【必読記事:薬害を捏造する医師・弁護士たち】2025年7月16日 HPVワクチン薬害訴訟傍聴記録⑩
(画像はHPVワクチン薬害訴訟弁護団のホームページhttps://www.hpv-yakugai.net/より)
【2025年7月16日 HPVワクチン薬害訴訟傍聴記録】
日本のマスコミが決して報じないこの裁判の実態を、以前から記録・公開しています。
今回の福岡地裁で傍聴記録は10回目です。
今回も鹿児島大学病院などによる悪質な医療の新たな実態や、HPVワクチン薬害訴訟弁護団の論理構成の破綻が、東北大学病院総合診療部もと教授本郷道夫先生によって暴かれています。
自分は多数の子宮頸がんの患者さんに関して、告知や治療やお看取りを行ってきた産婦人科専門医(医学博士)です。
これまでの傍聴記録のまとめが以下のnote記事です。
【必読】鹿児島大学病院脳神経内科に学ぶ、"HPVワクチン後遺症"の作り方https://note.com/tanuk_ichi/n/n0b41e6081212
日本のマスコミは決して報じませんが、HPVワクチン薬害訴訟の法廷では鹿児島大学病院脳神経内科で診断された"HPVワクチン後遺症"の診断そのものに医学的な誤りがあることが、以下の専門家医師たちから既に法廷で指摘されています。
東京地裁で申請すれば、誰でも裁判記録が確認可能です。
近畿大学医学部微生物学講座 角田郁夫教授
東北大学病院総合診療部もと教授 本郷道夫先生
行岡医療大学医療学部 三木健司教授
慶応義塾大学病院小児精神保健班長 鴇田夏子先生
北里大学大村智記念研究所 中山哲夫教授
大阪大学病院核医学診療科もと教授 畑澤順先生
愛知医科大学病院小児科 奥村彰久教授
獨協医科大学病院小児科 白石秀明教授
金沢医科大学病院産婦人科 笹川寿之教授
帝京大学病院脳神経内科 園生雅弘教授
これまでに特に反響の大きかった記事はこちらですChatGPTによる要約もあるので、そちらを読むだけでも要旨はつかめます
2025年4月14日 福岡地裁 https://note.com/tanuk_ichi/n/ndde190e94318
2025年2月3日 東京地裁 https://note.com/tanuk_ichi/n/nd5641b043d8c
2025年5月19日 名古屋地裁 https://note.com/tanuk_ichi/n/n0d9f0076b83a
例によって法廷では録音録画が禁止されているので、自分のメモ帳72ページの殴り書きからの書き起こし。

なので、一字一句が正しい記載ではない点はご了承ください。
以下のChatGPTによる要約だけを読んでも、十分に理解可能かと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
HPVワクチン薬害訴訟・今回の傍聴記録(Grok4による要約)
HPVワクチン薬害訴訟の法廷で、証人本郷道夫元教授(東北大学病院総合診療科)に対し、原告弁護団が尋問を実施。
冒頭、製薬会社からの報酬(616万円など)をめぐり利益相反を追及し、証人の信用性を疑問視。
本郷証人は原告の症状(不随意運動、記憶障害、歩行障害など)を思春期心身症と判断、家庭環境や学校ストレスが原因とし、HPVワクチンとの因果関係を否定。
HPVワクチン接種による自己免疫性脳炎脳症の主張を退け、既存疾患で説明可能と主張。
検査結果(ELISA抗体価、脳SPECT)については信頼性に欠けると指摘、鹿児島大学病院の診断を誤診と批判。
免疫療法(吸着療法)の効果は一時的または心理的要因とし、持続しないと証言。
原告側は横田・池田・高橋医師らの意見書を引用し反論したが、本郷証人は偏った専門家集団と評価。
傍聴席の原告支援者(中高年世代)がヤジや嘲笑を繰り返し、法廷は混乱。
製薬側弁護団は証人の主張を補強、最終的に証人は心身症診断を維持。
裁判は3時間超え、閉廷。―――――――――――――――――――――――――――――――――――
以下、本文
今回の法廷は証人の東北大学病院総合診療科のもと教授、本郷道夫先生に対して、HPVワクチン薬害訴訟弁護団が質問する形で裁判が進行。
以下からは形式的に本郷先生は”本”と記載し、原告の薬害訴訟弁護団は”原”、もしくは名字の頭文字を記載します。
裁判傍聴の抽選は全員通過
71名の枠に傍聴希望者37名
法廷の傍聴希望者はいつも通り、そのほとんどが原告支援者の中高年世代
例によって江戸川大学マス・コミュニケーション学科教授の隈本邦彦も登場
もとNHK記者であり、薬害オンブズパースン会議という反ワクチン活動団体のメンバー
日本各地で謎の反HPVワクチン講演会を開催している人物
以前の福岡地裁でも登場した男性裁判長により開始
上記にもありますが、2025年4月14日の福岡地裁での傍聴記録はこちらhttps://note.com/tanuk_ichi/n/ndde190e94318
今回は尋問開始前から製薬会社側弁護団と原告側弁護団が口論開始という異例の事態
三木先生(行岡医療大学医療学部三木健司教授)への弾劾だとか本郷先生は三木先生とは無関係だのと、双方の弁護士たちの言い合いが始まる
裁判長 趣旨や中身が分からないので、説明をお願いします
原 証人の三木先生や本郷先生は製薬会社からお金を受け取っています
GSK弁護士 それは関係がない
原 関係ある!三木先生も本郷先生もお金を受け取っている
GSK弁護士 三木先生と本郷先生は別人
三木先生のお金の話を本郷先生の法廷で持ち出すのは理解ができない
原 だから、三木先生も本郷先生もともにお金を受け取っている
GSK弁護士 三木先生がお金をもらっているかは、本郷先生とは関係ないでしょう
(会場の多くの傍聴者から嘲笑、関係ねえんだってよ!などの声が上がる。なお、この原告支援者の中高年世代の方々は謎の反ワクチン勉強会をしばしば開催して”製薬会社側の医師たちはHPVワクチン薬害訴訟で製薬会社から多額のお金をもらって、薬害の真相をもみ消そうとしている”というストーリーを妄信している)
GSK弁護士 大阪地裁で認められなかった主張を、福岡地裁でまた持ち込むのはおかしい
(会場は爆笑、頭悪いなーーー!などの怒声が飛ぶ)
裁判長 どうですか?大阪地裁での三木証人とのお金の話とは、、、
GSK弁護士 関係ありません
(会場から、どうせ都合が悪いんだろ!というヤジ)
裁判長が左右の2名の裁判官と協議
裁判長 よく分からないのですが、、、
GSK弁護士 今回とは関係がありません
原 関係あるだろ!
