
他の研究者が実験を行っても、これらには再現性がある点が重要です
一方で高橋先生の主張では、HPVワクチンの病原性は証明されません
G
この分野の検査で用いられる
・セルベースアッセイ(CBA)
・ティッシュベースアッセイ(TBA)
・ELISA法
に関して伺えますか
奥
CBAは原則的にヒトの組織を再現しています
TBAは動物の脳などの切片や、抗体を含む血清などを用います
どちらも抗原となるタンパク質を再現します
ELISA法は人工物のペプチド、アミノ酸のつながりをプレート上で再現します
これは生体での反応とは異なります
自己免疫性脳炎ではまずはTBAで実験をして、再現性がありそうならCBAでヒトでの結果を確認します
一方で自己免疫性脳炎ではELISA法はコンセンサスがありません
反応する抗体や生体内でのエピトープ(抗体が反応する部位)とは、同じとは限らないので
アミノ酸は20種類あり、タンパク質だけをとっても、アミノ酸の配列で筋肉など何になるかが異なる
タンパク質の長さや立体構造、ペプチドの二次構造など数千のつながりやバリエーションがあります
G
中山哲夫先生の意見書に関しても、同様の見解ですね
補足:以前も法廷で証言した北里大学大村智記念研究所特任教授
奥
高橋先生の問題点は、あくまでELISA法でのプレート上での話であり、生体とどの程度一致しているかなどの記載がない点です
抗体は大きな分子であり、細胞膜の中には入れません
細胞膜の内側では反応や認識はできません
ELISA法で検出されても、生体内に入ると形態が変化します
生体内のタンパク質が、4次構造へ折りたたまれると、反応しても検査では認識できなこともあります
G
高橋先生はHPVワクチンを接種した原告39名のデータを採取し、原告代理人がまとめたELISAでの抗体価のデータを提出しています
原告の東京1番の抗体価は0.918であり、+7SDと高値であったと報告しています
これはどう判断しますか
奥
一般的には正常値からの±2SDで異常かどうかを判断します
これは±2SDに95%の方が該当するからです
これを越えると有意と判断します
高橋先生の検討ではこの後にCBA法、ダルマウ法で検討したところ、結果は陰性でした
抗体価の上昇はありませんでした
この報告では12名がELISA法で陽性で、11名がCBAで陰性でした
フラットに見ると、NMDA受容体と反応する抗体は含まれていなかったと判断します
高橋先生は別の何かを見ていただけで、生体内での意味のある反応はなかったということです
Glu N1受容体に関する高橋先生の報告でも、ELISA法で8人が陽性で、そのうちCBAで7人が陰性
高橋先生は病的意義のない抗体を見ているに過ぎません
NMDA受容体を見ていたとは、全く言えません
ここで休憩
10分間の休憩ののちに再開
傍聴席の壮年男性が
“わからねーーーー”
“はーーーーー(溜息)”
“あーあ、なるほどねーーーー”
などと声を出す
うるさくて不快だが、この手のやかましい男性はHPVワクチン薬害訴訟での定番
後半開始
奥
高橋先生はHPVワクチン接種後に症状がある方は、その抗体価が上昇している点を主張しているが、対照群の設定に問題があります
高橋先生が主張する抗体が
① HPVワクチン接種で作られた抗体かどうか
② その抗体が、臨床的な症状と関連するかどうか
高橋先生の論文ではそれらを説明するのは無理です
HPVワクチンを接種している、していない
症状が出現している、していない
これらを適切に比較していません
・HPVワクチンを接種していないが、症状が出現している
この群との比較をしていないし、この群と比較して差がなければ、HPVワクチンとは関係がないと言えます
その比較がされていません
HPVワクチン接種と関係なく、症状が出現していたり、高橋先生が主張する抗体の上昇がみられるかもしれません
科学的には高橋先生の主張は仮説に過ぎず、その主張を示すことはできません
高橋先生は「症状もない健康な人からは、髄液を採取できない」と主張しているが、それは科学的には全くの誤りです
(ここで会場から、”ええっ!!!”という声が上がる。以前から、この訴訟はマナーの悪い原告支援傍聴者が目立つ)
難しいからやらないのではなく、科学的に妥当な代替手段を用いるべきです
