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【自己理解コーチに取材】「私は最強」と叫べる自分へ、誰の人生でもなく自分の人生を歩き出す勇気を与えたい


幼い頃から「しっかり者」と言われ周囲の期待に応え続けてきた、自己理解コーチ・寺川千草さん。母になってからは「ちゃんとした母でいなきゃ」と自分を追い込み、できないことばかりに目がいく日々。気づけばいつも「どうせ私なんて」「またできなかった」が口癖になり、自分を自分で否定していたといいます。

そんな彼女が大きく変わったのは、自己理解コーチングと出会ったからです。「こんなにも頑張ってたんだ」と気づけたことで、子育て・家族との関係・生き方までも変わり、今では、自分を責め続けた30年間を抜け出し「私は最強」と胸を張って言えるように。

現在は、その経験をもとに「自分の人生を取り戻したい」と願う女性たちを支える自己理解コーチとして活動しています。

これは、30年間周りの期待を優先してきた女性が、「私は最強!」と心から言えるようになるまでの物語です。

寺川 千草/自己理解コーチ

テンプレのない自己理解コーチとして「本音を見失った大人が、自分を取り戻すためのサポート」を行っている。面談実績はのべ500回。女性起業家、ワーママ、専業主婦など幅広く「自分の気持ちがわからない」「周りに合わせすぎて苦しい」「子育てで余裕がない」などの悩みを抱える女性に寄り添っている。



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期待に応え続けた30年間


ー幼少期、寺川さんはどんなお子さんでしたか?

寺川:子どもの頃は、とにかく負けず嫌いで頑張り屋でした。周囲からは「しっかりしている」「ちゃんとしてるね」と言われ、先生にも「大人びた子」として扱われていました。
でも本当は、友達とキャッキャ笑ったり、はしゃいだりするのが好きなんです。それが本当の私なはずなのに、周囲からの「しっかり者の千草ちゃん」という期待を感じて、自分をさらけ出せませんでした。



ー周りの期待に応えなきゃという意識があったのですね。ずっとは、苦しくなかったですか?

寺川:「しっかりしてるね」と言われることを、誇らしく思う時もありました。でも、少しずつその言葉がプレッシャーに変わっていったんです。たとえば、学校で楽しそうに笑ったり、テンションが上がってはしゃいだりすると、友達から「今日なんかテンション高くない?」と言われることがあって。今なら「これが本当の私だよ!みんなとはしゃぎたいんだよ!」と笑って返せるんですが、当時の私は「本当の自分を否定された」ように感じてしまったんです。「はしゃぐ姿は見せてはいけない、嫌われる」と解釈して殻に閉じこもってしまいました。

家庭でも「お姉ちゃんだからね」という言葉が脳内にインプットされ、親の期待に応えようと必死でした。母の期待を裏切らないように、良いお姉ちゃんを演じていた気がします。母も悪気があったわけではありませんが、当時の私にとっては「甘えてはいけない」「弱さを見せてはいけない」と言われているように感じたんですよね。


ー本当はどんな気持ちでしたか?

寺川:本当は母に甘えたかったし、助けてもらいたかった。同級生ともふざけ合ったりしたかった。でもそれはできずに、中学・高校・大人になっても「周りの期待に応える自分」を生き続けてしまいました。気づけば周りに合わせるのが当たり前になって「本当はどうしたい?」と問いすら生まれなくなっていました。今振り返ると「自分の人生なのに、自分がなかった」ように思います。



母になって気づいた息苦しさ、コントロールしすぎた子育て


ー母になって初めての子育て。これまで周囲を気遣い続けてきた寺川さんにとって、育児はどのようなものでしたか?

寺川:「期待に応え続ける人生」を歩んできた私にとって、育児は「失敗してはいけないもの」でした。そのため1人目の育児は、とにかく「ちゃんとしなきゃ」「私のように“自分がない子”にならないようにしなきゃ」と追い込みながら育児をしていました。食事も「栄養バランスは完璧にしなきゃ」とレシピを調べまくったりして。

その頃の私は、子どもを育てているというより「正解どおりの育児」をしていたんだと思います。その結果、子どもに怪我をさせないように、困らないように、悩まないようにと、先回りして対処し、子どもの選択肢や道を奪っていました。でも、当時の私はそのことに全く気づかず、ひたすら「母として正しくありたい」と365日緊張状態で育児をしていました。



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ー正しい育児を続けていた当時、いちばん苦しかったのはどんな瞬間でしたか?