(会場から、本当に都合が悪いんだろうな!腹立つわ!の罵声、そして支援者たち爆笑。こんな連中に10年間もまとわりつかれている原告女性たちが本当に気の毒です)
GSK弁護士 人が話そうとしているんだから黙っててください!
(会場から、おいおい恫喝じゃないか、の声)
原 本郷証人の発言の信用性を示すために、利益相反は重要です
三木証人と本郷証人は共同で意見書を作成しています
GSK弁護士 共同で、かつ独立して作成、と書いてあります
裁判長が協議
裁判長 尋問で最終的に判断しましょう、では反対尋問を始めます
本郷証人、お待たせしました
(ここまでで開廷から20分経過)
原 はい・いいえでお答えください
以前の畑澤証人は延々と話を続けていました
端的な回答をお願いします
注:畑澤順先生(大阪大学医学部核医学診療科のもと教授・日本核医学学会前理事長)
2025年4月14日の法廷においての証人
鹿児島大学病院脳神経内科で脳SPECT検査の異常から”HPVワクチン後遺症”と診断されて法廷に提出された証拠の全例で、脳SPECT検査では異常が認められない事実を指摘
鹿児島大学病院での誤診もしくは捏造診断が明らかになった
詳細は以下の傍聴記録を参照
https://note.com/tanuk_ichi/n/ndde190e94318
GSK弁護士 医学的な問題はYES,NOで答えられないことも多い
畑澤先生はきちんと回答していました
専門家が正しい説明をする時間は認めるべきです
裁判長 分かりました、できるだけ簡潔にお願いします
最終尋問で補足してください
ではだいぶ遅れがありましたが、尋問はこれから合計3時間の予定です
原告弁護団の井上です(以降、”井”と表記)
井 原告にはプライバシーがあります
名前は出さないで下さい、できれば病院名もです
証人の信用性に疑問があります
MSDから訴訟関連費用として2019年に616万円を受け取っていますね
独立して、ともに三木証人には2356万円、本郷証人は616万円
本 はい
井 この訴訟でMSDからお金を受け取っていますね
本 MSDの代理人からです
MSDから直接ではありません
井 この裁判のためですね
本 はい
井 25名のうち証人が担当した13名のカルテ調査のため
それ以外に製薬会社からお金をもらうことは?
本 講演会などであります
井 いつ、いくらくらいですか?616万円よりも多いですか?
本 これより多いです、源泉徴収で確認しています
井 利益相反は開示する必要がありますか
本 あります
井 500万円を超えると(薬剤なんとかかんとか、聞き取れず)に申請する基準をこえますね
本 はい、やくしん(聞き取れず)という組織へ申請が必要です
井 500万円を超えると、〇〇(聞き取れず)には参加できないのでは?
本 その前にCOIがあります
過剰な報酬でなければ問題ありません
井 正当な報酬でしょうか?
本 事実や正当性を証言するように依頼されています
原告の病歴・経過からそれを判断する依頼です
製薬会社の意向は関係ありません
井 証人の判断だと、原告のほとんどが心身症であると
本 はい、そうです
井 筑波大学、金沢大学によると小児心身症の症状としては過換気症候群・筋緊張性頭痛・起立性低血圧・過敏性腸症候群などですね
しかしこれらはHANSでも合致します
注:HPVワクチンの薬害を主張する日本の医師たちの多くは、HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)という謎の新既疾患の存在を主張しているなお、査読済み論文は一遍も存在しない
本 HANSという疾患名をつけられている原告たちと、小児心身症の症状は合致しています
井 しかし原告にはここに記載されていない不随意運動・記憶障害といった症状があります、そうですね?
本 はい、ここには記載はありません
井 金沢大学からの報告では、主要症状には脱力や歩行障害は含まれていませんね
本 小児心身症は極めて多彩な症状を呈します
そこに記載がないからと言って、明らかな器質的異常がなければ心身症で説明がつきます
家庭環境や成育歴、学校や交友関係による社会的ストレスが原因となります総合的な判断が必要です
井 そのような記載はありません
本 記載はありませんね
井 脱力や歩行困難は書かれていませんね
本 必ずしも心身症のすべての症状が記載されているわけではありません
頻度が高いものが記載されています
井 証人は、心身症ではドクターショッピングが高頻度で見られると証言していますね
原因がみつからないMUS(Medically Unexpected Symptoms)だと
こういったMUSには4つの原因があるとされますね
1未知の疾患 2医師の能力不足 3詐病 4身体表現性障害
1や2でもドクターショッピングをするのではないでしょうか?
本 診察や検査で異常がない方に心因性や精神疾患だと言うと、強硬に否定します
そしてドクターショッピングが始まります
心療内科を勧めると、母親の拒否反応が強いことも多いです
うちの家庭は違う、となります
医師の説明に納得がいかず、次々とドクターショッピングをします
自分が考えている疾患を求めて、そうだと言ってくれる医者を探します
そうだと言わない医者を、ヤブ医者扱いします
身体表現性障害という診断を拒否して、精神科や心療内科の受診を拒否する
これが患者さんたちの行動です
MUSのまま医療機関にかかり、精神や心因性の疾患ではないと認めてくれる医療機関を探します
MUSの方の皆さんがドクターショッピングをするわけではありません
井 はい、いいえで答えてと、、、、
本 それだと誤解を招きます
井 1や2は区別がつきますか?
本 (聞き取れず)
ただし自分の能力で診られない患者は紹介すべきです
MUSと身体表現性障害はほぼ同一と言えます
井 証人の判断ではストレスによる心身症と記載していますね?
本 全例を解析しました
1成育歴・家庭環境 2学校・友人関係 3資質・発達
25例のすべてで少なくともこのうち2つに問題があります
DSM分類だと心理社会的問題とされます
井 東京の原告を提示します
救急搬送された医療機関で栄養不良が見られたから、家庭環境に問題があるとしていますね?
本 栄養不良だけが問題ではありません
人生全体を通じて診る必要があります
この原告は母親が別居しており、父親と父親の兄と生活している状態です
崩壊した家庭でした
栄養不良は1つの要因に過ぎません
井 一つの要因としては判断しているんですね
本 身体だけではなく脳へも影響があります
温かい家庭で育っていない、それが問題となります
井 この原告の2011年11月18日の栄養管理計画書
評価はAで良好と評価されています
本 この時点のBMIは21.3です
良好ではなく正常と判断します
井 証人はこの原告をパーソナリティ障害があると判断していますね
境界性パーソナリティ障害など、パーソナリティ障害にはさまざまな種類があります
どのタイプのパーソナリティ障害でしょうか
本 パーソナリティ障害は周囲の環境などの環境因子が強い
過剰適応とみられる発言や“私は頭が悪い”“テストが苦手””頭が真っ白になる”などの自己否定感の強い発言が見られます
認めてほしいという感情が強く、友人との関係で神経をすり減らしている
そういった状況から、パーソナリティ障害と判断しました
井 どのタイプのパーソナリティ障害ですか
本 分類まではしていません
あくまでDSM分類のパーソナリティ障害までの判断です
井 パーソナリティ障害とは、著しく偏っているパーソナリティを指しますね
それはご存じですか?