HPVワクチンの危険性を主張する医師たちは、HPVワクチン未接種でも何らかの症状を訴える患者たちを診ているはず
そのような方のデータを採取することは可能なはずです
G
高橋先生の論文では、ELISA法で陽性であった方において症状発現から抗体価の測定を行っていますが、それはどうですか
奥
全体として有意差はあります
しかし、HPVワクチン接種後で症状のある方でも、抗体価に異常がない方も多数います
HPVワクチン接種時からではなく、症状が出現したと申告した方に対して、症状出現から10-30か月後に複数の方から抗体価を測定しています
そのデータからは、HPVワクチンの危険性は読み取ることはできません
そもそも時間的経緯の抗体価は、同じ患者の検体を用いるべきです
バラバラの患者からバラバラの時期で検体を採取して、1人の患者が極端に高い値を記録しているに過ぎません
この1人を除外するだけでも、全体のデータでは抗体価が低下傾向になります
この高橋先生の図からは、個々の経時的変化は全く不明です
高橋先生が主張するような、個人差が大きすぎる抗体で判断することには科学的には無理があります
G
ダルマウ先生の2008年の論文に関して詳しく伺えますか
奥
抗NMDA受容体抗体脳炎の患者さんの抗体価の変化を、治療前後で経時的に見ています
治療によって症状が良くなっている方は抗体価が低下し、良くなっていない方は抗体価が横ばいからやや悪化しています
症状と抗体価の関係が、非常に明瞭に解析されています
高橋先生の主張の問題点は、症状の発現から経過した時間に応じて別々の方の抗体価を測定している点です
神経症状というのは、明確に症状が発現した日付を特定するのは困難なので、せめてHPVワクチンを接種した日からの時間経過で抗体価を測定すべきです
高橋先生の論文からは、HPVワクチンとの因果関係やELISA法の使用を含めて、科学的なことは何も言えません
G
別の2020年の高橋先生の論文です
ウサギを用いた実験ですが、こちらの問題点を教えてください
奥
これはHPVワクチンを接種した女性の検体から、ELISA法で何らかの抗体を検出しています
そのペプチドをウサギに注射しています
ウサギとヒトは同じエピトープを認識しても、接したY字構造の先端から内側の構造が異なったり、ずれが生じたりします
しかも、あくまで一般的には不適切なELISA法でしか実験していません
主鎖の問題があり、同じエピトープに反応しても、ウサギとヒトでは同じ反応とは限りません
動物実験で効果などが有意に得られても、ヒトでは効果が得られなかったり有害であることは多いです
動物実験がヒトで再現性があるのは、せいぜい数%です
高橋先生はNMDA受容体が細胞内に確認されたと記載されているが、生体内の分子であるNMDA抗体は細胞内で作られて細胞膜へ運ばれます
自然に細胞内に戻ることもあります
ELISA法で検出された抗体を使用したウサギで検討するならば、抗体を使用していないウサギでも対照群を設定すべきです
細胞内にNMDA受容体が存在していても、それを定量的に検討しなければ科学的には分かりません
ダルマウ先生はELISA法ではなくCBAを用いて検討しています
もともとたくさん存在しているNMDA受容体に対して、密度の低下や抗体による機能低下を検討しています
抗体の除去を行うと機能が正常化することも確認しており、非常に緻密な検討出されています
対照群も設定されています
一方で高橋先生はヒト血清で検討していない
仮想の話に過ぎず、全く医学的根拠はありません
G
高橋先生は学会発表での抄録で、HPVワクチンに関してマウス実験でも
発表していますね
これはどうでしょう
奥
学会発表だけでは、医学的根拠に関して何も言えません
こんな研究をしています、という紹介だけです
論文化されて査読を受けていない報告を医学的根拠かのように扱うのは、全く持って不誠実です
G
高橋先生は、学会発表も査読を受けている、と主張していますがいかがでしょうか
奥
それは違います
学会発表の抄録は、査読を受けているとは言いません
実験対象のウサギをマウスにしたところで、ヒトとは違います
高橋先生の主張は全く受け入れられません
G
高橋先生はパッシブトランスファーについても述べていますね
奥
適切な方法でのパッシブトランスファーは有効ですが、かなり慎重にやるべきです
