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令和7年3月10日 月曜日

卒業式次第

一、開式の言葉
一、国歌斉唱
一、校歌斉唱
一、卒業証書授与
一、校長式辞
一、来賓祝辞
一、卒業記念品贈呈
一、在校生送辞
一、卒業生答辞・卒業の歌
一、保護者代表謝辞
一、閉式の言葉

卒業証書授与

 体育館に司会の声が響き渡る。卒業生は一斉に席を立った。マイクの前に担任が立ち、ゆっくりと名前を呼び始めた。

「池田大樹」
「はい」
「石川美卯」
「はい」
「井上杏奈
「はい」
「加藤悠斗」
「はい」
「木村翔」
「はい」
「小林花南」
「はい」
「斎藤美佳」
「はい」
「清水莉緒」
「はい」
「杉山陽斗」
「はい」
「高木優都」
「はい」
「高橋蓮」
「はい」
「田中桜良」
「はい」
「中島夏奇」
「はい」
「中村颯大」
「はい」
「橋本蒼」
「はい」
「宮崎智華」
「はい」
「宮本颯斗」
「はい」
「村上琴乃」
「はい」
「安田綾乃」
「はい」
「山本結以」
「はい」
「渡部拓真」
「はい」
「以上、三年A組、二十一名 担任 高平裕介」

 担任は参列している父兄に一礼すると名簿を閉じた。かすかに彼の口角が上がっていることに気づいたものは一人もいなかった。そして胸についていた花で名札が隠れていることに気づき、そっと花をずらした。

答辞

 尊敬する校長先生、先生方、そしてご来賓の皆様
 今日は私たちのためにお越しいただき、ありがとうございます。また、私たちを支えてくださった保護者の皆様にも、心から感謝申し上げます。
 本日、私たちは無事に高校を卒業し、新たな一歩を踏み出すことができました。振り返れば、3年間の高校生活は、楽しいことばかりでなく、辛いことや悩むこともたくさんありました。しかし、そのすべてが私たちの力になりました。
 入学当初、親元を離れて不安や期待に胸を膨らませながら新しい環境に飛び込んだ私たち。クラスメートと一緒に過ごした日々が、まるで昨日のことのようにまだ鮮やかな記憶として焼きついています。特に鬼灯祭は私たちの最高の晴れ舞台でした。本当に楽しい高校生活でした。
 先生方には、私たちの学習や生活に親身に向き合い、時には厳しく、時には優しく指導していただきました。厳しさの方が多かったかもしれませんが、それも愛だと私たちはわかっています。その親身な指導のおかげで、私たちは親元を離れないとわからなかった保護者へのありがたさや社会から私たちがどれだけ恵まれているのか、実に多くのことを学びました。改めて私たちを見守ってくださる皆様、本当にありがとうございました。
 保護者の皆様、中学までは毎日一緒だったのに突然離れて暮らして、連絡も週一回しかできなくて寂しい思いをさせてしまったかもしれません。でよ私達は学校生活で人間力を育む最高の環境を得ることができました。温かく見守っていただけて心から感謝しています。
 そして、共に過ごした仲間たちへ。
 私のことを受け入れてくれて本当にありがとう。私は別の高校に入学してトラブルに巻き込まれました。学校を辞めなくてはならなくなった時に、ある親切な方にこの学校を紹介してもらいました。学力試験を受けさせていただき、無事編入して皆の仲間になりました。あれが、人生の転機になったと今でも思っています。
 これからはそれぞれが選んだ道を進むことになりますが、この絆は文字通り、永遠に続くと信じています。どんな困難に直面しても、互いに支え合える仲間で居続けたいです。
 今日の卒業は終わりではなく、新たな始まりです。私たちは、ここ鬼無灯高校で培った知識や経験を胸に、これからの人生を一歩ずつ力強く歩んでいく決意でここに集まっています。そして、この高校での学びを生かし、社会に貢献できる人間として成長していきます。
 最後に、改めて私たち全てに関わった皆様にも感謝の気持ちをお伝えし、答辞とさせていただきます。

ありがとうございました。

卒業生代表 斎藤美月

#創作大賞2025 #ホラー小説部門


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