寺川:子どもは本来自由で、予測不能で、今を生きる存在ですよね。でも正しさばかりを求めていた私は、子どもの気まぐれや喜怒哀楽に振り回されていたんです。「なんでこんなに泣くの?」「なんでできないの?」「なんで言うことを聞いてくれないの?」とばかり思っていました。周囲のママ友と話すと 「他のママはできているのに、私はできていない」と自分を責める癖がどんどん強くなっていきました。



人生が動き出した、自己理解コーチングとの出会い



ーそんななか転機となったのが、自己理解コーチング。知ったきっかけを教えてください。

寺川:きっかけは産後ダイエットのために通い始めたボディメイクでした。実はダイエットに挑戦したのはこのときが初めてだったんです。「三日坊主だし、継続なんてできない」そんなふうに自分に期待をしていなかったので、ボディメイクという選択肢すらこれまでありませんでした。でも「綺麗なお母さんでいたい」「妻としても一人の女性としても、自信を持てる自分でいたい」という気持ちが強く、一大決心をして通い始めたんです。

ダイエットというと体のことを思い浮かべるかもしれませんが、実はボディメイクは心の安定を保つことも大切なんです。そのため、私の受けたボディメイクではコーチがついて伴走してくれて、日々の行動や気持ちの変化を支えてくれました。そのコーチが、会うたびに小さな行動を認めてくれて、次第に「私って意外とコツコツ努力できるんだ」「こんなにも頑張れるんだ」と気づかせてくれました。

特に印象的だったのが、私が何気なく「主婦だから…」と言った時のコーチの真剣な表情です。「主婦って、すごい仕事ですよ。家族とはいえ、自分じゃない誰かのために全力を尽くしてるじゃないですか。毎日すごいことをしてるんですよ。」。「家事や育児はできて当たり前」と思い込んでいた私にとって、初めて自分の行動を肯定された言葉でした。



ーその後、本格的に自己理解コーチングの面白さに気づいていったんですね。

寺川:そうです。印象に残っているのは、感謝を100個書き出すというワークです。紙にありがとうを100個書いていくというシンプルなワークで、最初の30個くらいは「家族が健康でいてくれてありがとう」「毎日ご飯を食べてくれてありがとう」と感謝をスラスラと書いていました。しかし、40個や50個と進んでいくと、自分でも驚くような気づきが次々に出てきたんです。

「夫へ、出会ってくれて私を選んでくれてありがとう」
「母へ、私のやりたい事を全力で応援してくれてありがとう」
「いじめられて辛かったけど乗り越えた自分に、ありがとう」

それらを書いているうちに、自分がどれだけ多くの人に愛され生かされているのか気づきました。

また別の日、コーチに「自分を責めてしまう」と相談すると「責めるしか選べなかった過去があったからだよ」と言ってもらえたんです。その言葉をかけてもらったとき「私は間違っていたんじゃなくて、そうするしかなかったんだ、理由があったんだ」と気がつきました。



ーコーチングを通して、自分との向き合い方が変わっていったんですね。

寺川:そうです、自分の嫌な部分にも理由があることを知ることができました。完璧主義も、周囲の期待に答えてしまうのも全部、自分を守るための必死の選択だったんだと分かったんです。だからこそ、これまでの自分を否定しなくていいんだ、今のままの私でいいんだと思えました。そこからは、自分の感情や価値観を知ることが楽しくなっていき、なんでも自分で選べるようになりました。



ー自分で選べるようになったことで、ご主人様との関係も変わったそうですね。

寺川:そうなんです。自己理解コーチングを通して「私はどうしたい?」という問いを持てるようになったことで、疲れたら休めるようになり、夫にも「手伝って」が言えるようになりました。何より大きかったのは、自分を責める癖が減ったことです。 「今日もダメだった」ではなく「今日はここまで頑張れた」と評価できるようになりました。自分自身にYESを出せるようになって、ようやく「私」が見えてきたんです。


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ーお母様との関係にも、長い間悩んでいましたよね。修復はできたのでしょうか?

