蛇口が好きだ。どうしようもなく好きなんだ。【愛と狂気】
捻ればそこに水が出る幸せ。
どうも、蛇口ハンター松尾です。
インターネットを見ていたら、友人から「面白い企画がある」と
コメントをもらいました。
その名も『お前の偏愛を語れ』コンテスト↓↓↓
これは…!
私が応募しなかったらそれはもう職務怠慢だろ!
…ということで書かせていただきます。
ちなみにみなさん、ここまで読んで
私が何の偏愛を持っているか分かりましたか?
ヒントは散らしているので、敏感な人なら気づくかも??
……お!あなた、鋭いですね!
もしかして人から「洞察力ある」って言われませんか?
そうです、私が好きなものは【蛇口】です。(白々しいね)
最近では蛇口が好きすぎて、ついにXやInstagramをやったり
先日はZINEフェス東京にて初ZINEを出したり、
なんと蛇口メーカーのSNS担当者から認知されたりもしています。
そんな中、よく聞かれるのが
「どうして蛇口が好きなんですか?」ということ。
蛇口ハント活動を始めて半年近く、蛇口について書きまくってますが
いまだにこの質問に対して、明確な回答を持てずにいます。
むしろ逆に聞きたいです。
「どうして、そんなに蛇口に対して冷静でいられるのですか?」
蛇口が好きだと気付いた日
上記の質問に次いで、よく聞かれるのが
「いつ蛇口が好きだと気付いたんですか?」という質問。
これに対する回答ははっきりしていて、
4歳の頃、トイレトレーニングの初日です!
トイレトレーニング(略してトイトレ)とは、
幼児がオムツ、おまるの世界から卒業して、
親の手を借りず1人でトイレに行けるようになるための時期を指します。
私はこの日、母親に連れられ、初めて自宅のトイレに行きました。
扉を開け、母は言いました。
「今度から、トイレしたくなったらお母さんのこと呼んでね。
そしたら一緒にトイレに行くから。」
私は「ほ〜〜〜ん」と流しつつ、ふと左側を見ました。
そこには不思議な物体がありました。
…というか、我が家は個室内にミニマル手洗いがあるタイプのトイレだったので、”不思議な物体”とはすなわちミニマル手洗いのことなのですが
子どもだったので、それが何か最初わからなかったのです。
母に「…これは何?」と聞くと
母は「あぁ、これは水道ね。(当時は蛇口ではなく、水道と説明された)」と言いました。
これが…水道…?!
いつも使ってる洗面台の白いやつと全然見た目ちゃうやん!!!
と、子どもながらに驚きました。
(ちなみにその当時我が家にあったのは、このタイプの手洗いです。)

な〜んか指先チロチロしたくなるんだよなぁ〜
そしてこの瞬間、私はなんの理由もなく
私、これが好きだ。
と思ったのです。
そう、たったこれだけ。
だから、理由が説明できないのです。
そうして通常であれば、
「トイレに行きたくなったら親を呼び、トイレに連れてってもらう」
という工程を挟んだのち、いつしか自分で勝手に行くという風になるのですが、こちとら別に何のようもなくても蛇口が見たくて見たくてたまらないので、この工程をすっ飛ばし「オムツ→おまる→1人で行く」という飛び級をかましてトイトレを終えたのでした。
蛇口にまつわるルーティーン
そんな私ですが、この頃からルーティーンができました。
それは毎朝家中の蛇口を数えること。
特に我が家は二世帯で庭も広かったので、一般家庭より蛇口が多めだったと思います。
屋外栓を含め、全部で11台の蛇口が我が家にはありました。
これを毎朝数えるのです。
いや、朝の一回じゃ気が済まないので、マジで1日中ぐるぐるして何回も数えていました。(当たり前ですが、何度数えても11台から増えませんでした。)
私は家中の各所に存在する蛇口について、母に尋ねました。
「どうしてうちにはこんなに蛇口があるの?どうしてそれぞれ形が違うの?」
…おそらくめんどくさかったのでしょうね。母は言いました。
「さぁ〜?蛇口が好きなんじゃない?」
私は思いました。
「なるほど!みんな蛇口が好きだから、こんなにいっぱいの蛇口がこの家にはあるのか!」
(ちなみにこの頃から、家の蛇口じゃ足らなくなって
外出で行く先々で「トイレに行きたい、蛇口が見たい」と懇願するようになり、面倒くさくなった母が「トイレに行くタイミングは私が決める!」と
蛇口との接触を制限をされてしまい、欲求不満だった。)
幼→小→中と姿を消す蛇口
幼稚園に入園しました。
私は、幼稚園がとっても好きでした。
なぜなら教室内に蛇口があるからです。
しかも教室内だけでなく、園庭やトイレ、職員室の奥の方など
至るところに蛇口があるではないか!それもウチにはないタイプのやつ!!