マウスにおける変化が、ヒトでも同様な変化が生じるわけではありません
根拠が薄弱な手法であれば、それは問題になります
マウスにHPVワクチンを接種した実験ではなく、ウサギにHPVワクチンを接種してできた抗体をマウスに投与している
当然ながら何らかの作用は生じるが、マウスに神経症状が生じているかというと説得力はありません
高橋先生はこれでHPVワクチンによる認知機能障害やコミュニケーション障害を証明したと主張しているが、HPVワクチンがヒトに対して神経障害を生じることを何ら証明していません
むしろマウスの症状を確認すると極めて軽微であり、HPVワクチンとは全く関係がないようにしか見えません
高橋先生の主張は飛躍した論理であり、全く根拠がありません
G
次は病態マーカーに関してうかがえますか
奥
代表的な病態マーカーとしては腫瘍マーカーがあります
これは一般的には、がんの病気としての進行度や病状の程度を反映しています
原因としてがんがあり、結果として腫瘍マーカーの値があります
他には気管支喘息での呼気マーカーもあります
気管支喘息はアレルギー反応により気道が狭くなり、それによって呼気の一酸化窒素の値が変化します
気管支喘息の結果として、一酸化窒素の値が変化します
一酸化窒素には気道を拡張させる作用があります
原因と結果を逆に考えてはなりません
高橋先生が主張するようなHPVワクチン接種後の症状は、ELISA法を用いた抗体価では示せていません
G
次は自己免疫性脳炎・脳症に関して、画像検査の所見を含めて詳しく伺えますか
奥
急性期にはMRIで脳の浮腫が見られ、進行期には脳の萎縮や信号異常が見られます
HPVワクチン接種後に症状が出現した方々の大半では脳MRIに異状はありません
自己免疫性脳炎では時間が経過すればMRIで異常が出ることが多いのですが、HPVワクチン接種後の方は症状が重いにもかかわらずMRIでは異常がありません
自己免疫性脳炎では文献的には20-30%、もしくは半数程度にMRIで異常が見られます
いや半数は言い過ぎとしても、HPVワクチンで本当に脳炎が生じているならば少なくとも35%程度で異常が見られるはずです
G
脳波はどうでしょうか
奥
脳波では非常にゆっくりした波や、振幅が低下します
脳炎によるけいれん発作時には、焦点から早くて小さい波が周囲に広がります
G
原告側が提出した平井論文はどうでしょうか
補足:帝京大学病院神経内科平井利明による未査読論文、脳SPECT検査でHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の存在を主張
以前の法廷で大阪大学病院核医学診療科もと教授の畑澤先生が論文の問題点を複数指摘し、科学的価値のない”ただの読みもの”と評価

奥
平井先生は脳波では発作時にスパイク発作、と記載されていますが、脳波を専門にしている医師ならばこの脳波にそんな表現は用いません
脳波に関する知識が欠如していると思われます
この脳波は真の発作ではなく、心因反応を表しています
HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)患者の5例で脳波に異常がある、との記載ですが、脳波というのは非常に鋭敏な検査です
HPVワクチン接種後の患者の脳に本当に異常があるならば、脳波では全例で異常が見られるはずです
平井先生の所見では、HPVワクチン接種後の患者5例から全般性の発作とされる脳波異常があるとされていますが、これも正しくありません
この脳波の波形は眠たい時や入眠時に見られるもので、正常な状態ならいくらでも見られます
突発波、という表現ならよいのですが、平井先生のような書き方は普通はしません
また、8-11Hzを外れたものを異常ととらえるのもおかしいです
ごく一部だけが正常から逸脱しただけの脳波を、異常な脳波とは言いません
G
以前の法廷で獨協医科大学小児科教授の白石秀明先生も、この脳波を異常とみなしてはならない、と証言しています
どうでしょうか
奥
全く同意見です
平井先生はHPVワクチン接種後の5例中、3例で過呼吸、1例で光刺激の際に発作が生じたと記載されているが、脳波をきちんと学んだ人ではないことが分かる
この脳波を異常というのはさすがに言い過ぎです(奥村先生からため息と軽い失笑が漏れる)
もし何らかの所見があったとしても、脳炎とは無関係です