本 はい
井 偏っているんですかね?自分の頭が悪いとか、テストが苦手とか、頭が真っ白になるといった発言をすることが
本 成育歴の問題が大きく、正常な成育環境ではありません
偏っています
(会場の原告支援者の中高年たちからは”そんなわけないだろ”などと次々に嘲笑あり。今回の聴衆は、今までで自分が傍聴した中では最も下品な印象)
井 証人は学校でのいじめも原因だと主張していますが、データによるといじめを経験する生徒は35-45%です
いじめを受けた生徒の皆が心因性疾患になるということですか?
本 いじめの深刻さは様々です
悪口やからかいから、死へ追い詰めるような行為もいじめとされます
いじめであったりハラスメントは本人にとっては深刻な事態です
ここで30%だとかの数値を持ち出して、皆が心因性疾患になるなどと言うのはいじめの現状を全く知らない意見です、それは無知です
井 いじめを受けているからといって、皆が心因性の疾患を発症するわけではありませんね
本 それはいじめに関して極めて浅い認識です
井 もういいです、はい次です
注:HPVワクチン薬害訴訟弁護団は、都合が悪くなると証人の意見を遮ってすぐに次の話題に移ろうとする習性あり
過去のHPVワクチン薬害訴訟の傍聴記録での弁護団の言動はこちら
東京地裁に申請すれば、誰でも裁判記録の閲覧が可能です
2025年4月14日 福岡地裁
https://note.com/tanuk_ichi/n/ndde190e94318
2025年2月3日 東京地裁
https://note.com/tanuk_ichi/n/nd5641b043d8c
井 この問題の厚生労働省研究班の牛田班(愛知医科大学病院疼痛医学講座教授)によると、73%は心理的アプローチで痛みが改善するとの事ですね
心理的アプローチで痛みが消えれば、それは心身症なのでしょうか?
本 心理的アプローチとは認知行動療法のことですね
井 HPVワクチン接種後に認知行動療法を行って、関節炎が改善している方もいると牛田班では報告されています
関節炎は器質的疾患ですか?
本 器質的疾患にも幅があります
重症の関節炎ではなく、軽症の関節炎であれば認知行動療法でも改善することが期待できます
井 証人は歩行障害のある原告の映像を見て、杖の使い方が不自然だと言っていますね
外来でそのような方を診ていますか?
本 そのように杖を使うような方は一人も診ていません
痛みがあると主張する側の足には、体重をかけて杖を使いません
杖の使い方が正しいかどうかはリハビリのスタッフも確認します
ただし気を付ける点があります
痛いと主張する側に荷重をかけるかどうか、そのようなロジカルな所見を確認する必要があります
痛いと訴えている側がどちらで、それに対して杖をどう使っているかです
杖を右・左で持つだとかそういう話ではありません
井 全国〇〇(全国なんとかかんとか、聞き取れず)のホームページから引用すると、T字の杖を正しく使えない方も多いですよね
本 それとこれとは全く次元の異なる話です
痛い側の杖の使い方ではなく、私が見た原告の映像では、、、
(ここで原告弁護士が本郷先生の証言を遮る)
井 ここで、理学療法士のブログ記事を提示します
この記事では
「利き手で杖を持つ方も多く、個人によって適切な杖の使用法がある」
そうですね
本 いえ、痛いと訴える側へあえて荷重をかけるような杖の使用は、あり得ません
ここで休憩1時間
再開時
裁判所の職員が再開5分前なので改めて裁判での注意事項を、、、
と説明するも、原告支援者の中高年世代の人たちの雑談がやかましい
改めて裁判所の職員が
「あのー、改めて傍聴にあたる注意事項を説明させていただきます」
と発言して、やっとガヤガヤが収束する
毎回毎回、この裁判の支援者たちはいい年こいて本当にマナーが悪い
井 横田先生の意見書を提示します
原告らの症状は既知の疾患では説明がつかず、新規の疾患とするのが合理的
そのように記載されていますね

注:横田俊平もと横浜市立大学病院小児科教授
中外製薬から寄付金を受けていたために利益相反問題でタミフル薬害問題の研究班から除外
http://www.asahi.com/special/070320/TKY200703230355.html
のちにHPVワクチンを薬害だと主張し、HPVワクチン関連神経免疫異常症候群(HANS)を提唱してHPVワクチン薬害訴訟弁護団に合流
現在に至るまで、HPVワクチンに関する査読論文は1遍もなし
https://www.hpv-yakugai.net/2023/06/05/osaka/
本 そう記載はありますね
井 横田先生たちのチームは意見書ではHPVワクチン接種後の症例は多様な症状を呈しており、新規の疾患であると主張しています
既存の疾患ではないと
それは複数の専門家の医師たちの意見だとここに記載されています
本 拝見させていただきますね
(1分ほど経過)
このチームは神経内科医に偏っています
心身症の専門家はいません
偏った思想の医師の集まりです
HPVワクチンの副反応だというストーリーを作り上げて、それに沿った診断基準を持ち出している医師たちです
(会場からは、そんなわけないだろ、などの嘲笑の渦)
本 医学的に冷静な判断をしていません
HPVワクチンのせいにしたい、と考えているわけではない冷静な他科の医師の意見がありません
既存の疾患で説明がつく旨を述べている医師もいません
放射線科・小児科の専門家からの意見もありません
私が専門とする総合診療科は横断的に診療を行います
原告たちの診断は思春期心身症です
HPVワクチンによる自己免疫性疾患という診断はあり得ません
井 この意見書には病理・免疫・精神科・神経生理学・小児科の専門家が関わっています
本 精神科医による証言はありません
井 次は小児の線維筋痛症に関してです
診療経験はありますか
本 ないです
線維筋痛症というのは整形外科医たちが中心となって作成した疾患概念であり、我々は慢性疼痛として扱っています
我々は線維筋痛症という病名を使いません
井 横田先生は、HPVワクチン接種後の患者には重い高次機能障害が生じているとしています
相貌失認、空間失認、記憶障害などです
本郷証人はこれらは抑うつ状態で生じる病態だと記載していますね
本 極めて重い抑うつ状態では見られる症状です
井 重度の抑うつで見られる症状とは?
