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【砥石の番手】荒砥・中砥・仕上砥の違いと、初心者が最初に買うべき1本



砥石の番手の選び方|家庭用なら#1000前後の中砥石から

包丁が切れなくなってきた。砥石を買おうと思ったけど、番手って何?何番を買えばいいの?

そんな疑問を持つ方は多いです。砥石売り場に行くと「#200」「#1000」「#6000」とたくさんの数字が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

この記事では、砥石の番手の意味から、初心者が最初に買うべき番手、さらに「1本で済ませたい」という方向けの選び方まで、わかりやすく解説します。

砥石の番手とは?数字の意味を3分で理解

番手=砥粒の粒度(細かさ)

砥石の「番手」とは、砥石の表面に含まれる砥粒(研磨粒子)の粗さを表す数値のことです。英語の「Grit Number」に由来し、日本では「#(ナンバー)」で表記します。

砥石は無数の小さな粒子でできていて、その粒子が包丁の表面を少しずつ削ることで刃を研いでいきます。番手はその粒子の細かさを示しています。

数字が小さい=粗い、大きい=細かい

番手の数字と砥粒の関係は、次のように覚えてください。

  • 数字が小さい(例:#200) → 砥粒が粗い → よく削れる・傷が残る

  • 数字が大きい(例:#3000) → 砥粒が細かい → 削れにくい・なめらかに仕上がる

紙やすりをイメージするとわかりやすいです。粗いやすりで荒削りして、細かいやすりで仕上げるのと同じ考え方。砥石も同じように、粗い番手で形を整えてから、細かい番手で鋭さを出していきます。

番手別の用途|荒砥・中砥・仕上砥の違い

砥石は大きく「荒砥石」「中砥石」「仕上砥石」の3種類に分けられます。それぞれの番手と用途を確認しておきましょう。

荒砥石(#80〜#400):刃こぼれ・形状修正

荒砥石は、砥粒が粗く、包丁をよく削ります。刃こぼれ(刃が欠けた状態)の修正や、さびがひどいとき、長期間研いでいない包丁の形状修正など、「まず刃の状態をリセットしたい」というときに使います。

金属をガシガシ削るので研ぐスピードは速いですが、刃の表面には傷が残ります。荒砥石だけで仕上げることはなく、必ず中砥石・仕上砥石と組み合わせて使うことで、傷を残さずきれいに仕上がります。

中砥石(#400〜#1200):日常のメンテナンスの要

中砥石は、研ぐことの「要(かなめ)」となる工程です。切れにくくなった刃物の切れ味を回復させるのが主な役割で、家庭で最も出番が多い番手帯です。

「ちょっと切れ味が落ちてきたな」と感じたときに中砥石で研ぐだけで、多くの場合は切れ味が戻ります。初めて研がれる方には、まずこの中砥石からはじめることをおすすめします。

特に**#1000前後**は、研ぐ力と仕上がりのバランスが良く、初心者からプロまで幅広く使われています。

仕上砥石(#2000以上):より鋭い切れ味を持続させる

仕上砥石は、研ぎの最終工程で使うものです。それまでの研ぎ工程で生じた細かな条痕(傷)を取り除き、きれいに研ぎ上げ、切れ味を持続させます。

刺身など食材の断面が重要な料理や、「新品時に近い鋭さを取り戻したい」という方に向いています。家庭でちょっとした料理をするだけなら、まずは中砥石だけでも十分です。

初心者は何番を買えばいい?1本で済ませる選び方

結論:中砥石#1000前後が最初の1本

はじめて砥石を買う方には、#1000前後の中砥石を1本買うことをおすすめします。

理由はシンプルです。家庭用包丁のほとんどは、中砥石だけで十分な切れ味に戻せます。研ぎすぎるリスクも少なく、初心者でも扱いやすい。「切れなくなってきた包丁を、また普通に使えるようにしたい」という目的であれば、これ1本で解決できます。

ただし、中砥石には1つ弱点があります。刃こぼれ(刃の欠け)には対応しにくいという点です。中砥石だけで刃こぼれを修正しようとすると、非常に時間と労力がかかります。「刃が欠けているかも」という方は、荒砥石との併用が必要になります。

2本揃えるのが面倒なら、両面砥石が最適解

「荒砥石も中砥石も必要そうだけど、何本も買うのは面倒」という方にぴったりなのが、両面砥石です。表と裏で番手が異なるため、1本で2つの番手を使い分けられます。
特におすすめの組み合わせが#320と#1200。

