開業1年で月140名以上が通うサロンに、愛知発「諦めない身体」をつくるカイロプラクティック
「その肩こり、本当に肩だけが原因でしょうか?」
そう問いかけるのは、理学療法士歴10年のカイロプラクター渡邊さんです。
肩こりや頭痛、腰の重さ。私たちはつい痛みのある場所に意識を向けがちです。しかし渡邊さんが見ているのは、痛みのある部分ではなく、身体の「土台」である骨盤です。
「身体のSOSに耳を澄ませることが大切。ちょっとした違和感を無視してはいけません」
整体巡りをきっかけに出会ったカイロプラクティック。その魅力に惹かれ、10年以上続けてきた理学療法士からカイロプラクターへ転身。開業半年たらずで、予約殺到のサロンへと導きました。なかには、数ヶ月後の予約を取る方もいます。
すべては、「やりたいことを諦めない身体」のために。
「整える」だけで終わらないゴールから逆算する施術へのこだわりと、「まだ大丈夫」と思っている今こそ見つめてほしい身体のサインについて、渡邊さんに伺いました。
渡邊 大揮 /ハビリス habilis by WATZオーナー 兼 カイロプラクター
10年間理学療法士として、病院・訪問リハビリの現場で数多くの患者の回復に従事。「根本から身体を改善させたい」と思い、カイロプラクターへと転身。2024年、愛知県清須市にてカイロプラクティックサロン「ハビリス habilis by WATZ」を開業。口コミが広がり、開業からわずか1年足らずで月140名以上を施術。地域で圧倒的な支持を集めている。2025年夏には、愛知県岡崎にて2号店もオープン。
背骨と神経の働きを基盤に、骨盤を整えるアプローチが特徴。痛みを取ることをゴールにせず「やりたいことを、やりたいときにできる身体」を目指してゴールから逆算する施術を行っている。

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※本記事はカイロプラクティックに関する一般的な情報および取材内容をもとに構成しています。施術の効果や感じ方には個人差があり、すべての方に同様の変化を保証するものではありません。体調に不安がある場合や医療的な判断が必要な場合は、必ず医療機関へご相談ください。
カイロプラクティックは「土台を整える予防医療」
ーまずはじめに「カイロプラクティック」について教えていただいてもいいでしょうか?
渡邊:カイロプラクティックは「予防医療の考え方に基づいた身体のケア」です。
私たちの身体は、脳から伝達された神経が背骨の中を通り、全身へとつながっています。背骨や骨盤の歪みが起こると、神経の伝達に影響が出る可能性があるんです。そこで、背骨の配列や動きをチェックし、骨盤を整えることで、本来の機能が発揮しやすい状態を目指します。
病院を受診するとき、日本では身体の痛みが出てから行くのが一般的です。それは決して悪いことではありません。ただ「不調とまでは言えないけれど、なんとなく違和感がある」という段階で、身体をチェックする文化は、海外に比べて浸透していないと感じています。
アメリカでは「病気になってからでは時間も費用もかかるから、病気になりにくい身体をつくろう」と予防意識が根付いています。その証拠に、カイロプラクティックは国家資格として確立されており、身体に違和感を覚えたときの「最初の相談先」のひとつなんです。身体のバランスを確認しながら、必要に応じて医療機関へ紹介する役割も担っています。
ー日本だと「整体とカイロの違いは?」と混同されることが多いように思います。
渡邊:どちらも「健康的な身体を維持する、整える」というゴールは同じなのですが、考え方やアプローチは違います。
まず整体は、東洋医学の影響を受けた手技療法です。筋肉の緊張を緩めたり、血流の巡りや全身のバランスを整えたりします。実際に身体が軽くなる方もたくさんいらっしゃいます。
カイロプラクティックは、西洋医学的な解剖学・神経学を基盤に、身体を「構造」で捉えます。背骨の何番目からどの神経が出て、その神経がどの筋肉や内臓につながっているのかなど、神経の流れを前提に原因を逆算していきます。
特に重要視しているのが「骨盤」です。骨盤はいわば身体の土台。骨盤が傾いたりねじれたりすると、その左右差を埋めようと背骨は無意識にバランスを取ろうとします。その結果、背中が引っ張られ、さらにその上に乗っている肩や首にまで負担が波及していくのです。
たとえば肩の痛みがある方の場合、揉みほぐせば一時的に楽になりますが、カイロプラクティックでは「なぜ肩に負担がかかり続けているのか」を考えます。肩そのものではなく、土台である骨盤の傾きが影響していないかを確認するんです。身体の構造やバランス、特に骨盤を中心とした軸を整えていく。それが、カイロプラクティックです。