本 人の顔が分からない相貌失認や、記憶の障害
これらは強いトラウマと関連があります
心理的な問題で生じる症状です
井 別な質問です
横田先生は脱力や失神や過呼吸、呼吸困難感は呼吸性アルカローシスが関与しているとしています
本 私が確認できた25名の原告は、慢性的な過呼吸発作や息が吸えなくて苦しいと訴えていました
思春期心身症に特徴的で、脱力や過呼吸とパニック発作を繰り返します
既存の疾患のよくある症状です
井 脱力はあっても過呼吸はない方もいますが
本 脱力発作は呼吸性アルカローシスがなくても心理的負荷で生じます
過呼吸とは関係なく、心理的ストレスが大きいと脱力が生じることがあります
井 転換性障害、機能性障害、パニック障害、神経症状症
これらは骨格筋・神経系の異常がない
そう記載がありますね
本 ありますね
薬害弁護団の尋問担当が交代
おそらく石井(?)と名乗ったので、以下では”石”と記載
石 証人は池田先生のCRPS(複合性局所疼痛症候群)に関する論文を、医学的根拠が乏しい、としていますが、この論文では”HPVワクチン接種後に神経症状が生じる”と書かれていますね

注:信州大学神経内科もと教授池田修一・HPVワクチンの不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意された後に開業医に転身
HPVワクチンに関する査読済み論文は1遍もなし
本 かかれていますが、あくまで池田先生の個人的な基準に過ぎません
医学学会などでコンセンサスのある意見ではありません
石 池田先生が厚生労働省の科学部会に呼ばれていたことはご存じでしょうか
本 知りません
石 池田先生は厚生省科学審議会検討部会の座長を務め、CRPSに関して最も詳しい先生で専門家と言えますね
本 そうですね
石 池田先生はHPVワクチン接種後の副反応を、CRPSという概念ではなく自律神経症状を伴う神経因性疼痛として扱った方が良い、と述べています
CRPSと決めつけているわけではありません
資料のマーカーがひいてある部分を確認してください
本 マーカーで塗りつぶされていて、読むのがちょっと、、、
MSD弁護士 異議あり、このマーカーの部分は全体の中のごく一部に過ぎません
その後の文章も含めて全体で判断すべきです
この弁護士と石田弁護士で言い合いが始まる
あくまでマーカーの部位以外は必要ないと主張する石田弁護士
全体から一部を切り取って判断すべきではないと主張するMSD弁護士
実にくだらないですが、これがこの薬害訴訟の実態です
裁判長 読みづらいようなので、マーカーの部分だけでも原告側が読み上げてください
石 HPVワクチンが原因と決めつけるのではなく、現時点では症状の列挙にとどめるべき
このように池田先生は慎重な姿勢の研究者です
本 症状の列挙にとどめる、それは正しい姿勢です
しかしその後、HPVワクチン接種後に生じた症状を指して新しい疾患とするのは不適切です
石 証人は自己免疫性脳炎脳症に関して論文は書いていませんね
本 はい、あくまで専門は心療内科・消化器内科・総合診療です
特に総合診療は様々な症状の方を診療する科です
100万人に1人だとかの稀な疾患である自己免疫性疾患に関して、詳細に関して詳しいわけではありません
ただし既知の疾患か未知の疾患かの判断はできます
石 自己免疫性脳炎脳症を外来で診たことはありますか
本 ありません
石 自己免疫性脳炎脳症に関してGrausの基準がありますね
HPVワクチン接種後の症状は、三か月未満で急速に悪化するという基準に合致していない
証人はそうおっしゃいましたね
本 はい、基準に合致しません
石 診断基準を満たしていなければ、自己免疫性脳炎脳症ではないと?
本 100万人に1人のような稀な疾患に対して、今回の原告のような症状では診断基準を満たしません
石 繰り返しますが、診断基準を満たしていなければ、自己免疫性脳炎脳症ではないと?
本 一般的にはそうです
石 では診断基準に関して訳文を提示します
GSK弁護士 訳文ではなく原文の方が良いのではないでしょうか?その方が正しいニュアンスが伝わります
裁判長 訳文でもよいですか?
本 訳文が正確ならそれでもいいです
石 そもそもその訳文はMSDさんが提出した訳文ですよ
(会場からは失笑)
GSK弁護士 訳文か原文か、どちらを使うかに関しての異議と記録してください
石 (Grausの診断基準を読み上げる)
本 原文を確認できないが、訳文はおそらく正しいと思います
石 ガイドラインには作業記憶障害も診断基準に含まれています
亜急性の自己免疫性脳炎脳症には迅速な診断が求められますね
原告たちの症状は慢性的で長期に渡るので、亜急性自己免疫性脳炎脳症の基準は満たさなくとも、慢性の自己免疫性脳炎脳症には該当するのではありませんか?
本 資料を拝見します
ガイドラインとは何かを考える必要があります
自己免疫性脳炎脳症を疑う症状を呈する患者を診る際に考慮します
症状と症状を組み合わせてガイドラインに当てはめるのは、診断学としてはおかしい方法です
石 場面場面で考えればよいのではないでしょうか
本 例えばコロナが流行っているから診断はコロナ
そのようには診断を行いません
ガイドラインを利用するのはその次
2つ3つの症状が一致するからこの疾患、というような当てはめ方はしません
石 では亜急性自己免疫性脳炎脳症は存在しますか?
本 存在しますが、原告たちの症状や経過とは合致しません
(会場、そんなわけないだろハハハという中年男性、それにつられて支援者たちの笑い)
石 証人は次のように証言しています
自己免疫性脳炎脳症があれば、神経系に異常が見られます
そんな異常のある自己免疫性脳炎脳症の患者が、テーマパークやライブに参加はできません
本 それは違います
重度の脳炎脳症がある状態であれば、テーマパークなどに参加できません
原告を自己免疫性脳炎脳症に無理やり当てはめているだけです
石 自己免疫性脳炎脳症の回復期だからではありませんか?
調子が良い時はテーマパークやライブに参加できるのではありませんか?
本 極論過ぎます
日常的に見られるありふれた症状や疾患で説明できる病態に、新しい病名をつける必要はありません
石 自己免疫性脳炎脳症も重症でなければテーマパークくらいいけるのでは?
本 トリッキーな質問ですね
ありふれた疾患である思春期心身症ですべてが説明できます
それを100万人に1人程度のまれな疾患が、ワクチンによって何十人も発症する
そのロジックには無理があります
石 でも証人は言いましたよね
重症ならばテーマパークには行けない、ならば重症でなければ行けるのでは?
本 自己免疫性脳炎脳症の患者はテーマパークに行ったりライブに参加したりは無理です
石 じゃあ回復期であれば行けるのではありませんか?
