【大学受験】国公立医学科に合格する「総合型選抜」という選択のメリット・デメリットと我が子が利用しなかった理由
国公立医学科の推薦入試について考える
子どもが国公立医学科に進学したのは、一般受験を経てのことだ。
具体的には共通テストと面接を含む二次試験、その両方を乗り越えての入学である。
けれど国公立医学科の受験には、一般入試とは別の道がある。
「推薦入試」と呼ばれるものだ。
子どもの周りにも、推薦入試で進学した友だちが何人かいる。
子どもからその子たちの話を聞きながら、私が思うのは、もし受験できる条件が揃っているなら、絶対にチャレンジすべきだということだ。
推薦入試にもいくつかの種類がある
一口に推薦入試といっても、実際には複数の形式が存在する。
「学校推薦型選抜」は出身高校の校長推薦が必要な昔ながらの推薦、
「総合型選抜」は自己推薦的な側面が強い。
「地域枠推薦」は、卒業後に地域医療に従事することを誓約する特別な枠だ。
ここで取り上げるのは「総合型選抜」である。
「総合型選抜」は多くの場合、共通テストと高校の内申、
それに小論文と面接という構成になっている。
募集人数は大学によって異なるが、多いところでは20名前後の枠が設けられている。
「総合型選抜」で出願するための条件
出願条件としては、共通テストでおおむね85%以上(出願は共通テスト前)、
評定平均値は5段階評価で4.3以上が求められる。
現役生だけでなく、既卒生も受け入れる大学もある。
国公立医学科のため、条件は決して楽なものではない。
けれど、志望者の中には十分にクリアできる生徒もいるはずだ。
大きなメリット
最大のメリットは、国公立医学科の受験チャンスが2回になることだろう。
すでに高い評定を持っている生徒は、それを大学受験で活かすことができる。
記述式の二次試験が不要になるのも大きい。
総合型選抜で合格すれば、その後の受験は不要となる。
仮に不合格でも、一般入試で全国どこでも受験できる。
デメリットもある
一方で、評定のために高校3年間、すべての科目の定期テストを頑張らなければならない。
試験日が11月下旬から12月上旬に設定されることが多く、
共通テストの追い込み時期に面接や小論文の準備を並行する必要がある。
合格すれば専願となることが多く、その場合、他校への進学はできない。
また、地元の高校卒業が出願条件になっている大学も多く、
他県志望の生徒には不利になることもある。
実際の合格例と今後の傾向
子どもの友人の中にも、国公立医学科の総合型選抜で合格し、
一般入試の二次試験を回避できた子がいる。
子どもの通う大学にも、総合型選抜で入学した学生がいる。
もちろん、入学後に一般入試組との差があるわけではない。
また、東北大学が全学部で一般入試を見直す検討をしているように
現場では偏差値だけでなく、多様な学生が求められる傾向が高まっている。
今後はこの方式が増える可能性もあり、
活用できるなら、積極的に検討すべきだと思う。
我が子が利用しなかった理由
そこまで理解していながら、なぜ子どもは総合型選抜を受けなかったのか。
正確に言えば、「しなかった」のではなく「できなかった」のだ。
定期テストを軽視していたため、評定は10段階で2から10まで揃うような状態。
5段階で4.3には遠く及ばなかった。
また、共通テスト形式も苦手で、85%は上振れを期待しなければ届かない数字だった。
実際、本番でも届かなかった。
そもそも、地元の国公立に進学するつもりもなかった。
我が子のような条件の生徒は、諦めて一般入試に賭けるしかない。
けれど、もし逆の条件「高い評定と安定した得点力」を持つなら、
総合型選抜という選択肢は大きなチャンスになり得る。
国公立医学科を目指すなら、ぜひ一度、視野に入れてみてほしい。
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最後までお読みいただきありがとうございます。