「学歴フィルター」は10年後も存在するのか?教育経済学から逆算する『2035年の就活』と親の投資 ~ 過度な受験競争の巨大なリスク
今と同じ学歴フィルターが10年後も存在するのか
小学校・中学校受験という「人生の岐路」に立つお子様を持つ保護者の皆様へ。
日々の塾の送り迎え、模試の結果に一喜一憂する毎日、本当にお疲れ様です。偏差値の1ポイント、判定のAやEに一喜一憂してしまうのは、親として当然の心理です。
しかしそんな方にこそ、見ていただきたい動画があります。
YouTubeチャンネル「ReHacQ」で先日配信された、教育経済学者・中室牧子氏(慶應義塾大学教授)と高橋弘樹氏の対談内容が少しバズってるようです。
私も見ましたが、子育て世代だけでなく、キャリアに悩むビジネスパーソンにとっても極めて示唆に富むものでした。
今回、私がこの動画を見て最も強く感じたのは、教育経済学の知見そのものよりも、もっと根本的な問いでした。
私たちが必死に追いかけている「学歴フィルター」は、5年後・10年後にも今と同じ形で存在しているのだろうか。
今の中学受験生が就職活動を迎えるのは、最短でも2035年以降です。
その頃の日本社会で、今と同じ「大学名によるスクリーニング」が機能しているかどうかこの問いを抜きに、2025年の受験戦略を語ることはできないと思っています。
この記事では、動画で語られた「データが証明する教育の真実」をこれから小学受験、中学受験をするお子様を持つ保護者の立場から、何を念頭に置けばいいのかを考察します。
子どもさんの教育と未来を見つめる親御さんの参考になれば幸いです。
まず「所得変動の10~15%」を正確に理解する
動画の中で中室氏が紹介したのは、ノーベル経済学賞受賞者ジェームズ・ヘックマンらの研究です。「子供の頃の学力は、将来の所得変動の10~15%程度しか寄与していない」という知見です。
ここで注意が必要なのは2点あります。
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