HPVワクチンが脳炎を生じる説明になっていません
少なくとも脳の評価に問題があります(奥村先生から、再び軽い失笑が漏れる)
ここには、医学的に全く意味のないことが記載されているだけです
G
脳SPECT検査について教えてください
奥
脳SPECTでは脳炎・脳症の場合には脳血流が低下することがあります
自己免疫性脳炎なら脳血流が増加することもあります
これらに特異的な所見はありません
G
高橋先生が異常だと主張している脳SPECTの結果はどうですか
補足:静岡てんかん・神経医療センターてんかん科高橋幸利による未査読論文
以前の法廷で近畿大学微生物学講座の角田郁生教授が、その未査読論文の問題点を複数指定している
奥
これを異常と判断するには全く根拠がありません
この程度の変化は姿勢の変化や、うつ病などでも見られます
もし脳の血流低下が見られたとしても、HPVワクチン接種が関係しているとは言えません
G
荒田先生の主張はどうでしょう
補足:鹿児島大学病院神経内科荒田仁による未査読論文、脳SPECT検査でHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の存在を主張
以前の法廷で大阪大学病院核医学診療科もと教授の畑澤先生が論文の問題点を複数指摘し、科学的価値のない”ただの読みもの”と評価

奥
2例の脳SPECTで異常を主張しているが、カラースケールの問題があります
条件の記載がない以上は、評価のしようがありません
G
わかりました
荒田先生たちの主張、脳SPECTでの大きな血流低下が仮に事実だとすると、この画像をどのように判断しますか
奥
そのように仮定すると、脳のほとんどで大きな血流低下が生じており、この患者は全く意識がなく、意思疎通は困難なはずです
G
荒田先生はこの患者は運動障害、広範囲の疼痛、自律神経障害、記憶障害、不随意運動があると記載しています
奥
では脳SPECTの結果と整合性がありません
疼痛などの訴えや意思を表明などはできない程度に、重篤なはずです
G
平井先生も、脳SPECTでHPVワクチン接種後の異常を主張しています
奥
これもカラースケールが不明なので、同様に何も判断しようがありません
HPVワクチンが脳炎・脳症を引き起こしたという根拠にはなりません
G
最後にご意見をお願いします
奥
私はHPVワクチン接種後に症状が出現した方々を実際に診てきました
この裁判の影響でHPVワクチンの接種勧奨が中止となり、今でこそ接種が再度推奨になりましたが、長期に渡りほとんどの方がHPVワクチンを接種していない時期が続いてしまいました
もうすでに、そのために子宮頸がんを発症してしまった方々がいるはずです
この問題は一刻も早く解決すべきです
(退出)
原告支援の傍聴席の壮年男性から
“あーあ、ワクチンのせいじゃないんだってさ”
との声
裁判長と原告・被告代理人が次回法廷にあたって事務的な確認
資料の印刷が薄くて読めない
論文のFigureが抜けている
出廷を拒否している原告1番はどうなるのか
などなど
閉廷
補足:医学の世界ではHPVワクチンは極めて安全で効果的であることが世界的にも確立しているため、その危険性を示す文献などはほぼ存在しません。
そのため原告弁護団は、苦し紛れに未査読論文・欠陥論文などを持ち出したり、論文著者自身が後に撤回している説ばかりを根拠にしています。
マスコミはその詳細を一切報じませんが、多数の日本人女性たちの命を危険にさらし続け、日本の医学会を代表するような専門家たちを長期間に渡りこのような茶番に費やしている、これがHPVワクチン薬害訴訟の実態です。
最後に、今回の法廷で名前が挙がった医師を列挙します。
現在に至るまでだれ一人として、HPVワクチン後遺症に関する査読済論文はありません。
もと横浜市立大学病院小児科教授 横田俊平
静岡てんかん・神経医療センター 高橋幸利
帝京大学病院神経内科 平井利明
鹿児島大学病院脳神経内科 荒田仁
毎回の傍聴記録を作成するにあたっての交通費や宿泊費などは全て自腹であり、家族との時間なども犠牲にしています。
ここまでお読みになって良記事だと感じた方は、投げ銭も頂ければ非常に嬉しいです。
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