私は「おい幼稚園…最高すぎんだろ!」と思ったと思います。知らんけど。
ですが私は母から「水がもったいないからむやみやたらに蛇口を捻るな!」と厳しく躾けられていたので、やたらめったらと園内の水を出すことはしませんでした。
しかし、”手が汚れていれば必ず”手洗いイベントが発生する、むしろ強制的に洗わされることを知っていたので、遊ぶ時はどんなにそれまで鉄棒しかしてなくても、帰り際は絶対に砂とか土とかいじりまくって爪の中までしっかり土でパンパンにして帰っていました。
そして足とか洗ったりバケツに水貯める用のぶっとい蛇口から吐水される
径の太いまろやかな水でそれはそれはじっくりと手洗いという名の蛇口との戯れを楽しみました。
幼稚園は最高でした。
小学校に入学します。
まず、教室から蛇口が消えました。
悲しみに打ちひしがれましたが、その代わり、廊下にめちゃくちゃ蛇口が設置されました。
ですが公立の蛇口ってなんか汚いよね〜
オレンジのネットの中の茶色く汚れた細〜い固形石鹸の切なさだったり、
石で出来たような洗面台の四隅には、誰かが残した給食のカスが昨日から居座っていたり、休み時間終わりなんかは、ノズルを口の中に思いっきり咥えて水を飲む輩までいる始末。
「こいつら、蛇口をなんだと思ってるんだ…?!」
私は、衝撃を受けました。
ですが、昇降口の両サイドに蛇口があったので
ギリギリ小学校に失望せず、6年間通うことができました。
(実は小3のとき1年間むちゃくちゃいじめられてましたが、それでも気合いで登校できたのは、この昇降口の両サイドに構える蛇口のおかげだったりします。だがそれも今考えるといじめに耐えうる理由としては異常すぎるwww)
中学生になりました。
初登校の日。
相変わらず、昇降口の両サイドに構える蛇口があるじゃないか。よしよし。
体育館前にも蛇口があるのね、ふぅ〜ん、いいじゃない。
さてさて私の教室はどこかな……
…って、え??!?!?!
廊下から蛇口が消えたんだけど?!??!?!
はっ、なっ、じゃあ私にはトイレ内の3台しか蛇口がないってこと???
学年200人に対して、蛇口の共有が(男女合わせて)6台?!?!?
少なっっっ!!!!!
どうなってんだよ!!!!!!