寺川:悩んでましたね。母はとても強くて責任感があって、なんでもそつなく完璧な人でした。でも、完璧とはいえ大変そうな母の姿を見ていた当時の私は「自分でなんとかしなきゃ」と思っていたんです。

しかし、自己理解を深めていく中で「母は母なりのやり方で必死に私を育ててくれていたんだ」と気づくことができました。それを理解できたとき、心から母に感謝できたんです。今では母と本音で語り合うことができるようになりました。

あるとき「本当はもっと甘えたかったよ」と伝えたら「ごめんね。そんなふうに思わせてたなんて知らなかった」と言ってくれたんです。母を親としてではなく、人として理解できるようになりました。



娘に起きた、しあわせな反抗



ー「正しい子育て」「母としてあるべき姿」に縛られていた寺川さんでしたが、自己理解を学び始めてから「正しい子育て」はどう変わっていきましたか?

寺川:以前の私は「正しく育てよう」と必死で、娘には失敗させず、人に迷惑をかけさせず、なんでも私が先回りして道を誘導していました。でも正しい子育てを手放せたおかげで、娘は「自分で選べる子」になったんです。当時は良かれと思ってやっていたけれど、それは「娘の選択肢」を奪うことでもあったんですね。自己理解コーチングで自分の完璧主義を手放せたことで、 娘の「やりたい」を優先できるようになりました。


ー娘さんが「自分で選べる子」になったことを象徴する出来事があったとか。

寺川:はい、ありました。娘が授業中に、タブレットで音楽を聴いていたことです。学校から連絡が来て「え!?授業中に?」とびっくりしました。 しかも以前の私だったら「なんでそんなことしたの!」と怒っていたと思います。「ルールは守るべき」という価値観が強かったし、周りに迷惑をかける行為は絶対にさせたくなかったからです。でもそのとき、真っ先に湧いた感情は、怒りではありませんでした。「この子、やっと反抗できたんだ。」っていう安心だったんです。
なぜなら娘は優等生キャラで、過去の私のように周囲から「しっかりしている」「ちゃんとした子」と思われていたからです。だから、授業中に自分の気分を優先して音楽を聴くという行為は、娘にとって勇気のいる反抗だったはずなんです。 もちろん学校のルールに従う必要はありますが、娘が自分の意思を取り戻したことが嬉しかったです。


ー勇気ある反抗だったのですね。その後家族で大きな決断をしたそうですね。どんな出来事だったのでしょうか?

寺川:娘が自分から「中学受験をしたい」と言ったことです。その言葉は、誰かに合わせて言ったのではなく、「自分の未来を自分で選びたい」という意思でした。娘は、私が30年かけてようやく掴んだ自分軸を、たった十数年で手にしていたんです。もちろん、中学受験は簡単ではないし覚悟も必要です。それでも私は「応援するよ」と迷わず伝えました。自分の人生を自分の足で歩こうとしている娘を、尊重したかったからです。

娘の変化を見ていると「親が変わると、子どもも変わる」と実感します。子どもは、親の背中を見ているんでしょうね。 私が自己理解を深め、自分を大切にしながらやりたいことに挑戦できるようになったことで、娘自身も「私も自分の人生を生きていいんだ」と思えるようになったんだと思います。




女性起業家から専業主婦まで、テンプレのない自己理解コーチング


ー自己理解コーチングで救われた経験を活かして、現在はコーチとしてご活躍の寺川さん。具体的にどのような活動をされているのでしょうか?

寺川:活動は主に、個別セッション・朝活ビジョンワーク・思考の癖やマインドを整える3ヶ月プログラムです。個別セッションでは、女性起業家さんから専業主婦の方までいらっしゃり「やりたいことがわからない」「自分の強みが見つけられない」「行動できない、続かない」など、悩みもさまざまです。

朝活ビジョンワークはその名の通り、朝の5時から集まってワークをするのですが、朝早いにも関わらずとても人気です。

講座では、思考の癖や自己対話の仕方、心の整え方を中心にオンラインで講義をしています。 私が経験したコーチングや考え方を体系化した内容なので、机上の空論ではないリアルな学びとして受け取ってくださる受講生さんが多いです。


ー講座とセッションが一体になった自己理解3ヶ月プログラム。全体像を教えていただけますか?