ー肩こりや頭痛があると、ついその場所を揉みたくなりますよね。
渡邊:そうなんです。たとえば、長年悩んでいた肩こりが胸椎(背中の中央あたりにある背骨)の歪みが原因だった場合、残念ながらいくら肩を揉んでも根本的な解決には繋がりません。骨格の位置や身体の軸そのものが崩れている場合、土台が整わないままだと、いつまでも負担がかかってしまうんです。結果として、痛みが再発してしまいます。
ー施術では、最初にどこを診ているんですか?
渡邊:やはり、骨盤です。まずは立ち姿や施術ベッドで横になった姿を診ながら、肩の高さや重心、骨盤の左右差を確認します。すると大抵の方は小さなズレが見つかります。ご本人は「そんなに歪んでいる感覚はない」とおっしゃるのですが、ほんのわずかな骨盤のズレで、その上に乗っている背骨は無意識にバランスを取ろうとしているのです。「まっすぐに戻ろう」と、背骨が無理しちゃうんですよね。すると、背骨のカーブが強くなったり、特定の筋肉が必要以上に頑張ったりしてしまいます。その頑張りが積み重なった結果、肩こりや頭痛、腰の重さなどの症状が現れるんです。つまり、不調は突然現れるものではなく「バランスを取り続けた結果」なんです。

ー初めて来られる方は、どんな悩みを抱えている人が多いですか?
渡邊:「肩こりがつらい」「どこに行っても良くならない」といったご相談が多いです。最近は、頭痛に悩みを抱えている方が増えていますね。頭痛は「いつものことだから」と我慢してしまう方が本当に多いんです。しかし、首や背骨に負担を抱えていることが多いんです。
身体は、いきなり不調にはなりません。少しずつバランスが崩れ、その積み重ねで「そろそろ限界ですよ」と教えてくれるんです。それが頭痛や慢性的な肩こりとして現れています。
ー「痛みがない=健康」と片付けるのは安易ですね。
渡邊:そうですね。いま頭痛がなくても「なんとなく首が重い」「最近疲れがとれない」「左右どちらかに体重がかかっている気がする」など、小さな違和感を感じている方もいるのではないでしょうか。
痛みは、いわば身体の「叫び」です。「叫び」の前に耳を澄まさなければ気づかないような違和感が何度もあるはずなんです。「まだ我慢できるから大丈夫」 「よくあること」と見過ごしてしまう違和感こそ、実は身体からのSOSだったりします。
理学療法士歴10年、整体巡りからカイロプラクティックに出会う
ーカイロプラクターに転身する前は、理学療法士として10年以上働かれていたとのこと。当時のことを教えていただけますか?
渡邊:理学療法士として約10年間、病院のリハビリテーションに携わってきました。入院中の患者さんの機能回復をサポートしたり、訪問リハビリではご自宅に伺い患者様が回復する姿を幾度となく見てきました。週に1回40分ほどのリハビリでしたが、日常生活を少しでも楽に送れるようサポートすることにやりがいを感じていたんです。ただ、経験を重ねるなかで、ある思いが芽生えるようになりました。「もっと根本から改善する方法はないだろうか」というモヤモヤです。
週に1度40分のリハビリだけでは、劇的に改善することは難しいんです。ダイエットを想像してみてほしいのですが、週に40分運動しただけで体型が変わるかというと難しいですよね。だから私は、毎回のリハビリで「日常的に、意識したことはありますか」「運動は継続していますか」とお話を聞いてきました。努力を続けてくださる方は、少しずつ変化していきましたし、その姿を見るのは本当に嬉しかったです。
それでもなお「根本的原因に、直接アプローチできないか」「本当の意味で動きやすい身体をつくるには」と、自分の中で問いが深まっていったんです。
ーカイロプラクティックとはどのように出会ったのでしょうか?
渡邊:整体巡りが趣味だったんです。実は学生時代からソフトボールやボウリングを続けていて、試合後にしびれや違和感が出ることもありました。そのため、身体のメンテナンスとして様々な整体で施術を受けていました。理学療法士だったこともあって、受けるだけではなく「どんな検査をしているのか」 「どう説明すると、患者様に理解してもらえるのか」など施術の裏側をつい観察する癖がついていました。その中で出会ったのが、カイロプラクティックです。
ー整体巡りで数多くの施術を体験した渡邊さんが、カイロプラクティックに魅力を感じた理由を教えてください。
渡邊:「どう施術されているか、分からなかったから」です。理学療法士としての知識もあったことから、施術を受けた時に「どんな施術やアプローチをしているのか」をある程度理解できたんです。良くも悪くも「こういう理屈だろうな」と再現できてしまう感覚がありました。しかし、カイロプラクティックは違いました。身体が楽になり、背筋が伸びる感覚があったにも関わらず「なぜそうなるのか」が分からない。どんな検査で、どんな施術をされたのか、自分の知識では説明がつかなかったんです。
当時の私は、カイロプラクティックを「整体と同じ」と思っていたのですが、実際は背骨や神経の働き、身体全体の構造バランスを前提に組み立てられた全く別の考え方でした。その「分からなさ」が、強い興味につながっていったんです。分からないからこそ、知りたい。なぜ身体が変わるのか、その理屈を解明したい。「根本にどうアプローチするのか」という問いに、何かヒントがあるのではないかと感じました。