…と衝撃を受けたことを覚えています。
ちなみにその衝撃を友人に話したら
「お前、どんだけ喉乾いてんだよ。」と言われました。
(でも、成長するってこういうことなのかもしれない…)
と、何とか現実を受け入れ中学3年間も無事卒業することができました。
高校での衝撃事件
そして高校生になります。
そこで例の事件が起きます。
これは別垢やZINEでも書いたのでさらっと流しますが
高校2年の春、友人複数人とスタバに行ったときに、
全員の飲み物が出揃うまでの時間が暇だったので
「ちょっと蛇口見てくるね」と言ったら「…なんで?」と言われ、
「”なんで”とは?普通に蛇口好きだから見るんだよ?」と返したら
「普通は蛇口なんか好きじゃないよ!」と笑われ、
(え、そうだったの…!?)と衝撃を受けたという事件です。
これをきっかけに、みんなそんなに蛇口に注目してないという事実を知るのです。
高2まで誤解していたわけ
…とここまで長々と私の蛇口への目覚めと誤解まで書いてきました。
私は、本当の本当に高2のこの事件が起こるまで、
全人類(特に日本人は)蛇口が大好きなのだと思っていたんですよね。
だからどの家庭にも基本的に蛇口があるのだし、洗面所とキッチンと風呂場の蛇口がそれぞれ形が違うのもそれだけ好きだからだし、水道水の水が直接飲めるのも蛇口が好きだからだし、行く先々で大体手洗いがあるのも蛇口が好きだからなのだと本気で思っていたんです。
なんの疑いもなく、心の底からそう思っていたので、
わざわざ「私、蛇口好きなんだー」
と口に出すこともなかったわけですよ。
もう一つ私の誤解に拍車をかけたのが、叔母との何気ない会話にあります。
それは小学校低学年だったでしょうか…
叔母とどこか大きい公園へ出かけることがありました。
私は蛇口を筆頭に、水周りや水辺全般が好きなのですが(例えば海とか遊水路とか)その公園には噴水があったんですよ。
そこで私はこう言ったんですね。
「私、噴水好きなんだ。」
そしたら叔母はこう言いました。
「みんな、噴水は好きよね。」
私は「へー。”みんな”噴水が好きなんだ〜」と思いました。
ですが実はこの発言、本当に言いたかった完全版は↓だったのです。
「私(蛇口だけじゃなくて実は)、噴水(も)好きなんだ。」
その当時の私は「人気」というものを、=数が多い
という単純な法則で捉えていたので、
どの家庭にもある蛇口=みんな好き
あんまり数がない噴水=少数しか好きじゃない
と思っていたのです。
だから、叔母から「みんな噴水は好きよね」と言われたとき
(あんま見かけない噴水が「みんな好き」ならどこにでもある蛇口は一体どんだけ好かれてんだよ…!!)
と思い「そうか、みんな蛇口のことは好きすぎて一周まわったからわざわざ口に出して言わないんだ。」という謎の方向に納得してしまったのです。
これによって、友人の前でわざわざ「私、蛇口が好きなんだ〜」ということなく(だってみんな当たり前に好きだと思っているので)高2になって、
さも当然の如く「蛇口見てくるね〜」と言い、周囲にビックリされてしまったのです。
…で、つまりどこが好きなんですか?
ってなりますよね。えーとですね、
そう言われて、まず第一に思いつくのは
銀色に輝く美しいボディ
…になりますね。
あの銀のツヤツヤ加工ですが、名前を「クロムメッキ」といいます。
高い反射率と滑らかで鋭利な輝き、そしてツルツルの表面が
何とも心地よいのです。
私は基本、蛇口はクロムメッキ仕上げ原理主義者です。
それ以外の塗装をするのであれば、そこに理由を求めます。
だたなんとなくスタイリッシュだから…
などという理由で、黒にしてはいけないのです。
続いて浮かんだのは
金属の醸す機械感
…です!
これは家電マニアやメカ好きの人の気持ちに近いのでしょうか?
でも私メカニックなものについてはあまり興味がないし、なんなら機械音痴だけどなぁ。
なのに蛇口においては、ちょっとしたマシンのような操作感がなんともワクワクするのです。
続いて
水という清潔で清らかな液体
…が出る!という事実。
とにかく水が好きなんですよ。
だって水無しじゃ生き物は生きられないから。
人は水があるだけで7日間生きられるし、地球に生命が溢れているのも水のおかげ。
我々は水に生かされているのです。
青色が好き
続いて、シンプルに「青が好き」ということ。
それと蛇口が何の関係が…?とお思いでしょうが
私にとって水って=青なんですよ。
それはわかるっしょ?
だって水ポケモンって青多いじゃんシャワーズとか(←一番好きなポケモン)
セーラーマーキュリーだって青だし
水で攻撃する系のキャラって青多くない?