#320 (荒砥側):刃こぼれの修正、鈍った刃のリセット
#1200 (中砥側):日常の切れ味メンテナンス

よく見る#400/#1000の組み合わせと比べて、修正力と仕上がりの両方がワンランク上。家庭での研ぎに必要なことがこの1本でほぼカバーできます。

仕上砥石は必要に応じて

#2000以上の仕上砥石は、最初は不要です。まず中砥石で研ぐ感覚をつかんでから、「もっと切れ味を追求したい」「新品時の鋭さを再現したい」と思ったタイミングで追加するのがいいでしょう。最初から3本揃えようとすると、使いこなせないまま道具が増えるだけです。

完全無欠砥石の番手設計|3種類の番手で「すべての研ぎ」をカバー

番手選びで迷うなら、TashinamのオリジナルブランドのTashinamの「完全無欠砥石」という選択肢があります。京都の老舗製砥工房と共同で開発した砥石で、完全無欠包丁に最も相性の良い研材を数十種類にわたって精査・検証した結果たどり着いた1本です。

ラインナップは2種類。それぞれの番手と役割を紹介します。

完全無欠砥石 ベーシック|アライ側#320 × コマカイ側#1200(両面設計)

ベーシックは、荒砥と中砥の両面設計です。

  • アライ側(#320):刃こぼれの修正、鈍ってしまった刃のリセット

  • コマカイ側(#1200):日常の切れ味メンテナンス

まずアライ側で研いでからコマカイ側へと順番に研ぐことで、初めての方でも傷を残さずきれいに仕上げることができます。「番手」という表記ではなく「アライ」「コマカイ」と直感的な言葉で表しているのも、初心者が迷わず使えるようにというこだわりです。

完全無欠砥石 パーフェクト|シアゲ側#4000

パーフェクトは、ベーシックで基本的な研ぎを終えた後に使う仕上砥石です。

  • シアゲ側(#4000):研ぎ工程で生じた細かな条痕を取り除き、新品時に近い切れ味を再現

#4000という番手は、一般的な仕上砥石(#2000〜#3000)よりもさらに細かく、刃をより滑らかに整えます。「切れれば十分」ではなく「新品時の切れ味を手元で再現したい」という方に向いた番手です。

なお、パーフェクトの単品販売はなく、ベーシックとセットになった「完全無欠砥石 パーフェクトセット(¥17,600)」としてご購入いただけます。

完全無欠砥石の番手まとめ

砥石 面 番手 用途 ベーシック アライ側 #320 刃こぼれ修正・形状リセット ベーシック コマカイ側 #1200 日常メンテナンス パーフェクト シアゲ側 #4000 新品時に近い切れ味の仕上げ

この3段階の番手設計(#320 → #1200#4000 )で、「荒砥から仕上砥まで」すべての研ぎ工程をカバーしています。

砥石を長持ちさせる面直しの基本

面直しの重要性

砥石を使い続けると、表面が少しずつ削れて**中央が凹んだ状態(反り)**になります。この状態のまま研ぎ続けると、刃が均一に研げず、仕上がりが悪くなるだけでなく、砥石自体の寿命も縮まります。この反りを修正する作業が「面直し(めんなおし)」です。

面直しの頻度と方法

面直しの目安は、5〜10回研いだら1回程度。方法はシンプルで、面直し砥石(修正砥石)を用意し、水をかけながら砥石の表面を擦りつけます。縦・横・斜めにまんべんなく動かし、全体が均一に削れるようにします。

砥石を正しく管理することで、切れ味の維持がしやすくなり、砥石も長く使い続けられます。

まとめ

砥石の番手の選び方をまとめます。

  • 番手の数字が小さい=粗い、大きい=細かい

  • 砥石は荒砥(#80〜#400)・中砥(#400〜#1200)・仕上砥(#2000以上)の3種類

  • 家庭用なら中砥石(#1000前後)が基本の1本

  • 刃こぼれにも対応したいなら両面砥石(#320/#1200)が最適解

  • 新品時に近い切れ味を求めるなら仕上砥石(#4000)まで揃える

  • 砥石は定期的に面直しをして平らな状態を保つ

番手選びで迷い続けると、その間ずっと切れない包丁を使い続けることになります。まずは1本、自分の使い方に合った砥石を選んで、包丁の切れ味を取り戻してみてください。

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