本 テーマパークには行けるけど学校には行かない、それは、、、
石 (証言を遮って)では一般論ではどうですか?
本 その理屈に取り込もうとする気が見え見えですね
(会場の支援者たち、顔を見合わせて笑う)
GSKかMSD弁護士 異議あり
体調が悪いと主張しているタイミングでテーマパークに行っている
証人は、原告が本当に自己免疫性脳炎脳症ならそれは難しいと
そしてこれは医療記録から確認済みです
ここで原告弁護団と被告弁護団で言い合いになり、怒号も飛ぶ
いい年こいた弁護士たちが、テーマパーク!ライブ!カルテの記録が!一般論!などと怒鳴りあうのはエンタメとしても見ごたえあり
裁判長が割って入る
裁判長 分かりました、一般論として証人の意見をお願いします
つまり(裁判長からの正確な質問を聞きそびれ)ですか?
本 原告が学校にも行けないが、テーマパークには行ける、ならばイエスです
学校には行けるが、テーマパークには行けない、ならばノーです
石 原告には免疫学的異常や放射線検査でも異常があります
脳脊髄液検査では抗体価が上昇しています
それでもエビデンスはないと?
注:脳脊髄液検査に関してはこの後に本郷先生が反証
というか、これまでの法廷で以下の専門家たちに既に反証されている
冒頭のリンクから、過去の傍聴記録も参考にしてください
近畿大学医学部微生物学講座 角田郁夫教授
北里大学大村智記念研究所 中山哲夫教授
愛知医科大学病院小児科 奥村彰久教授
そして放射線検査での異常に関しては
大阪大学病院核医学診療科もと教授 畑澤順先生
によって鹿児島大学病院での誤診が指摘されている
その悪質な手法を紹介したのが、こちらの記事です
【必読】鹿児島大学病院脳神経内科に学ぶ、"HPVワクチン後遺症"の作り方
https://note.com/tanuk_ichi/n/n0b41e6081212
ファクトの要点は以下の通りです
①鹿児島大学病院脳神経内科から発表されたHPVワクチンに関する査読済み論文は1編もなく、HPVワクチンが原因で脳炎・脳症が生じるというエビデンスは存在しない
②鹿児島大学病院脳神経内科は"HPVワクチン関連神経免疫異常症候群"という疾患を捏造しており、鹿児島大学病院は現在進行形で"HPVワクチン後遺症"を量産している世界唯一の大学病院である
③鹿児島大学病院での放射線検査を受けた"HPVワクチン被害女性たち"
脳神経内科により脳SPECTで"脳血流に異常あり"とされて免疫吸着療法を受けて、その後は"脳血流が改善"とされていたが、放射線科の読影レポートでは免疫吸着療法前から"異常なし"であった
④法廷で証言台に立った畑澤順先生(大阪大学病院核医学診療科もと教授)が提供された脳SPECT画像を確認すると、鹿児島大学病院脳神経内科で"脳血流に異常あり"と判断された全例において"異常なし"
以下、法廷に戻ります
本 エビデンスはありません
すべてのデータを確認しました
ELISAで抗体価が上昇しても、CBAでは陰性でした
ELISAで判断すること自体が不適切なので、これだけでは判断は不可能です
石 ELISAにはエビデンスはありませんか?
本 このような使用法では全くエビデンスはありません
石 高橋先生の書かれた小児神経の総論です
ELISAは保険適応の検査です
エビデンスがないわけではないのではありませんか?

注:静岡てんかん・神経医療センター高橋幸利医師
2025年2月3日の法廷で、近畿大学医学部微生物学講座角田郁夫教授がその主張の問題点を指摘済み
高橋医師は既にHPVワクチン薬害説を撤回した旨が法廷で指摘されているが、HPVワクチン薬害訴訟弁護団はそれをガン無視
本 保険収載と医学的な信頼度には関係がありません
保険適応だから医学的に正しいわけではありません
役立つかもしれない、と期待されて保険適応とされていても信ぴょう性を確認する段階ではないものも多く、お墨付きをあたえているわけではありません
石 エビデンスが全くない、とは言い切れないのではありませんか?
本 保険適応は医学的正しさとは関係ありません
石 証人はそう考えている、ということですね
次の質問です
証人は、高嶋先生が自己免疫性脳炎脳症と診断した全例において免疫吸着療法で改善していない、むしろ悪化している例もある
そう言いましたね?
一般的には免疫療法でよくなると考えてよいのでしょうか?

注:高嶋博 鹿児島大学神経内科教授
現在進行形で"HPVワクチン接種後神経障害"という新規疾患を提唱して脳SPECTで多数の患者を診断するも、その謎の疾患に関して未だに査読論文はゼロ
この訴訟でもHPVワクチンによる薬害を主張し、法廷では以下のように述べている
“最後に
元々、国に頼まれて被害者を診療している。
私は原因を見つけるのが得意で、すぐに自己免疫とわかった。
早期治療をすれば、早く治った。
しかし、心因性とする方しか採用されず。
牛田班のばかりで非常に残念である。
ワクチンは良いもの、反対するのは悪いものとされてきた。
ワクチンで副反応が出ても止める人がいない。
せっかく(勧奨中止で)止めていたのに、再開され新たに4人被害者が出た。
学業ができなくなると一生にかかわる、
日本にとって大きなマイナスだ。
今の診療体制では新しくワクチンを始めるのは無理。
心因性ばかりが採用され、原因究明、早期治療ができなくて虚しくなる。
患者は行くところがなく、可哀想だ。
厚労省も医師会も産婦人科医も小児科医も、ワクチンを打ちたい人ばかり。止めるのは司法の力だ。”
https://note.com/tanuk_ichi/n/n0b41e6081212
本 またトリッキーですね
一般的には免疫療法で改善します
カルテを確認すると血液浄化療法や免疫グロブリン療法などを受け終わった方々は、直後には疲れたなどと疲労感を訴えています
しかし医師が聞くと、良くなった感じがする、なんとなく良いかも、などと答えています
数か月で元の状態に戻ります
大病院でものものしい治療介入を行われ、医療機関が自分を大切に扱ってくれている、そう思ったら本当は自覚症状が改善していなくても、改善した、と言います
本当に効果があるなら、歩けるようになったなどの姿を見せてくれます
原告の医療記録は担当の看護師やリハビリスタッフなども含めて、全例で確認しました
良くなったという記載はありません
鹿児島大学病院での治療は無意味どころか、人によっては症状を悪化させています
石 一般論として免疫療法でよくなる、そう証人は言っていますよね?
本 客観的なエビデンスのある自己免疫性脳炎脳症ならば、そうです
石 日本神経学会の診断基準では免疫抑制剤などの免疫療法で効果があるとされていますか?