青って神秘の色ですよね。
自然界でもなかなかないというか。
ということで、花もオオイヌノフグリが一番好きで
その次がネモフィラ、その次はキュウリグサが好きです。(なんの話)
そんな、もともと好きな青色が
我が家のトイレの内装だったから、
蛇口=青の印象がついて好きになったのかも?
安心する
続いて「安心する」ということ。
蛇口があると安心しません?
これは「清潔な水がある=生きられる」という感覚に近いと思うのですが
蛇口が一台部屋にあるだけで、暇を潰せるというか
「もう大丈夫だ」って感じがしません?え?しない?
しないのだとしたら、私は君とどうやって打ち解ければいいというのだ。
蛇口を見るときの視点
…さて、最後に
ZINEやSNS等で散々蛇口について述べてきた経験から
自分なりに蛇口について語るときの傾向が見えてきたので、
蛇口を見るとき、具体的にどこのなにを見ているのかをまとめようと思います。
実は、ZINEを作ろうと決めたとき、
当初は(蛇口のことでそんなに文章を書けるだろうか…)と心配したのですが、実際は書くことありすぎて、全ページ体感6割程度しかその魅力について語れず終わっています。それくらい細かく変態的に蛇口を見つめ愛しているので、今後蛇口ハントしたいという人はぜひ参考にしてください!

見開き書き終えた感想は「足りなっ」
蛇口ハントしているときの視点
・蛇口全体のデザイン、メーカー
・デザインに対しての水圧
・デザインに対しての吐水の流線
・レバーの捻り心地に対しての水圧
・レバーの捻り心地に対しての吐水の流線
・吐水径
・水が手に触れたときの感触
・水を出したときの音
・洗面器内に落ちる音
・水が洗面器内に落ちるポイント
・洗面器に到着した水の広がり具合
・ディスペンサーと蛇口の相性・バランス
・センサーの反応具合
・備品類(ハンドソープ等)と蛇口のバランス
・備品類のメーカー
・洗面台のデザイン(清掃具合含む)
・洗面器のデザイン(フォルム、排水口の位置、大きさ、深さ…等)
・洗面器が陶器であればその厚み(この蛇口に対してこの厚みが適切か)
・蛇口と洗面器のバランス(水圧に対して洗面器が狭すぎないか…等)
・鏡のデザイン
・照明器具のデザイン
・トイレットペーパーの置き方
・洗面空間とその他の室内空間の内装における連続性、バランス
・洗面空間と建物の外観の連続性、バランス
・洗面空間と建物の用途・目的を含めた内装の意図との納得感
・その他加点ポイントはあるか
加点ポイント具体例↓
・観葉植物加点(洗面空間×植物=◎の法則)
・ホールインワン加点(吐水が直接排水口に落ちるタイプのこと)
・初見加点(この私が初見だと…?!という感嘆による加点)
…ざっと上記の視点で蛇口ハント活動を楽しんでいます。
ただ誤解してほしくないのは、私は蛇口に対して
合格不合格を与えているわけではないのです。
その蛇口だったり洗面空間が、建物の内装や外観とどのようにリンクしているか、どういうバランスなのか、どこまで意図して設計されたものなのか…
それらを感じることで、
私の大好きな蛇口を、ここのオーナーや設計者は
どこまで愛しているのかを図っているのです。
見て欲しいんです。
大切にして欲しいんです。
蛇口が大好きだから。
大好きな蛇口をもっと愛してほしいから。
蛇口ハント活動とは、私の『愛』の表現なのです。
……えーーーー、お分かりいただけたでしょうか?笑
ということで、私は蛇口が好きな理由はうまく説明できませんが
どれだけ蛇口を好きかは永遠に語れるっつーわけです。
まとめ
最後にまとめますが、
物心ついた時から当たり前に好きなものについては
案外、その理由を人は語れないことがわかりました!
でも私の愛は伝わったと思います。
このnoteをきっかけに、あなたも蛇口に注目していただけたらと思います!
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
蛇口ハンター松尾
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チップは全て蛇口ハント活動に使わせていただきます。🚰