【創作】タイムスリップコップ
パトロール中、ジョニーが提案してきた。
「コースを変えていいか」
俺は黙って頷く。この台詞の後には、事件が起きる。
背中に汗が滲む。警官になり3年目になるが、やはり事件を予感すると緊張する。
恐喝や暴行が日常のこの街、小さな事件なら慣れたものだが、ジョニーが何かを感じている時は、デカい山のことが多い。
発砲音が響いた。
二人で駆けだした。
ジョニーは倒れている男性に寄り添い、俺に指示を出す。
「犯人はセントラルパークにいる、追いつける筈だ」
俺は走りながら、無線で応援を要請する。
被害者は無事、犯人も逮捕した。しかしジョニーの顔は浮かれていない。
「気づいていると思うが、俺は事件が起きるのを知っていた」
「情報があったなら、事件を防ぐべきだろう」
「情報源は明日の朝刊。パラドックスが起きるから防げない。俺は短時間だが未来に飛ぶことができるんだ」
「タイムスリップコップということか」
(本文ここまで392文字)
今週も「たらはかに(田原にか)」さんの企画に参加です。
『ショートショート書いてみませんか?』お題発表!8/21 【毎週ショートショートnote】|たらはかに(田原にか)|note
今週も変化球です。米国で警官のことを「ポリス」だけでなく「コップ」ということを知らないと、何のこっちゃという話です。
同じようなネタが続くかな、基本はグラスの「コップ」かなーとか考えつつ、楽しませていただきました。
そして、#何を書いても最後は宣伝 たらはかにさんから「宣伝はしないで」とアプローチされなかったことを良いことに。今日の推しはこちらです。
黒田製作所物語 ─技術に終わりはない─ | 福島 太郎 | 小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
『本作品はamazon kindleで出版される410字の毎週ショートショート~一周年記念~ へ掲載される事についてたらはかにさんと合意済です』
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