寺川:自己理解3ヶ月プログラムは「自分の取扱説明書をつくる時間」 です。多くのコーチングは、目標達成や行動促進がメインですが、私はその前段階の土台づくりを大切にしています。なぜなら、自分の価値観や思考のクセが分からないままでは、正しい目標すら立てられないからです。
プログラムはざっくり次の流れで進みます。

・今の自分に気づく(鈍くなっている感情に気づく)
・価値観の言語化(過去の選択や経験を棚卸しして、何を大事にしてきたかを見つける)
・思い込みの書き換え(独自ルールを解き、自分の軌跡を正しく評価する)
・強み・弱みの整理(特性を見つめる)
・未来をデザイン(どう生きたいか・どう在りたいかを描く)

土台が整ってはじめて、進みたい方向が見えてきます。私が時間をかけて身につけてきたセルフコーチングを、最短ルートで伝えたい。そんな想いでつくったプログラムです。



ー寺川さんのセッションは「テンプレがない」スタイルだと伺いました。詳しく教えていただけますか?

寺川:私のセッションには、決まった流れやテンプレートはありません。なぜなら、人の悩みや背景は一人ひとり全く違うからです。同じ質問をすれば、同じ答えが出てくるわけではありませんし、誰かの経験則をそのまま当てはめても本音には辿りつけません。だから私はコーチングの型は用意しておらず、対話しながらその受講生さんだけの答えを一緒に探しています。

さらに、「答えを作らない」のも私のコーチングスタイルです。「こうした方がうまくいきますよ」「強みはここですよ」とアドバイスを伝えることはできますが、それはあくまで、他者から見た答えなので、一瞬気持ちは軽くなっても、結局その人自身の答えにはなりません。私が目指しているのは、自分で考えて、自分で選べる力を育てること。そのためにセッションではとにかく「話してもらう」ことを優先します。
たとえば、

・なぜそう思ったのか
・本当はどうしたいのか
・不安や怖さの正体は何なのか

こうした部分を一緒にたどっていくと、その人の中にあった答えが自然と見えてきます。
テンプレではなく、受講生さんそれぞれのペースと言葉を大切にしています。




ーセッションでは、涙を流される受講生さんも多いそうですね。

寺川:とても多いです。でもその涙は「悲しいから」ではないんですよね。自分を取り戻した時に流れる涙なんです。
受講生さんの多くは、母・妻・職場といった肩書きを優先するあまり、自分の感情に蓋をしてきました。「怒っちゃいけない」「寂しいと言えない」「迷惑をかけちゃいけない」と本音を遠ざけてきたんです。セッションでは、その蓋をそっと開けます。すると「本当は寂しかった」「わかってほしかっただけなんです」「私、ずっと頑張ってきたんですね」とおっしゃってくださるんです。涙を流しながらも明るく前向きな笑顔を向けてくださるので「心の蓋が外れたとき、人は本当にやさしい顔になるんだ」と毎回感じています。


ー「心の蓋が外れる」印象的な言葉ですね。寺川さんのコーチングによって変わった受講生さんはいらっしゃいますか?

寺川:受講生さんのなかに、子どもの頃から周りの顔色を伺ってしまい、いつも友人に合わせて本音を言えなかった女性がいました。大人になってからもその思考は続き、結婚後も旦那さんに本音が言えず、子育ても「自分が頑張らなきゃ」と一人で抱え込んでしまっていたんです。「妻として、母として」に追われ、自分がどう生きたいのかが分からなくなっていました。
セッションでは、なぜ周りに合わせてしまうのか、その背景にある思考を紐解いていきました。その理由が腑に落ちたとき、彼女は「本音を言えない自分はダメだ」と責めるのではなく「どうすれば本音を伝えられるだろう?」と前向きに考えられるようになったんです。今では、旦那さんと話し合う時間を意識的に作るようになり、自分らしく過ごす時間も作れるようになりました。

ほかにも、自分の価値を見失っていた受講生さんもいます。その方は双子姉妹で「ずっと比べられてきた」という傷がありました。しかしセッションを重ねるうちに、繊細さ、観察力、寄り添う力という強みがあることが分かったんです。自己肯定感も上がり「私にもできることがある」と一歩を踏み出せるようになりました。自己理解は、人生の軸を整えるものだと、受講生さんと関わるたびに感じています。



「私は最強」と言える人を、1人でも多く


ーここまでのお話を伺って、寺川さんの自己理解コーチングには強い志があるように感じます。なぜここまで「自己理解」に向き合い続けるのでしょうか?

