選んだ一枚から【5】宇宙(そら)に落ちた日のこと。
溜め込んでいる写真たちの中からランダムに選んだ一枚。
思い出しながら短く書いてみる。
関係すること、連想すること、そういえばと関係ないことも。
その一枚からどんな言葉が生まれるかなあ。
それでは今回も短くお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

2015年の秋の夕暮れ、なんとなく見上げた空がきれいでした。
川の堤防の下からすっと目を向けると、胸の真ん中を風が澄んで抜けていくように感じます。
深い青から淡い空の色へ、白い雲は沈む太陽の光を映して燃えるように見えます。
本当に綺麗だなあと、今でも感じます。
田舎育ちの私は小さい頃からよく夜空を見上げていました。
深く暗く、田舎だからこそ見える満天の星空です。
庭というか駐車場にゴザを持ち出して寝転がり、大の字になって見続けていると、宇宙(そら)に落ちそうになった感覚が何度もありました。
深い闇に吸い込まれるというよりも、重力から離れて落ちていく感じです。
ちょっと怖かったんですよね。
すぐに感覚は戻るのですが、一瞬ぞわっとする。
怖くなってゴザを急いで丸めてダッシュで家に入る。
母「どうしたん?」
私「なんでもないよ、戻ってきただけ」
そんなやり取りの記憶が残っています。
宇宙って語源は古く紀元前2世紀らしいです。古いね。
「宙」はいわば時間を表していて、「宇」は空間をだとか。
空とはまた違う言葉なのですが、この宇宙という言葉を「そら」と読んだりもしますよね。
早川SFシリーズの小松左京の著書に「飢えた宇宙」があります。
これも宇宙を「そら」と読ませているし、最近で有名なのはガンダムシリーズでは宇宙を「そら」と表現しているのでご存じの方も多いかな。
私はファーストガンダム世代です。小さかったのですが、見ていました。だから宇宙(そら)と表現するのかというと違います(汗)。
いえいえ、そんなの子供の頃に分かっちゃいません。
その表現に気がついたのは大きくなってからですからね。
小さい頃はそんなものです。
今でも帰省したときにベランダで寝っ転がって見ていると、暗く深い星空と青黒い空間とに繋がる感覚を覚えるときがあります。
稀に落ちる感覚も出てくるんですよ。
遠い宇宙と近くなるっていうか……わかりますかね、繋がりかけるけど繋がんない境目みたいな(笑)。
小さい頃感じた「落ちる」感覚は、間違いなく宇宙(そら)だっていう実感だったんですよ。
あとで宇宙(そら)っていう表現方法を知っただけで、直感的にそのとき自分自身で感じたんです。
だから、後にガンダムとかで宇宙(そら)って言う表現をあらためてみたときに、
「へー、一緒やん僕と」
って思ったものです。それはちょっとした自分の中での自慢になるかな。
感覚がシンクロしたのか、偶然の一致なのかしりませんけれども、もしかしたら、そうね、頑張ってたらニュータイプになれたのかもしれませんね(笑)。
あなたは宇宙(そら)に落ちそうになったことはありますか?
今回はこの辺で、それではまた書く日まで。