ーご自身の身体も改善したそうですが、どんな変化があったのでしょうか?
渡邊:分かりやすかったのは、スポーツパフォーマンスです。私はもともとパワータイプではありませんが、施術後はソフトボールでホームランが出たり、ボウリングでは安定して高スコアが続いたりしました。特別なトレーニングをしたわけではありません。それでも結果が変わったんです。そのとき「身体のバランスが整うと、本来の力を発揮しやすくなる」と実感しました。
ーその後、カイロプラクターへと転身し開業。わずか1年で月140名以上のお客様を施術するサロンへと成長されたのですね。
渡邊:ありがたいことに、現在は月140名以上の方を施術させていただいています。新規のご予約は数週間先まで埋まることもあり、数ヶ月後の予約を取ってくださる方もいらっしゃいます。ご紹介で来てくださる方が圧倒的に多く、家族単位で通っていただくケースも増えています。
整えるだけで終わらせない、ゴールから逆算する施術
ー渡邊さんの施術、一番の強みを教えてください。
渡邊:痛みを取るだけで終わらせないことです。
施術で歪みを整えたり、筋肉の緊張を緩めたりして身体を本来の姿に戻すことはできます。しかしそれだけでは、同じ不調を繰り返してしまうことが多いんです。毎月施術に通えば整うかもしれませんが、それでは「施術をしないと保てない身体」になってしまいます。それは私の理想ではありません。痛みを取ることはゴールではなくスタートだからです。自分の身体を自分で守れるようになること。そのために、座り方や立ち方、睡眠、セルフケアなど、生活の中で無理なくできることを一緒に考えています。日常まで伴走することが、私の強みです。

ー「痛みの先」まで一緒に考えてくれるのですね。
渡邊:そうですね。多くの方は「今がつらい」「この痛みをどうにかしたい」という思いでご来院されます。もちろんそれは自然なことです。でも私は、「痛みの先のゴール」を一緒に探したいんです。たとえば「腰が痛い」と来られた方でも、話をしていくと「ゴルフをしている」「いいスコアを出したい」「家族と旅行にいきたい」といった背景が見えてきます。すると「そのために、どんな身体を保つ必要があるのか」という視点に変わっていきます。
ゴールがはっきりすると、施術やセルフケアの大切さを理解できるようになるんです。 私は、目の前の不調だけでなくその方のこれからまで見据えたサポートをしたいんです。
ー 具体的には、どのようにゴールを設定しているのでしょうか。
渡邊:まずは、身体の状態を確認することから始めます。私はよく、ゴールまでの道を「ナビ」に例えるんです。健康という目的地があっても、現在地が分からなければルートは定まりませんよね。だからまず、姿勢や可動域、生活習慣を見ながら「身体の現在地」を確認します。現在地が分かれば「目的地までどれくらい距離があるのか」「このまままっすぐ進めるのか」「少し回り道が必要なのか」が見えてきます。
身体の状態は年齢や仕事、生活習慣、これまでの積み重ねによってまったく違います。他人と比べる必要はなく「現在地」を知ることが、健康管理の第一歩なんです。

ーここまでお話しを伺っていて感じたのですが、 渡邊さんは難しい話をとても分かりやすく噛み砕いて説明してくださっていますよね。
渡邊:ありがとうございます。「深刻な話ほど、怖がらせずに噛み砕いて説明する」を意識しています。身体の話はどうしても難しくなりがちですし、伝え方を間違えると不安が大きくなってしまうこともあります。だから必要以上に不安を与えないように、分かりやすく説明をしています。例えば、身体との向き合い方や休み方を、ポケモンやディズニーなど身近なものに置き換えて説明することもあります。お客様がイメージできる言葉に変えることで「ああ、そういうことか」と身近に感じてもらえるんです。
ー たしかに、説明が記憶に残ります。これは余談ですが、渡邊さんの発言や動きは少し昭和っぽいところがありますよね(笑)
渡邊:ははは、よく言われます(笑)訪問リハビリで80代の方と接する時間が長かったので、自然と動きや話すテンポが、昭和寄りになったのかもしれません。ゆっくり、大きく、分かりやすく。気づけばそのスタイルが身についていました。難しいことを分かりやすく伝える術が身についたのは、訪問リハビリなどでご年配の方々と接していたおかげですね。

