【包丁のサビ取り】重曹でどこまで落ちる?サビのレベル別・正しい落とし方
包丁のサビ取り方法|重曹で落ちる錆・落ちない錆
包丁に錆びが出てしまった。重曹で落とせるって聞いたけど、本当に落ちるの?
そんな疑問を持つ方は多いです。ネットで調べると「重曹でOK」という情報と「重曹では無理」という情報が混在していて、結局どうすればいいか迷ってしまいますよね。
結論から言うと、重曹で落ちるサビと落ちないサビがあります。サビの状態を見極めて、正しい方法を選ぶことが大切です。
この記事では、重曹で落ちるサビの見分け方から、正しいサビ取り手順、さらに「そもそも錆びさせない」ための予防法まで、わかりやすく解説します。
包丁が錆びる原因|「ステンレスでも錆びる」は本当
錆びの正体は「酸化」

包丁のサビは、鉄が空気中の酸素と水分によって酸化することで発生します。これが「酸化鉄」、つまり錆びの正体です。
特に危険なのは、水気を拭き取らずに放置すること。湿度や環境にもよりますが、一晩でも茶色い錆びが発生することがあります。梅雨時期など湿度の高い季節は、さらに錆びやすくなります。
ステンレスも条件次第で錆びる
「うちの包丁はステンレスだから大丈夫」と思っていませんか?
実は、ステンレスは「錆びにくい」だけで、「錆びない」わけではありません。ステンレスはクロムという成分を含むことで、表面に薄い保護皮膜(不動態皮膜)を形成し、錆びを防いでいます。
しかし、以下のような条件では、この保護皮膜が破られてサビが発生します。
・塩分の付着(醤油、味噌、海産物など)
・酸性食材の付着(レモン、トマト、酢など)
・表面の傷(傷ついた部分から腐食が進行)
・湿気の多い場所での保管
重曹を使ったサビ取り手順|包丁の種類別ポイント

用意するもの
重曹(食品用がおすすめ)
アクリルたわし、または丸めたラップ
乾いた布(タオルやキッチンペーパー)
(あれば)クエン酸、スプレーボトル
基本の手順|どの包丁にも共通
ステップ1:包丁を水で軽く濡らす
乾いた状態で磨くと傷がつきやすくなります。まず水で軽く濡らしましょう。
ステップ2:錆の部分に重曹をふりかける
サビを覆うように重曹を適量のせます。少量の水を加えてペースト状にすると、より密着して磨きやすくなります。
ステップ3:アクリルたわし or ラップでやさしく磨く
円を描くようにやさしく磨きます。刃の部分を磨くときは、刃先に向かって一方向に動かすと怪我を防げます。力を入れすぎず、なでるようなイメージで。
ステップ4:重曹の色をチェック
磨いているうちに重曹が赤茶色に変色したら、サビが落ちている証拠です。色が変わらなくなるまで繰り返します。
ステップ5:流水で洗い流し、水気を完全に拭き取る
ここが最重要ポイント。せっかくサビを落としても、水気が残っているとまたすぐに錆びます。熱湯をかけてから拭くと、水分が飛びやすくなります。乾いた布でしっかり水分をふき取りましょう。
包丁の種類別|重曹サビ取りのポイント
包丁の素材によって、注意点が少し異なります。
ステンレス包丁(三徳・牛刀・ペティなど)

最も重曹との相性が良いタイプ。重曹の硬度(約2.5)はステンレス(硬度5以上)より低いため、傷をつけずに磨けます。初期の薄茶色サビなら、重曹だけでほぼ落とせます。
高炭素ステンレス包丁(VG-10、銀三など)

一般的なステンレスより少し錆びやすいですが、重曹でのサビ取り方法は同じです。サビを見つけたら早めに対処するのがコツ。放置すると内部に浸透し、重曹では落とせなくなります。
ハガネ(鋼)包丁(出刃・柳刃など)

最も錆びやすい素材。重曹で落とせるのは初期サビのみです。ハガネは表面に「酸化皮膜」ができることで徐々に錆びにくくなりますが、使い始めは特に注意が必要。サビを見つけたらすぐに重曹で対処し、使用後は必ず水気を拭き取って、できれば刃物油を塗っておきましょう。
頑固なサビには「重曹+クエン酸」のダブル使い

重曹だけで落ちない濃い茶色のサビには、クエン酸との組み合わせが効果的です。
1,まず重曹で磨く(上記の手順1〜4)
2,水200mlにクエン酸小さじ1を溶かした「クエン酸水」を作る
3,重曹で磨いた部分にクエン酸水をスプレーする
4,シュワシュワと発泡が起きる(アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸が反応) この発泡がサビを浮かせてくれる
5,流水で洗い流し、水気を完全に拭き取る
【注意】 必ず「純クエン酸」を使用してください。クエン酸配合の洗剤には、混ぜると危険な成分が含まれている場合があります。また、ハガネ包丁にクエン酸を長時間放置すると変色の原因になるため、発泡後はすぐに洗い流しましょう。
まとめ
包丁のサビ取りについて、ポイントをまとめます。
・重曹で落ちるのは、薄茶色の初期サビ
・濃い茶色のサビは、重曹+クエン酸 or クレンザーで対応
・黒いサビは、錆び取り消しゴムや砥石が必要
・重曹は硬度が低く、包丁を傷つけにくい穏やかな研磨剤
・サビ取り後は水気を完全に拭き取ることが最重要
・何より大切なのは、「錆びさせない」日々のケア
サビは見つけ次第、早めに対処すること。そして、日々の「洗う→拭く→しまう」の習慣で、大切な包丁を長く使い続けてください。
「錆びにくい」と「切れ味」を両立|完全無欠包丁という選択

ここまで読んで、「サビのケアって面倒だな…」と感じた方もいるかもしれません。
実は、包丁選びの段階で「錆びにくさ」を意識しておくと、日々のお手入れがグッと楽になります。
VG-10鋼|プロが認めた「ちょうどいい」鋼材
当社の完全無欠包丁に採用しているVG-10鋼は、「切れ味」と「錆びにくさ」のバランスに優れた高級ステンレス鋼材です。
VG-10の特徴
クロム含有量15%:一般的なステンレス(約13%)より高く、錆びに強い
硬度HRC60〜61:ステンレスの中でもトップクラスの硬さで、切れ味が長続き
コバルト配合:刃先の粘りが増し、刃こぼれしにくい
スーパーで売っている安価なステンレス包丁は、確かに「とにかく錆びにくい」。でも、切れ味はそこそこで、すぐに切れなくなってしまいます。
一方、プロが使うハガネ(鋼)の包丁は切れ味抜群ですが、少し放置しただけで錆びてしまう。毎回油を塗って保管するのは、家庭ではなかなか現実的ではありません。
VG-10は、その中間。「ちゃんと切れて、ちゃんと錆びにくい」という、家庭で使うにはちょうどいいバランスの鋼材なんです。
お手入れは「洗う→拭く」だけ
VG-10の包丁は、特別なお手入れは必要ありません。
日常のケアは、たった2ステップ
1.使い終わったら食器用洗剤で洗う
2.乾いた布で水気を拭き取る
これだけで、錆びの心配はほとんどありません。
ハガネの包丁のように毎回油を塗る必要もなければ、使うたびに神経質になる必要もない。「普通に使って、普通に洗って、普通に拭く」だけで、切れ味が長く続きます。
「切れ味」と「お手入れの楽さ」を両立したい方に、自信を持っておすすめできる一本です。
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