子どもの強さを信じて、親ができるちょうどいいサポート
高校生活を振り返る時、私が一番感じるのは
「親が全部を整えてあげる必要はない」ということです。
むしろ、子ども自身が自分で考え、選び、時にはつまずきながらも歩んでいく時間こそが、後々の大きな力になっていくのだと思います。
我が子もまた、いくつかの受験を経て、途中で心が揺れたり、周囲との関係に悩んだりすることがありました。けれど、そのどれもが振り返れば「強さ」に変わっていました。
勉強よりも大切なことがあると気づいた一年生
中学校から高校に進学したばかりの頃は、思っていた以上に遊びに夢中になっていました。親としては「大丈夫かな?」と心配になりましたし「もっと勉強してくれたら」と思う気持ちも正直ありました。けれど、子どもにとって必要だったのはその遊ぶ時間だったのかもしれません。
友達と笑い合い、部活に励み、自分の居場所を確かめる。それができたからこそ、勉強に向き合う土台が整ったように思います。
一年生の終わり頃、子どもは静かにこんなことを話してくれました。「二年生からは受験のためにちゃんと勉強するから!」
その時、私ははっとしました。
親が心配し続けるよりも、子ども自身が自分のタイミングでスイッチを入れる瞬間があるのだと。
勉強する環境を「自分で作る力」
二年生になると子どもは自分から塾の自習室に通うようになりました。家では一切勉強しない。それなら、勉強できる場所に自分の体を置けばいい。そう考えての選択だったようです。
最初は得意科目だけを伸ばしていました。不得意を克服しなくてはならないと焦るより「できることを一つずつ積み上げる」やり方。これは周囲とは少し違った方法でしたが、結果的に本人の自信を育てることにつながっていったのです。
部活を続けるという誇り
三年生になると、いよいよ受験が目前に迫ります。多くの生徒が部活を辞めて受験勉強に専念する中、子どもは最後の夏の引退試合まで続けました。
それは「部活をやめれば勉強時間が増える」という効率だけでは測れない、大切な決断でした。仲間と過ごす時間や努力を共にする経験は、どんな参考書にも載っていない学びを与えてくれたと思います。
一見、回り道に思えるかもしれません。
けれど、部活を続けながらも毎晩塾に通い、最後まで積み重ねていった時間は子どもにとって大きな自信と誇りになりました。
親は「少し離れて見守る」勇気を高校生活を通して実感したのは、親がすべてを完璧に整えなくても、子どもは自分の道を見つけていけるということです。
・遊びに熱中していた時間も無駄ではなかったこと
・勉強する環境を自分で選んだこと
・部活をやり抜いた誇りが受験の踏ん張りにつながったこと
子どもが自分の意思で決めた小さな一歩がやがて大きな強さになっていきました。
親としてできるのは、「信じて見守る」こと。
そして、必要な時にそっと背中を支えること。
そうして少し離れた位置にいるからこそ、子ども自身が自分の力を発揮できるのだと思います。
高校生活を終えた今、振り返れば「あれでよかった」と思えることばかりです。子どもは親が思う以上にちゃんと考え、乗り越え、前に進んでいきます。
どうか、あなたのお子さんの歩みも信じてあげてください。きっと未来は、その信じる力に応えてくれるはずです。
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