ー 渡邊さんは、施術だけでなく信頼関係づくりも丁寧な印象があります。
渡邊:ありがとうございます。意識しているのは「相手を変えようとする前に、自分が変わること」です。
実は、以前の私はかなり自分本位でした。うまくいかないことがあると人のせいにしたり「自分はこんなにも頑張ってるのに」と不満を抱えたりしていたんです。しかし、カイロプラクターとしてお客様と接するうちに「自分が変わらなければ、お客様も変わらない」と気づきました。まずはお客様にGIVEすること、理解すること。その姿勢に切り替えた途端、関係性が変わっていきました。
ー当初は「自分本位」だったとのことですが、気づいたきっかけがあったのでしょうか?
渡邊:開業当初は、リピートに繋がらない方が多くいたんです。今振り返ると、再来店に繋がらない理由を相手のせいにしていたからだと思います。しかし「自分に何が足りなかったのか」と考えるようにしてからは、相手の話をよく聞き、必要なタイミングで説明をすることを大切にし始めました。
技術だけでなく、安心して任せてもらえる関係性を築くことが、今の信頼につながっているのだと思います。

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施術は、汗をかくほど本気で向き合う
ー コミュニケーションもさながら、常に全力で汗をかきながら施術しているそうですね。
渡邊:はい。毎回、その方の本来の力を引き出すつもりで向き合っています。なぜなら、もともとポテンシャルが低い人はいないからです。歪んだ状態で生まれてくる人はいませんし、誰もが本来は良い状態を持っているからです。ただ、仕事や生活の積み重ねの中で、少しずつそこから逸れてしまいます。
だから施術では「本当のあなたは、こんなにも素晴らしい」と気づいていただけるようにできる限り引き上げたい。そのギャップに気づいてもらうことが、スタートだと思います。そのためには、本気で向き合う。気づけば汗をかいていることもありますし、息が上がることもあります。それくらいの熱量込めて施術しています。

ー 特に印象に残っているお客さんの変化はありますか?
渡邊:過眠症に悩んでいた高校生が変化したことです。その方は、授業中に急に意識が落ちてしまったり、朝起きても強いだるさが抜けなかったりして悩んでいました。眠りの質やリズムは、生活習慣やストレスなど複合的な要因が関わることが多いので、医療機関を受診していらっしゃいました。そのうえで身体を診たとき、首の上部に強い緊張があったんです。触れた瞬間に「かなり負担がかかっている」と分かりました。
施術後、その方が驚いた顔をしながら「いつもの睡魔がない」と言ってくださいました。もちろんその日のコンディションに左右されますし、すべての方に同じ変化が起こるわけではありませんが「たった1日でも、過ごしやすい日を作れた」と嬉しくなりました。
ー その高校生の方は、どんなきっかけで来られたんですか?
渡邊:ご家族からのご紹介でした。おばあさまから始まり、今や娘さんやお孫さんにも施術させていただいています。
ご家族全員を診させていただくケースは珍しくありません。家族は普段の生活から、姿勢のクセや生活習慣も似ていることが多いんです。そのため、一人の不調をきっかけに「家族みんなで身体を整えよう」とカイロプラクティックに興味を持ってくださる方が多いんです。
ー予防医療が、家族単位で伝わっていくんですね。
渡邊:そうですね。病気になってからではなく、日常から整えれば家族を守れます。
実は、私の父が大きな病気を経験し、余命数ヶ月を宣告されたことがありました。治療に向き合う姿を近くで見ながら「不調が出てから」ではなく「日々の身体づくり」に目を向けることの大切さを強く実感したんです。父は奇跡的な回復を遂げ、今は元気に過ごしています。
もちろん、病気の治療は医療が中心です。しかし日常の過ごし方や身体のコンディションを整えることは、治療と並行して取り組めることではないでしょうか。そのひとつにカイロプラクティックがあると思っています。身体を整えることは、今の不調だけでなく、将来の自分や家族を守るためにも大切なのです。
ー 「家族を守る」という言葉は、とても印象的です。
渡邊:家族のなかに一人でも身体のサインに気づける人がいると、未来は大きく変わるのではないでしょうか。たとえばお子さん。今の子どもたちは、身体への負担がとても大きいです。重いランドセルに、タブレット学習、長時間の座り姿勢。首が前に出て、背中が丸くなっている子は本当に多いですよね。その結果、寝不足や頭痛、全身のだるさ、むくみなどで悩むこともあります。歯ぎしりや朝すっきり起きられないといった相談も少なくありません。でも、ご家族が「身体のSOSかもしれない」と知っていれば、早めに動けます。
やりたいことを、諦めない身体へ
ー 渡邊さんが考える「健康」とは、どんな状態でしょうか。
渡邊:私が考える健康は「やりたいことを、やりたいときにできる状態」です。痛みがないことだけが健康ではありません。たとえば、子どもと全力で遊ぶ、旅行に出かける、仕事に集中する。「本当にやりたいこと」を、ためらわずにできる身体が大切だと思っています。不調があると「今日はやめておこう」「無理しないでおこう」と、知らないうちに選択肢が減っていきます。その状態が続くと「やりたいからやる」ではなく「我慢する」という生き方になってしまう。しかし、本来は自分の意思で動けるはずなんです。
もう一つ大事なのは健康を保ち続けることです。日常の姿勢や睡眠、セルフケアを通して、自分の身体を「自分で」守れる状態になること。それが本当の意味での健康だと考えています。
やりたいことをあきらめなくていい身体。それを自分の力で維持していけること。それが、私の思う健康です。