本 そのようなことは書いてはいません、あくまで診断基準は参考資料です
自己免疫性脳炎脳症であり自己免疫疾患ならば、免疫療法で劇的な改善が見込めます
石 免疫吸着療法は自己抗体・免疫複合体を取り除く治療ですね?
本 そうです
石 自己抗体が産生されると悪化しますか?
本 自己抗体が産生されるには数か月以上や数年かかります
すぐには産生されず、顕著に症状は改善します
石 体内で再度産生されるものですね?
本 自己免疫疾患ならば、そうです
石 血液浄化療法を行ってB細胞からの抗体を除去しても、数か月後にまた筋脱力が生じることがあり、これは新たな抗体が原因になりますね?
本 ギランバレー症候群ならそうです
それ以外の自己免疫性疾患の話をしています
石 ギランバレー症候群ならそうですよね
本 ギランバレー症候群なら治療直後から顕著に改善しますね
石 証人がカルテなどを確認していない1症例を提示します
山口大学病院で免疫吸着療法を受けて、その前後で抗体価の低下が見られます
抗glur抗体を2014/6/13, 2015/1/9, 2015/5/18にそれぞれ測定しています
脳脊髄液から採取しています
抗体価の推移に関する記録と言えますね?
本 これもELISAで測定しているので信頼性はありません
再燃時に数値が悪化していますが、そもそもこの方法では信頼性がありません
石 免疫吸着療法を施行したら症状は改善した、抗体価は下がった、そうですね?
本 これは脳脊髄液ではなく血清の抗体価です
血液脳関門があるので、血中の抗体価が髄液内の抗体価を反映しているかは分かりません
石 こちらのデータでは?
本 測定誤差やアーチファクトに過ぎません
石 2014/10/9 免疫療法1クール7回、計3クール施行
VASスケールで痛みは半分になった、臀部や脊椎の痛みです
座位ができるようになり、杖も不要になって1-2時間は歩けるようになった
カルテを見ると、免疫療法施行後に改善したと書いていますか?
本 書いていますが、客観的指標がありません
VASは最大値が10を用いるので、15という数値は一般的ではありません
石 痛みは二か月間改善していたが、再度全身の痛みが増悪しています
血清抗体価の上昇と一致しています、分かりますね?
本 ELISAで測定した血清抗体価が上がった、下がった、というのは再現性に問題があります、静岡のデータではELISAとCBAの結果が一致してません
治療介入で下がったように見えただけです
ロットの問題もあります
ここではVAS22で、これも驚きです
VASの最大値を分かっていない医師が何を評価しているのかも分からない
医学生でもこれは通じないです
注:自分は専門ではないが、VASは痛みの最大値を100とすることもあるのではないかなと思いました。
MSD弁護士 これは証人が初めて見た症例です、事前に知らない症例であることは記録してください
石 担当医による入院時の考察です
脳脊髄液中の抗glur抗体からは免疫学的にも痛みと一致している
エゼトピア(?聞き取れず)、アザチオプリン内服
免疫学的機序の関与があるのでは?
そのように書かれています
本 全く論理的ではありません
ELISAやVASなどを含めて鵜呑みにできる考察ではありません
髄液中の細胞数も分からないようでは、炎症の証拠にはなりません
自分たちのストーリーに当てはめているだけです
ここで10分間の休憩
原告支援者の中高年世代の男女たちが雑談をしている
・どうしても自己免疫性脳炎脳症とは認めたくないんだな
・100万人に1人の疾患がこんなに出てるならワクチンのせいでしょ、発言が矛盾している
・製薬会社は薬害を受け入れられないんだ
・保険収載されている検査なら信頼できるでしょ
・こんな証言で600万円ももらえるんだって
・ELISAの結果が全てでしょ
などなど
普通の人ならめまいがするような知的レベルの会話だが、自分は慣れているのでまぁいつも通りの感じ
途中で寝ている支援者も多いし、理解度はこんなもんでしょう
再開
尋問は再び井上弁護士へ
井 原告8番についてです
証人が記載した13名分の意見書の中では原告8番は免疫療法で改善していない
ステロイドパルスで増悪している
すべての記録を確認してこれを書いたのでしょうか?
本 そうです
井 入院後の経過では免疫療法4回で左手の筋力が徐々に改善
6回でMMT fullまで回復、書字も可能になった
これは改善しているのではないでしょうか?
本 この記録を見ると、筋力は左手優位に改善としか書いていません
前腕・上腕・指、いずれの筋肉かも不明です
手指の筋力は握力計を使えば客観的に評価可能であるにも関わらず、それすら記載がありません
医学的な証拠とは言えません
(会場から、そんなわけないだろとヤジ、支援者たちがどっと笑う。休憩をはさんで目が覚めた支援者も多い)
井 退院サマリーでは免疫吸着療法2クール施行
つま先を接地できるようになり、握力は24kg
3日後には過眠・羞明も改善し、階段昇降も可能になり、サングラスも不要に
これは改善しているのではありませんか?
本 改善が続いていません、その2日後には元の状態に戻っています
まぶしさを感じる羞明や光過敏、抑うつ状態
免疫吸着療法の影響なのか心理的要因なのかはこれでは判断できません
それに1回目の免疫吸着療法は無効でした
一時的な精神症状の改善が見られただけで、治療との因果関係はないと判断します
井 免疫吸着療法で改善した可能性もあるのでは?
本 免疫疾患でない疾患に対して、免疫吸着療法を行っても効果はありません
(支援者たちから、うわ!すげえこと言ってるよ!爆笑)
井 令和3年12月3日に免疫吸着療法の3クール目を行っています
2クール目から4年弱が経過しています
3年間無症状の時期があったのだから、効果は一時的とは言えないのではありませんか?
本 トリッキーなロジックですね
1クール目は無効、2クール目はすぐにもとの状態に戻っています
この原告の症状が改善していた3年間は学校を卒業したあとです
学校という恐怖から解放されていたからです
しかし社会適応困難で、症状が再燃と緩解を繰り返しています
井 免疫吸着療法は関係がない、ということですか?
本 関係ありません、免疫吸着療法で全く良くなってはいません
(会場の各所からまた笑い)
ここから自分の集中力と記憶力の問題で、陽性か陰性かを含めて一時的にやや不正確な記録になります
何せこちらの手元にない資料の記載を、お互いに確認している状況なので
ご了承ください
井 ガーダシルを接種での抗glur抗体陰性、抗gAChR抗体陰性、そうですね?
本 事実が記載されています
井 いずれも陰性でよいですか?
本 そう記憶しています
井 それはこのページ2でしょうか?
