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【保存版】イタリアのゲーム札だったタロットに隠された「22」の謎|歴史ミステリー前編

みなさん、こんにちは!
ボストンよりカバラタロットや「生命の樹」の学びをお届けしている、タロット・ナビゲーター見習いの灯守(ともり)です。

前回の記事では、未来を当てるのではなく「自分自身の内面を見つめ直す」というカバラタロットの本質についてお話ししました。

「でも、そもそも別々の歴史を歩んできたタロットと、ユダヤ教のカバラを、いつ・誰が・どうやってくっつけたの?」

そんな疑問が湧いてきませんか?

実は、今みなさんが手にとっている一般的なタロットカードの背後には、ヨーロッパを舞台にした知られざる歴史ミステリーが隠されているんです。

今回は歴史上の人物を軸に、タロットの起源と「22」という数字に隠された謎を紐解いていきます。

1. 始まりは15世紀イタリアの「高級カードゲーム」

今日の物語の舞台は、15世紀ルネサンス期のイタリア(ミラノ、フィレンツェ、ボローニャなど)です。

実は、当時のタロットは占いの道具ではなく、貴族たちが宮殿で楽しむ高級カードゲームの札でした。当時はタロットではなく、イタリア語で「トリオンフィー(Trionfi=勝利、凱旋)」、のちに「タロッキ(Tarocchi)」と呼ばれていました。今でいうトランプやカルタのような存在です。

現存する世界最古のタロット(ビスコンティ・スフォルツァ版)は、ミラノ領主の依頼により、宮廷画家が純金の金箔を使って手書きで作った豪華な美術品でした。

Visconti Tarot

もし当時の貴族に「このカードで占いができるんだよ」なんて言ったら、「何を言っているんですか?ただのゲームですよ」と笑われてしまったはずです。タロットはここから約350年間、ごく普通のカードゲームとして親しまれていくことになります。

2. 14世紀の詩人ペトラルカが込めた「魂の旅」

カードが生まれる100年ほど前、タロットの「魂」とも言える物語を作った人物がいました。14世紀イタリアの詩人フランチェスコ・ペトラルカです。

彼は『イ・トリオンフィ(凱旋)』という詩の中で、6つの見えない力が順番に前の力を乗り越えていくストーリーを描きました。

  1. 愛(愛の衝動): すべての人間を虜にする

  2. 貞節(理性の力): 愛の盲目さを乗り越える

  3. 死: どんなに美しい魂も滅ぼす

  4. 名声: 偉大な功績で死を乗り越え名前を残す

  5. 時間: 名声さえも長い年月で消し去る

  6. 永遠: 時間さえも超えていく

「強いカードが弱いカードに勝つ」というゲームルールの原型は、この詩の影響を受けたと言われています。

そして驚くべきことに、現代のタロットの並び順(死神 → 節制 → 悪魔 → 塔 → 星 → 月 → 太陽 → 世界)にも、「魂が成長し、最終的に永遠へと至る旅」というペトラルカの物語の痕跡がしっかりと残っているのです。

3. 18世紀パリの空想から始まった「神秘化」

そこから一気に時計の針を300年進め、18世紀末のフランス・パリへワープしてみましょう。

フランス革命が近づく当時、パリの知識人の間で神秘主義ブームが起こっていました。

1781年、学者のアントワヌ・クール・ド・ジェブランが「タロットは古代エジプトの神聖な書物だ!」と本で主張しました。

歴史的な証拠はどこにもない彼の大胆な思い込みでしたが、これがパリ中で大評判となります。ゲームとして遊ばれてきたタロットが、人々の神秘への興味によって「神秘のカード」として見られるようになった瞬間でした。

4. 浮き彫りになった「22」という奇跡の数字

ジェブランと同時代に研究を行っていた人々は、さらに驚くべき事実に気づきます。

  • タロットの主要なカード(大アルカナ)の枚数:22枚

  • カバラの「生命の樹」にある道の数:22本

  • ヘブライ文字の数:22文字

「すべて『22』という数字でぴったり一致する……!」

タロットが生まれたのは15世紀のイタリア。カバラの教えが生まれたのは、はるか昔の古代。

時代も国も全く違う2つの体系が、なぜパズルのピースのように「22」という数字で重なったのでしょうか?

まとめ

今回の歴史の旅を振り返ってみましょう。

  1. 14世紀: ペトラルカが『凱旋』の詩を書き、タロットの骨組みとなる「魂の旅」の物語を生む

  2. 15世紀: イタリアで「ゲームの札」としてタロット(トリオンフィー)が誕生

  3. 18世紀末: ジェブランの説により、タロットが「古代の神秘」として再解釈される

  4. 「22」の発見: 大アルカナ、生命の樹の道、ヘブライ文字が同じ「22」であることに気づく

単なるゲーム札だったタロットが、時代や人の想いを経て「神秘のツール」へと変貌していくプロセスは、まさに歴史ミステリーそのものです。

次回は、この「22」という数字の真の正体と、タロットとカバラを正式に融合させた革命家たち、そしてカードの絵の中に秘密を隠したイギリスの秘密結社の物語へ迫ります。

次回もお楽しみに!

ぜひ下記のリンクからstand.fmの放送もお聞きください。

ヌーラー・イーラー・タレーヤカ。
あなたの未来が、幸せであることを、心から願っています。

灯守(ともり) ボストン在住。カバラタロット・ナビゲーター(見習い)。伝統文化サロンプロデューサー、VTS(対話型アート鑑賞)認定ファシリテーター。西洋の神秘学と東洋の伝統美の融合をテーマに、人の心に火を灯す知的探求を続けています。

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