寺川:理由は2つあります。ひとつは「私は最強」と心から思える人を増やしたいからです。
私は30年もの長い間、自分の人生を誰かに委ねて生きてきました。周囲の機嫌、期待、評価、常識に合わせて、自分の感情に蓋をしていたんです。気づけば「どうせできない」「私なんて」と、可能性を自ら潰していました。しかし自己理解コーチングに出会い、自分を味方につけたことで、世界はガラリと変わりました。10年以上の専業主婦を卒業し、今は好きな仕事を武器に、ひとりで東京や大阪にも行きます。「挑戦したい!!」という思いが常にあるから、可能性が広がり続けているんです。世の中には過去の私と同じように、自分の声が聞こえないまま生きている女性や自分で自分の可能性を潰している方がいるはずです。その方々に、自己理解コーチングを届けたいと思い活動しています。


もうひとつは、大人が変わると子どもの未来も変わるからです。自己理解が進んだ大人、特にお母さんは、感情の扱い方が驚くほど上手になります。怒らなくなるのではなく「いまイライラしてるのは、私が疲れているサイン」「これは子どもに向けた怒りじゃない」と、自分の内側を見つめられるようになるからです。それだけで、家庭の空気は大きく変わるはずです。
子どもは、お母さんの表情や空気にとても敏感です。だからお母さんの心が整うと、子どもは安心して自分のままでいられるようになります。子どもたちが、自分らしく生きていける未来につなげるために、まずは大人の自己理解に向き合っていこうと思います。



ー子どもたちにも、自己理解という考え方は必要なんですね。

寺川:そうなんです。子どもたちにこそ、気づいてほしいですね。自己理解ができるようになると、どんな感情にもマルをつけられる子どもになるからです。一般的に「怒りはダメ」「寂しさは弱さ」など、感情にマルやバツをつけてしまいがちですが、抱いた感情を否定せず受け止められるようになると、自分の感情を大切にし、自分の価値を信じられるようになります。この心の土台づくりこそが、子どもに対する自己理解の役割だと思っています。



ー最後に、寺川さんがコーチングを通して届けたい想いを教えてください。

寺川:「誰に否定されたとしても、自分だけは自分の味方でいてほしい」ということです。これさえできれば、どんな悩みや困難も必ず乗り越えていける。叶えたい未来にも、自分の力で手を伸ばしていける。そう信じています。
とはいえ誰しも、自分を責めたくなる日がありますよね。弱さが顔を覗かせる日もあるし、気持ちが折れそうになる日もあります。そんなとき、たったひとりでも「あなたの味方だよ」とそばで寄り添ってくれる存在がいれば、もう一度自分を信じて前に進めるのではないでしょうか。私は、その存在になりたいんです。そして、自信ゼロの自己否定ループで悩んでいる方に、本来の力を取り戻すお手伝いをしたい。これが私が自己理解コーチングを続ける理由であり、これからも変わらない使命です。




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編集後記



周囲の期待に応え続け「ちゃんとしなきゃ」と自分を後回しにしてきた寺川さん。妻となり、親となり、役割が増えるごとに「本当の自分」が分からなくなっていく感覚は、多くの方も感じたこのとあるのではないでしょうか。

寺川さんの取材で印象的だったのは、過去を否定しないことでした。
「理由があった」「必死に自分を守ってきたから」といった言葉からは、
認めることで前に進めると、勇気づけらているように感じました。

「私は最強」と心から叫ぶために、才能はいりません。

「変わりたい」そんな小さな心の叫びを拾い上げ
「私は最強!」と大声で笑顔で叫べるまで
寺川さんは伴走してくださるはずです。


取材・構成・執筆/ 木全彩花 (「たしかなこと」ひとり編集部)




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