本 いえ、その前のページです
ガングリオシド抗体のことですね
井 (嘲笑)異なる抗体ですね?
本 (考え込む)はい、今は記憶をたどっています
井 なぜ抗ガングリオシド抗体の話が抗glur抗体、抗gAChR抗体で出てくるんですか?
本 おそらく、、、
井 抗gAChR抗体陽性ですね?
本 はい、測定法の問題かと、、、
GSK代理人 証人にはあくまでサーバリックス接種後の原告記録が依頼されております
ガーダシル接種者のカルテのごく一部を切り取って提示しています
カルテの全体を見て判断するべきです
一部だけを提示して、、、
井 私は証人に質問をしています!
GSK代理人 黙っててください!
(がぜん盛り上がる傍聴席、アホやなぁ!の怒声)
裁判長 最終尋問で確認しましょう
そこで証人が答えられれば良いかと
本 ELISAで陽性であっても信頼性がありません、CBAで陰性
断定できません
井 意見書を取り下げます
注:この経緯は正直なところ、自分は理解できていません
井 証人の意見書に関してです
ひざから下だけに力が入らないという原告の症状はデルマトームに一致しておらず、心因性の症状を疑うとあります
中枢性の疾患ならあり得るのでは?
本 運動神経、脊髄神経の障害でもなければ、脳の中枢性の障害でもありません
膝立ちなら歩ける、立位なら歩けない、そのような神経障害が存在しないことは医学生でも知っています
井 ではこれは内科学の教科書です
前頭葉性歩行障害です
筋力は保てる、歩行は可能、直立や平衡は保持できる
膝立ちなら歩ける
これはどうでしょうか?
本 直立というのは原告とは異なり、上体がまっすぐな状態です
ひざ下には足の前面・後面があります
神経支配がS1, S2領域の障害ならお尻・太もも・ふくらはぎも動きません
お尻・太もも・ふくらはぎは動くけど、膝から下だけ動かない
膝立ちなら歩けるが立位では歩けない、これは神経障害ではありえません
医学的には心因性や解離といった診断になります
デルマトームの色分けを膝の上下で確認すると、、、
(傍聴席から、時間稼ぎかーーーというヤジ)
井 前頭葉性運動障害に関してです
運動野は主に一次運動野と、補足運動野に分かれますね?
本 はい、そうです
井 『リハに活かす!機能解剖学から学ぶ脳画像の読み方』という教科書によると、補足運動野は姿勢や運動機能をつかさどりますね?
本 小脳もです
井 証人は大脳性の運動障害ならば、他にもそれを疑う症状があるはずと述べていますね?
原告にはそれがないと
本 はい
井 原告8番です
過呼吸・頭痛・めまい・歩行障害があります
ガーダシル1回目の接種から2か月後から症状が出現しており、2回目の接種から3-6か月の経過で悪化しています
ワクチンによって生じたと考えるのが合理的ではありませんか?
本 この原告は学級委員に指名されたことが大きなストレスの原因になっています
リーダシップを取るのが苦手だと訴えている記録があります
同時期から過呼吸や頭痛が出現し、入院・安静で改善しています
退院して帰宅すると、再び過呼吸や歩行障害が出現しています
井 その症状はワクチン接種1回目の2か月後から出現し、2回目接種の3-6か月後から悪化しています
ワクチン接種が原因として合理的ですよね?
本 ワクチンが原因でこんな症状を呈することはありません
(会場の原告支援者たちから、ないんだって、ハハハ!などの嘲笑)
本 この原告のおじさんは整形外科の医師であり、症状に関して相談を受けています
そのおじさんから大丈夫だと説明を受けて、症状は改善しています
親戚や家族やこのおじさんとのかかわりで症状は変動しています
心理的な要因だと説明できる状態で、ワクチンが関与する余地はサラサラありません
井 証人は、原告たちの多くはワクチン接種前からすでに症状が出現していた、と証言していますね
この原告8番もそうでしょうか?
本 その症状がワクチン接種と関係があるかどうかを判断する必要があります
井 心身症でよいのでしょうか?
本 心身症は周囲からの誤解を招きます
強い不安や社会心理的な強い恐怖などのストレスがトリガーとなります
心身症・心因性となると周囲から、気のせい・自分勝手、などの烙印を押されます
患者や家族は拒否感を持ちます
心理社会的な要因で引き起こされた症状を、周囲からめんどくさいと扱われることがあります
井 原告8番は学級委員長に指名されたのが原因ですか?
本 その前から家庭環境で強いストレスを受けています
午前中にもお話をしましたが、学校・家族・発達、これらが重要です
この原告はすべてにおいてストレス化にあり脆弱です
井 学級委員長選出前からですか?
本 正確に思い出せるわけではありませんが、原告8番には希死念慮・疎外感・重いうつがありました
ワクチンがもたらす免疫ではこのような症状は起こりません
成育・家庭環境に問題があります
家庭でも電気コードを首をくくろうとしたり、カッターナイフを体にあてたりしています
中学生にみられる精神疾患です
ワクチン接種によって短期間にこうなることはありません
長い間のストレスへのトリガーで生じています
それを理解していない大人たちが、勝手なことを言い出した(強い口調で)
井 初めに診察にあたった担当医は、あえて言うならば学校生活や学級委員が原因か、とカルテに記載しています
この書き方だと、心因性の疾患は否定的だということにはなりませんか?
本 これには精神医学教育の問題があります
もともと日本では自分の専門分野しか診ない風潮でした
日本では2010年から、心療内科や精神科領域の教育を充実するようになりました
それ以前に医学部を卒業した医師はその領域の知識が不足しています
にもかかわらずこの診察にあたった医師は、学校関係に問題があると挙げ、精神疾患を疑っています
井 証人による、若年医療者へのメッセージからの引用です
かつてはストレス関連疾患と言われた出血性胃潰瘍は、今ではピロリ菌による感染症が原因だと判明した、そのように記載されていますよね?
本 全く関係ありません
阪神大震災の際に神戸大の先生が疫学調査を行ったところ、ピロリ菌感染がある患者に震災というストレスがかかると出血性胃潰瘍を発症しやすいことが判明しました
東日本大震災の際にも出血性胃潰瘍による吐血や、ピロリ菌との関与が調査されました
ピロリ菌陽性だから出血性胃潰瘍になるのではなく、そこにストレスがトリガーとなります
出血性胃潰瘍は現在もストレス関連疾患です
井 何らかの要因にストレスが加わって何らかの疾患を発症する
証人の当時の考え方でしょうか?
本 いえ、小児心身症は学校・成育・発達、この問題にストレスが関与して発症します
これは今も変わりません
(原告弁護士交代、自己紹介の名前が聞き取れず"A"とさせていただきます)
A 意見書は三木証人とは独立して作成したとのことですが、だれがどのように作成しましたか?
