妖精美術館 黎明奇譚 #舞台挨拶
「妖精美術館 黎明奇譚」の完成記念。大ヒットを祈念して、本日は監督と主要な役の皆様にお集まりいただきました。
完成までのご苦労ですとか、心に残る場面などのお話しをいただければと存じます。
トップはもちろん、主役の高橋主任です。お願いします。
「高橋です、司会からは主役と紹介されましたが、ちょっと違和感です。
美味しいところは田中と半沢さんに持ってかれて、俺の最大の見せ場である25話も、稲村先生が主役みたいな見せ方でしたから。
けど、まぁ、福島監督の元、皆と楽しく撮影できたのは、良い経験を超えて役者としての財産になりました。
皆さんも、楽しんでいただけたらです!」
高橋主任、ありがとうございました。ご本人は謙遜されてましたが、素晴らしい主役だったと誰もが感じると思います。ねぇ、田中さん。
「えっ、僕ですか?半沢さん、郷田さんより先で申し訳ないです。
ただ、自分で言うのもアレですけど、唯一絶対の味方として美味しい役を演じさせていただきました。
半沢さんほど熱愛じゃないですが、ロマンスもあり役得でした。
監督は兎も角、先輩方とスタッフが素晴らしいので、伸び伸びと演じることができました。ありがとうございました」
というコメントを田中さんからいただきましたので、続いては、常に現場を盛り上げ、作品には激しさを加えたとされる半沢先輩、お願いします。
「ワシかぁ?郷田じゃなくて。まぁ、構わんが。っちゅう感じで、ズーズー弁でも関西弁でもない、変な言葉使いが面倒だったわぁ。
しかも斜に構えた台詞ばかりだしのぉ。
とは言え、かなり美味しい役でした。
けど、ジェーンとのデートシーンが全部カットされたのは、未だに納得がいかないです。美しい桜を観客の皆さんにも楽しんで欲しかったです」
確かに私も、半沢さんとジェーンさんの桜の下で「美女と野獣」は見たかったです。
二人の縁を結んだ郷田さん、撮影を振り返り、思い出の場面を教えてください。
「思い出というか、ちょっと妬ましくて心残りなのは『温泉の場面』だな。
若者定住会議のメンバーで僕だけ外されたんだよ。酷いよなぁ?
あれ放映時間は短いけど、かなり長い時間撮影していて、みんなは和気藹々で戻ってきた。
僕だけ仲間外れとか、イジメは駄目、ぜったいです」
さすが座長、空気を読んで「イジメ」というキーワードをいただきました。
それではお待ちかね、本日参加の紅一点、本作のヒロイン、イジメを克服して妖精研究家として成功された稲村先生、お願いします。
「やだ、この作品にはヒロインなんていないでしょう。オッさんのオッさんによるオッさんのためのお仕事小説ですもの。
わたくしを始め、女優はチョイ役ばかりでしたから、ちょっと時代遅れというか、問題作じゃないかしら?
知的で素敵な役を演じさせていただいたことには感謝しています。もう少し出番が多いと、なお嬉しかったです。
例えば、田中さんの結婚式の場面があれば、わたくしはもとより、須藤さん、高橋主任の奥さん、ジェーンさんの出番が増えて、とても素晴らしい作品だったと思いますわ。
カメラ映えは美女と野獣より、美男美女ですよね。高橋主任」
「稲村先生、お言葉ですが今の時代はルッキズムも問題になりますから」
「あら、高橋主任はリアリストなのね。妖精のふるさとなら、もっと夢の場所を楽しまないと」
ということで、皆さま、まだ役が抜けていない感じもします、それだけ役に入り込んだのですね。時間の関係もありますので、最後に福島監督からお願いします。
「素晴らしいロケ地、役者、スタッフでしたが、これらを揃えただけでは、良い映画は生まれません。
素晴らしい観客が居てくださることで、映画は生まれ成長し、完成します。
本日、皆さまが素晴らしい観客として映画を完成させてくださることに、心からの感謝を申し上げます。
そして、映画を観終えたら『良い感想、良い感想以外は読みたくない』という監督の気持ちを汲んでいただき、SNSで情報発信、拡散をしていただきますようお願いします。
本日、作家の秋谷りんこ先生は、こう呟きました。
『おもしろく書けたらおもしろくなるはず!という進次郎構文って物書きあるあるじゃないですかー?』
ということは本作は役者も監督、スタッフも楽しく創りましたから読者も楽しくなるはず!
という太郎構文って物書きあるあるですよね。
私の言葉は信じられなくても、秋谷先生の言葉は信じてください。
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私は購入後、積読状態のままですが、
コレ、面白い、ぜったい
と確信しています。
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