ーどんな方にカイロプラクティックを知ってほしいですか?
渡邊:なんとなく違和感を抱えている方に知ってほしいです。はっきりと痛みがあるわけではないし「これくらい普通」「みんなそうだし」と流している感覚に目を逸らさないでほしいんです。
私はよく、違和感に気づかない状態を「身体のアンテナが壊れていますね」とお伝えしますが、本当は受信しているはずの信号を、無視してしまっているんですよね。「なんか変だな」「いつもと違う気がする」といった小さな違和感を大事にしてほしい。施術後に感じた変化も含めて、本来の自分を知ってほしいです。
ー 違和感に気づくためのセルフチェックはありますか?
渡邊:「姿勢を正してください」と言われたときに背筋を正すかどうかです。背筋を伸ばした方は、すでに歪みがある可能性が高いです。良い姿勢は本来頑張って作るものではなく、無意識に背筋が伸びている状態なはずだからです。意識しないと背筋が伸びない時点で、もうすでに身体は歪んでいます。
施術後、多くの方が「自然と背筋が伸びる」とおっしゃるんです。それが本来の普通の状態です。大切なのは、不調が出てから整えるのではなく「悪くなりきる前」にメンテナンスすることです。
ー 最後に、「まだ大丈夫」と思っている方に伝えたいことはありますか?
渡邊:「まだ大丈夫」と思えている今こそ、一度立ち止まってほしいです。大きな不調が出てからではなく、違和感が小さいうちに目を向けることは、身体のメンテナンスにおいていちばんの近道です。そして、誰か一人が身体の知識を持つだけで、ご自身だけでなく、家族を守ることにつながります。
「まだ大丈夫」は、本当に大丈夫な証拠かもしれませんし、身体からのサインを見逃しているだけかもしれない。今のうちに自分や家族の身体に目を向けてみてほしいです。その小さな意識の変化が、日々を少しずつ楽に、そして楽しくしてくれるはずです。

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ーーハビリス habilis by WATZーー
住所:〒452-0022 愛知県清須市西枇杷島町上新87
アクセス:名鉄犬山線「下小田井駅」から徒歩約1分・駐車場あり
電話番号:090-5954-2698
営業時間:完全予約制 10:00~22:00
定休日:不定休
編集後記
PCに向かう時間が長い私にとって、肩こりは職業病。
揉めば少し楽になるし、頭痛は薬を飲んで治せばいい。
そんな付き合い方をしてきました。
そんななか渡邊さんの施術を受けさせていただくと、
観察しているのは「骨盤」だったことに驚きました。
見るのは骨盤。聞くのは生活。
「これから、どんなことしたいですか?」という未来。
何より心に残ったのは
「まだ大丈夫と思えている今こそ」という言葉です。
私たちは、限界が来るまで走りがちです。
しかし身体は、もっと前から何度も小さなサインを出している。
そのサインに気がつける人が、家族の中にひとりいるだけで未来は変わる。このことを渡邊さんから教わりました。
改めて、ありがとうございました。
取材・構成・執筆 / 木全彩花 (「たしかなこと」ひとり編集部)
