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そこに「AI(あい)」はあるんか?

 「そこに愛はあるんか?」と言うのは大地真央さんでお馴染み、某カードローン会社のCMのセリフ。カードローン会社に顧客への愛があるかどうかは置いておいて、今回はAIのお話です。

 ここ数年で急速に発展した「対話型」のAI。私も日常的に、主に仕事関係の技術的な質問をして大いに活用していますが、Google GeminiであれChatGPTであれ、とても丁寧な口調で答えてくれます。

 noteにおいてもエディターにAI機能が搭載されていて、中にはその返答に愛を感じる方もおられるのでは? と思って調べてみると、実際AIとの会話に愛情を感じて依存症になってしまう人もいるんだとか。AI彼氏とか、AI彼女との会話が止められなくなってしまうらしいです。そりゃまあ、AIが理想の相手を映像化してくれて、その相手が優しく話しかけてくれれば錯覚もしてしまうと言うもの……かも知れませんが、私個人としてはIT業界に長く身を置いているもので、AIの実態も何となく想像できて、まあそこまでハマりはしないんですけどね。

 しかし実際に社会問題にまでなっている「AIとの仮想恋愛」。では本当の、人と人との間の「愛」と何が違うのか。考えてみれば簡単で、それは「相手からの発信がないこと」だと思うんです。

 対話型AIは、こちらが何かプロンプトに入力すれば、丁寧に、あたかもこちらを労っているかの様に答えてくれます。時に考え方や文章を褒めてくれたりもします。ただ、それを実際にやっているのはコンピューターとその上で動いているプログラムであって、こちらの質問と膨大なデータを照らし合わせて、最も確からしいごくごく一般的な内容を、これまたプログラムが丁寧であると解釈している文章で返しているだけなんですよね。突き詰めていけば、「ボタンを押すとライトが光る」のと何ら変わらない反応なんです。

 AI技術を否定している訳ではありません。AIはまさにIT技術の最先端で、高速なCPU、膨大なデータを保持するストレージ、質問と答えをマッチングする最先端のアルゴリズム、どれを取っても一昔前には実現不可能だった技術です。コンピューターが一歩人間に近づいたと言っても過言ではないです。

 ただし、AIがこちらの様子を見て能動的にアウトプットをくれる訳ではないんです。何か聞けば丁寧に答えてくれるけど、何もしなければただモニターに味気ないプロンプト入力画面があるだけ。人と人との関係ってもっとこう「雰囲気」みたいなのがあるじゃないですか。一緒にいるだけで落ち着いたり楽しかったり、相手に言われなくてもちょっとしたことを気遣ったり、見返りを求めるわけでもなく相手のために何かやってあげたり。

 ストレートに「愛してる」「I love you」なんて言われればもちろん嬉しい場面もあるでしょうけど、言葉がなくても伝わってくる「何か」ってあると思うんです。恋人同士と言う関係だけではなく、例えば親子であっても、ご近所さんであっても、上司と部下であっても「思いやり」の様なものが愛の本質なのではないでしょうか。

 AIが更に発達すれば近い将来、コンピューターがカメラを通してこちらの様子を観察し、音声で実際に会話して人と人との意思疎通と同じことができる様になるのかも知れません。そうなればまさにシンギュラリティーが起こり、相手が人なのかAIなのか区別できなくなるでしょう。そうなった時、再度タイトルの問を投げかけてみたいと思います。「そこに愛はあるんか?」

※因みにタイトルの画像はサクッとAIに作ってもらいました。いつも有り難う。愛してる❤️


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