本 私、弁護士事務所、私、弁護士事務所という過程で三木先生も加わっています
A 共通認識として、証人は2019年だけで616万円を受け取っています
弁護士事務所の西村あさひからです
その後に意見書を作成していますね
本 そうです
段ボール箱100箱分の医療記録を読んで、意見書を書いています
一時間当たりいくらかという契約です
A それが616万円ですね
2020年以降は1000万円を受け取っていますね
本 そうです
A MSDのホームページにはその旨の記載がありません
なぜですか?
本 分かりません
A 1200万円以上は西村あさひからですか?
本 そうです
A 大変に大きな額のお金ですね
それ以前には製薬会社からお金を受け取っていましたか?
本 学術講演会では1時間当たり10万円を受け取っています
A MSDから弁護士事務所の西村あさひにお金が支払われ、その後に証人がお金を受け取る形でしょうか?
本 契約書ではそうなっています
A これまでに1200万円以上ですね?
本 1つの会社から1000万円以上受け取ったことはないと思います
複数の会社からなら1000万円を超えると思います
病歴を解読するにあたって、西村あさひから、、、
A (話を遮って)いえ、もう結構です
MSD弁護士 証人は聞かれていることに答えているだけです
A 今日の法廷ではお金を受け取っていますか?
本 裁判所から受け取っています
A glur抗体というのは神経系の抗体ですか?
本 神経系の抗体です、ただし、、、
A あ、それ以上は聞いていませんから
自己免疫性脳炎脳症は100万人に1人と言いましたね
それを前提に証言しましたね
本 カルテからは原告らは明らかに思春期心身症です
はじめから自己免疫性脳炎脳症を考慮する余地がありません
A 100万人に1人の疾患を想定する必要がないということですね
本 はい
A なお我々の調べでは自己免疫性脳炎脳症は100万人中137人の疾患です
本 極めて稀、という意味で100万人に1人という表現を使用しただけです
ここから最終弁論まで休憩
傍聴席からは、、、
・あそこまで製薬会社の責任を認めないってすげーな!
・鹿児島での免疫吸着療法に効果があるのも認めないんだな
・やっぱお金かよ、そんな人生でいいの?
・MSDやGSKの儲けのために被害者が生まれているのに、利益だけを得て責任は取らないんだな
・シンプルに考えたら、誰が考えてもワクチンのせいでしょ
最終尋問開始
ここからは製薬会社側の弁護士が本郷先生へ質問する形で進行
MSD代理人の弘中です(以下、弘と表記)
弘 ELISA法で抗NMDA抗体を検出する場合、保険収載されているのは〇〇〇〇抗体ですね
本 はい、そうです
弘 原告55番の栄養不良に関して、養育環境に問題があると
具体的に聞かせてください
本 栄養状態は身長、体重から計算するBMIと総タンパク質、TP(Total Protein)で判断します
BMIだけだと低栄養による浮腫の影響で、正常に見えることもあります
原告のTPは6.2なので基準値以下です
餓死するようなレベルではないが、栄養状態は悪いと言えます
弘 東京地裁では救急搬送時の19時19分のTPは7.2で21時44分の検査結果はTP 6.4ですね
本 救急搬送に至った症状が落ち着いた状態でのTPで判断するのが妥当です
弘 その3年後、2014年11月27日にはTPは6.3です
本 大きな変化はなく、低栄養状態が続いています
GSK弁護士小森です(以下、小と表記)
小 原告番号2に関してです
この原告は免疫吸着療法で疼痛が改善し、その際にELISAでの抗体価が下がっており、症状の増悪時に抗体価が上昇したと原告は主張しており、だから自己免疫性脳炎脳症だとされています
この原告のカルテは1900ページに及びますが、主治医の記載の一部を読み上げます
この度の免疫吸着療法では症状の改善なし
直後は改善したが、数時間で再び悪化
山口大学病院内科の判断では心因性の疾患が疑われる
免疫疾患としては非典型的な症状
母親への過剰適応が疑われ、心理的な痛みとして矛盾しない
小 このカルテから原告が主張するように、免疫吸着療法で改善したから自己免疫性脳炎脳症だ、と言えるでしょうか
本 1回や2回、抗体検査で陽性だとか陰性だとかで診断するのは短絡的です
治療介入がどれだけ効果があったかで判断する必要があります
たった1例で判断してはなりません
原告たちへの免疫吸着療法の治療効果は皆無です
「治療効果を感じた」と本人が言っても、その後悪化しています
周囲からの関心を集めたい、という気持ちがあり免疫吸着療法・大量ステロイド療法・免疫グロブリン療法を積極的に受けます
その状況に満足してしまいます
しかしすぐに元に戻ってしまします
全例が何度も何度も免疫療法を受けていますが、治療効果は長続きしません
一部の医師が効果があるはずだと主張しているだけです
心因性の要因を検索すべき、と山口大学病院神経内科の医師も記録しています
A(久々の登場、原告側弁護士) しかし症状に応じてglur抗体は変動しています
本 ELISAでの値は参考になりません
A 抗グルタミン受容体抗体の検査は保険収載されていますか?
本 知りません
保険収載の有無と医学的根拠があるかどうかは、関係ありません
閉廷
補足:医学の世界ではHPVワクチンは極めて安全で効果的であることが世界的にも確立しているため、その危険性を示す信頼に足る文献は存在しません。
そのためHPVワクチン薬害訴訟弁護団は、このような不毛な答弁を繰り返しています。
マスコミはその詳細を一切報じませんがHPVワクチン問題をめぐっては、原告女性たちは玩具のように扱われ、多数の日本人女性たちの命は危険に晒され続け、日本の医学会を代表するような専門家たちを長期間に渡りこのような茶番に費やされている、これがHPVワクチン薬害訴訟の実態です。
最も悪質なのは誰だと思いますか?デタラメな診断を下した医師?それを拡散した反ワクチン活動家や日本のマスコミ?それに屈した厚労省?"HPVワクチン被害女性"を食い物にする薬害訴訟弁護団?
最後に、今回の法廷で名前が挙がった、HPVワクチン後遺症の誤診及び捏造問題に関わった医師たちを列挙します。現在に至るまでだれ一人として、HPVワクチン後遺症に関する査読済論文はありません。
自分も同じ医師として、以下の医師たちやその言説を野放しにしている所属医療機関を心から軽蔑します。
鹿児島大学病院神経内科教授 高嶋博
もと横浜市立大学病院小児科教授 横田俊平
信州大学神経内科もと教授 池田修一
静岡てんかん・神経医療センター 高橋幸利
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