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【中学受験】中学受験で第一志望に届かなかった春。周囲との「温度差」に戸惑う親子へ

中学受験という過酷な戦いを終え、新しい門出を迎えるこの時期。本来であれば希望に満ち溢れているはずですが、SNSや掲示板では、複雑な胸中を吐露する保護者の方々の声が散見されます。

・第一志望に届かず、併願校に進学したが、周囲との学力や意欲の差に子供が戸惑っている
・ここではない、もっと高いレベルにいるはずだったのに……

という、やり場のない後悔です。大学受験の指定校推薦組との格差に似たこの現象は、中学受験においても確実に存在するようです。今回は、そんな「不本意な進学」という現実の中で、どうお子様を支え、前を向いていくべきかについてお話しします。

内部進生と外部受験生の間に流れる、目に見えない空気

中学受験において、大学受験の「推薦組との差」に最も近いのが、付属小学校からの「内部進生」がいる学校へ進学したケースです。

真面目な子ほど、急に変わる環境に戸惑う

例えば、ある私立中堅校に進学したお子様の話です。彼は最難関校を目指し、6年生の1年間は土日も休まず、深夜まで算数の難問と格闘してきました。しかし結果は振るわず、併願していた伝統校へ。そこで彼を待っていたのは、受験勉強を経験せずに小学校から上がってきた内部進生たちでした。

最初の実力テストで、彼は学年トップクラスの成績を取ります。しかし、周囲の友人たちは

「テストなんて赤点じゃなければいい」
「早く部活に行こうよ」

という、彼がこれまで身を置いていた「塾の常識」とは真逆の雰囲気。このとき、子供は強烈な孤独感と、「自分の努力は何だったのか」という空虚さに襲われます。必死に研ぎ澄ませてきた学力という武器が、ここでは必要とされていないような感覚に陥ってしまうのです。

「ここではない場所」という感覚をどう受け止めるか

もう一つの例は、偏差値の差による違和感です。難関校を僅差で落ち、滑り止めの学校に入学した生徒は、その学校の授業レベルが「簡単すぎる」と感じることがあります。

・塾の基礎問題のようなことばかり説明している
・周りの子が先生の質問に答えられないのが理解できない

といった愚痴をお子様がこぼしたとき、保護者の方もまた、「やはりあっちの学校に行かせてあげたかった」と胸を締め付けられる思いをすることでしょう。しかし、ここで忘れてはならないのは、その「学力差」こそがお子様の自信を回復させるための強力な材料になり得るという点です。

周囲に圧倒される環境よりも、自分がリーダーシップを発揮できたり、学習面で余裕を持てたりする環境は、挫折を味わった子供のプライドを癒やす薬になります。今は周囲との温度差に苛立っているかもしれませんが、その余裕を「自分を磨くための準備期間」と捉え直すことが、立ち直りの第一歩となります。

保護者にできる、唯一にして最大のサポート

お子様が「この学校は自分に合っていない」と嘆くとき、保護者の方はどう声をかけるべきでしょうか。大切なのは、お子様の抱いている違和感を否定しないことです。

「せっかく入ったんだから楽しくしなさい」
「贅沢を言わないの」

という言葉は、お子様がこれまで積み重ねてきた努力を否定することに繋がります。まずは「それだけ高い目標を持って頑張ってきたんだもんね。物足りなく感じるのは当然だよ」と、その悔しさを認めてあげることが寛容だと思います。

その上で、親ができるのは「6年後の出口」を示すことです。中学受験は人生のゴールではありません。我が子の周りでも、中学受験ではありませんが、高校受験で第一志望を逃した悔しさをバネに、大学受験で見事にリベンジを果たし、国公立医学部や最難関大へ合格した生徒がいます。

今の環境を「居場所」と捉えるのが辛いなら、そこを「最高の自習室」だと考えてもいいでしょう。周囲に流されず、淡々と自分のやるべきことに取り組む強さを養う場所。そう割り切れるようになれば、お子様の表情は少しずつ変わっていくはずです。

6年後の自分を決めるのは、今の環境ではない

社会人を長くやっていると感じるのは、最初から完璧なキャリアを歩んでいる人よりも、どこかで挫折を経験し、それを踏み台にして這い上がってきた人の方が、圧倒的に粘り強く、魅力的で、現場で重宝されるという事実です。これは私だけが感じている訳ではなく、多くの方がそう思う瞬間があると思います。

中学受験での「不本意な結果」は、お子様にとって人生で初めての大きな挫折かもしれません。しかし、その悔しさを知っているからこそ、6年間の過ごし方が変わります。周囲との学力差を嘆くのではなく、その差を維持し、さらに広げていくための努力を継続できれば、お子様は必ず本来あるべき場所へ辿り着けます。

お子様がいつか「あの時、この学校に来てよかった」と思える日が来るまで、焦らず、信じて、寄り添い続けてあげてください。あなたのその眼差しが、お子様にとって一番の救いになるのです。

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太楼@偏差値45から医学部・難関大へ導く伴走 最後までお読みいただきありがとうございます。

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